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美味しい中華料理屋の見分け方

第1話「当たりの中華屋を開拓せねば!」

今働いてる職場は永田町にあります。
なぜか知らないけど、周辺に中華料理屋さんがいっぱいあるんです。
徒歩10分くらいの散歩ルートに、気が付いただけで20軒くらいあります。

中華料理と一言でいっても、町中華、本格中華、四川風、広東風など、お店によって特色があり当たりはずれも大きいです。「これは近所で当たりの中華屋を開拓せねばならんな」と意気込んで、最近昼休みに中華食べ歩きを実施しています。

私の中華料理の判断方法は、まず五目焼きそばを食べてみることです。
これにより、炒め物の技術、餡掛けの技術、麺の良し悪しなどが分かります。

よくバーテンダーの技量の判断基準として、ジンフィズを注文するというのを聞きますが、それの中華料理バージョンです。

最初に入ったのは、見るからに小汚い店構えの町中華のお店です。「ふっふっふっ、こういう店に限って、中は清潔で丁寧な料理が出てくるものよ」

失敗でした。入った瞬間、床も壁もベタベタを通り越してドロドロでした。
もうここからの逆転は無いなと思いつつも、この小汚い町中華でも、一応五目焼きそばを注文してみました。

もうね、盛り付けからしてべちゃっと皿全体に広がっていて美しくありません。そして小食の自分基準で見ても量が少ないのです。食べなくても残念なのがわかります。さすがに食べますけどね。

餡がところどころダマになっていて、口当たりが悪いです。具がこれまた適当で、キャベツの固いところとか、かまぼこの切れ端とか、実家の土曜の昼めしなら許せるけど、店でこんなの出すかなと驚きます。麺もはっきり焦げたところがあって、全体に焦げ臭ささが広がります。もっと油たっぷりで揚げ焼きみたいにすればいいのに。

当たりの中華屋までの道のりは遠く険しそうです。つづく

第2話「当たりの中華屋みつけました」

タイトルでネタバレしますが、早くも正解のお店に当たりました。

看板に刀削麺の写真がありました。刀削麺やってるってことは、本場の料理人がいるってことですよね。期待が高まります。

こちらのお店でも、五目焼きそばを注文します。

むむむっ、これは美味しそうな見た目をしています。
野菜の火通りがちょうどいいです。白菜も厚みや大きさが切り揃えられていますね。餡のとろみもちょうどよく、全体に均一に絡みます。麺にはちょっと焼き目が付いてる部分もあり、ちょうどいい香ばしさです。

ここで前回の小汚い町中華に一言いっときましょう。
「焦げ臭いと香ばしいは違うから!!」

文句のない五目焼きそばを食べながら、次回は何を食べようかなと他のメニューも見てみると、どうやら日替わりの定食も3~4種類あります。さらに30種の餃子ですって!?
さすがにランチタイムには5種類くらいしかやっていませんが、これも食べてみたいです。
まてよ、餃子が売りになってるということは、ラー油もこだわってるのでは?

何気なくテーブルに置かれている調味料を見ると、同じ容器に入った、醤油、お酢、ラー油が並んでいます。
ラー油を五目焼きそばにちょっと垂らしてみます。
う、うまい、複雑な香りとうま味が追加されます。

本場のラー油がどんなもんかは知りませんが、八角とか花椒の香り、他にもいろいろ入ってるんでしょう。あんまり香辛料の名前を知りませんけども、とにかく高級な香りでした。

日本料理でも西洋料理でも中華料理でも、ジャンルは違えどプロの作る料理と家庭料理の違いは香りの複雑さだと思っています。
日本料理なら季節によって柚子、三つ葉、山椒などをちょっと添えると、急にお店の味になります。

もう五目焼きそばの食べ終わる直前は、次回どれを食べようかの選択肢で頭の中はいっぱいでした。「定食で何か炒め物もいいな、刀削麺も餃子もお店のおススメだから試す必要があるな」うれしい迷いです。

無事「当たりの中華屋」にたどり着きました。また明日も来るからね!!

当たりのお店はリンク張っときます。
※食べログの星は気にしない


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