陸の王者に個性を求めるのは間違っているだろうか ~File.004 田辺佳那さん~
おはようございます🌞
リモート授業で朝にめっぽう弱いのが露呈している気がしないでもない、筆者でございます。
コロナで自粛することにそろそろ慣れ始めて、いよいよ自分の部屋が要塞化してきています・・・
そんなこんなで前置きはこの辺にして、
本題まいりましょうか。
本日ご紹介するのが、
『"キレイ"を彩る魔術師』
田辺佳那さん(薬2年)です。
ハンドメイドアクセサリー(ピアスやイヤリングなど)を作り、BASEというアプリで販売活動を行っている方です。
BASE
田辺さんが作成・販売しているハンドメイドアクセサリーに関しては、BASEをインストールしていなくても、インスタグラムのプロフィール画面に添付されているURLからご購入いただけます。
今回のお品書きはこちら!!
①これまで
あるインスタアカウントとの出会いが田辺さんの人生を変えた!!
②いま
どういった感じでハンドメイドアクセサリーを作っているの??
③これから
田辺さんの活動と学部がどう関連していくの!?
※こちらインタビューしたのは今年3月21日(土)です。
まあつまるところ相当サボってたってことなんですけどね。申し訳ない。
ということでいざ本題へ!!!
の前に
こちらも併せてご覧ください!!
※追記
はいどうもこんにちは!!
2020年5月29日の私で~す。
この記事書いているときはまだ20歳でしたが、
また一つ年を取って、老けてしまいましたね。
そんなことはどうでもよくて、
田辺さんが(非公認の)コスメのサークルを開設しました!!
そしてサークルに加入していない方でも見ることができる、YouTubeチャンネルも開設!!
メイクの仕方から、化粧品の細かい話まで、コスメにまつわる様々なことを動画にして、毎週月・水・土曜日の夜7時に投稿しています。
https://www.youtube.com/channel/UCZ7nArUOfbq3bxADKDkf5Yg
https://www.youtube.com/watch?v=14Y2ktVSn9Y
てかチャイ語喋れるんかいΣ(・□・;)
そして私はチャイ語が一切喋れないので、うまいのかどうかもわからんww
まあこんな感じでやっているみたいなので、
特に新しい感じのお化粧をしてみたいけど、コツ知りたいとか、
どうやったらいいのかわからないとか、
そういった女子におすすめとなっています!!
でもそもそも、私の記事の読者に、
こういう女子いるんでしょうか????
あ、触れちゃいけないやつ??やっぱり??www
んまあ、動画見ていいなと思った方は、
高評価👍・共有🔁・チャンネル登録🔘
この3点セットをお願いしますね!
Twitter:
https://twitter.com/CosmeticsKeio/status/1264895381910876160
てことで、以上
2020年5月29日の私でした!
では、ここから先は2020年5月11日の私にバトンタッチ!!
この後もどうぞお楽しみください!!
1. これまで
一番最初にBASEを経由して自分でアクセサリーを作って販売したのは田辺さんが高校2年生の11月頃の時のことです。
当時、店頭で売られているアクセサリーがあまり好きではなく、その時にインスタグラムでハンドメイドアクセサリーを販売している方の投稿をたまたま発見して、
「こういうところで自分でアクセサリーを作って活動している人がいて、気になったものはこういうところでも買うことができるのか!?」
と、自分でアクセサリーを作って売るという発想に衝撃と感銘を受けたんだそうです。
それがこちらの方ですね
また、田辺さん自身昔から手芸などの手の込んだ作業がお好きだったそうで、小学生の頃は手芸クラブに所属しており、手先が器用といわれることもしばしばあったそうです。
当初は「自分のつけたいものを作る」という趣味のようなスタンスで、自分のハンドメイドアクセサリーを販売するといったことはあまり視野に入れていなかったのですが、
ハンドメイドアクセサリーの作成段階で必要なパーツが、ばら売りではなくセット売りが主流ということもあってどうしても余ってしまい、
それを活かすためにハンドメイドアクセサリーを複数個生産して販売するといったことも始めたそう。
というのもあって、ハンドメイドアクセサリーのショップをやっているとはいえ、利益や生計を立てるという部分に関してはそこまで優先順位は高くないんだとか。
ただ、受験もあってその時は1か月ほどで活動を休止していますが、その時に、アクセサリーを自分で作って販売することに対して楽しさや達成感を感じるようになったそうです。
その後大学受験をして、現役で薬学部に見事合格!!
