正直、文章を書くことは楽しくない。これで正解なのか、自分が納得しても、読んでくれる人が好きと言ってくれるのかどうか、少しもわからないから面倒くさいし、考え過ぎなくらい、色んなことを考えて、思い出して、勝手に傷つく。なら、どうして僕は書くことをやめないのだろう。それは多分、書いていない時間が不安で不安で仕方ないから、何か書かないといけない、そんな衝動に襲われる。パソコンかスマホを開いて、白紙の画面に1文字目を綴る瞬間、そのとき僕は、やっとここで生きているということを実感できる。
命と一緒に心を燃やして、全速力で生きていたいんだ、体が追いつけないくらい、自分の人生も、世界も、追いつけない速度で、だから僕が書かなくなるのは死ぬとき、今はそう思うよ。いつか死ぬなら、全部無駄なのかもしれないね、こんなことをして何になるんだろうね、何度も考えた、僕の生き方。気がつくとまた書いていた、自分も知らない、自分の言葉で。
書くことは楽しくない、多分好き嫌いの好きではない、でも他の全てが見えなくなるくらい、僕にとって書くという行為は、生きていることと同じなんだ。