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屋上

普段言えないようなことも、ここなら話ができる気がする。天国に一番近い場所、僕の世界の果ては、街のど真ん中にあった。目的地としてではなくて、漂流してしまったみたいに辿り着く、何もないと思っていた心の中に風が吹く、それで何かが変わるかどうかはわからないけれど、部屋にこもっているよりはずっといい。時間が解決してくれない悩みばかりが残って重くなっていく。生活、気づかないくらい少しずつ、よくない方向に、どうしたらいいんだろう、このままじゃ駄目だ、それはわかっているけど、わかっているだけ。

生きることはしんどい、だから何も考えないでいられる場所や、時間が必要で、僕にとってそれが、屋上だった。


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