当初はサークルにも属していたのですが、
元々部活動のようなノリや集団行動が苦手で、高校時代もすぐに部活をやめてしまった経緯があった田辺さん。
このサークルも部活動に近いようなものだと感じたのか長くは続きませんでした。
その後バイトもやめて、本当に自分がやりたいこと、長く続けられそうなことを考えてみた結果、楽しかったけど受験勉強で1か月ほどしかできなかったアクセサリーの作成・販売の活動をもう一回本腰を入れてやってみたいという思いがわいてきたのか、昨年の12月に活動を再開しました。
BASEのアカウントもたまたま高校2年生の12月に休止した時から放置していた状態だったので、もう一度ログインし直したそうです。
2. いま
大学生活のうちの多くの時間をこの活動に充てている田辺さん。
冒頭でも説明したように、現在イヤリングやピアスなどといった耳につけるタイプのアクセサリーが主で、たまにネックレスも作成しているそうです。
ということで、田辺さんがハンドメイドアクセサリーをどういった感じで作製しているのかをざっくりと説明すると、、、
① ネットや浅草橋のビーズショップでなんとなくかわいいパーツを物色し、気に入ったものを購入
ネットショップではminne、実店舗では貴和製作所というお店をよく利用しているそうです。
minneは既製品やハンドメイドの服をメインに取り扱っていますが、ハンドメイド素材の品ぞろえも非常に多彩です。
また、田辺さんのハンドメイドアクセサリーの画像の中で添えられているドライフラワーは、east side tokyoという浅草橋のお店でご購入されているのだとか。
1階は色別で実際のお花が陳列されており、2階はまるまるドライフラワーのフロアになっています。このほかにも祝花(新装開店のやつ)や観葉植物も取り扱っているそうで、自分のお気に入りのお花や植物を選ぶことができます。
この青の部分のやつですね。
② そのパーツを活かしたアクセサリーのイメージやアイデアを購入後に膨らませる
似たようなものになってしまう、寄ってしまうのは仕方ないジャンルとはいえ、
100%自分のアイデアで、極力ほかの人の作品に近づける・ほかの人の作品に影響されるなどといった意識が介入しないような作成方法にしたい
ということから、このような方法を取っているのだそう。
③ ペンチを用いてチェーンの余分な部分を切る
チェーンは写真のように基本1m単位と非常に長い単位で売られているので、どれくらいの長さにしようかなと考えながら必要分切っているそうです。
④ パーツ同士をくっつける
これはくっつけている途中のやつですね。
右下にペンチがありますが、このペンチを使って③のチェーンを切り分ける作業を行っています。
⑤ イヤリング用/ピアス用のパーツをつけてハンドメイドアクセサリー自体は完成
⑥ 発送の場合はその準備をする
具体的には、完成品を透明な袋の中に入れて、メッセージカード的なものと併せてミニボックスの中に入れます。
試作品がある状態で、発送用に商品を複製する場合は10~15分程度、
新しい試作品を試行錯誤して考えながら作っているときは20分以上はかかり、下の画像の作品は30分程度かかったそうで、その分値段も高めになっています。
手が疲れそう・・・
現在は基本1週間に1回ペースでアクセサリーを作っているそうです。
ただ、ハンドメイドアクセサリーを始める経緯や販売の経緯からもわかるように、
こういった手の込んだアクセサリーを作るのも、ごくたまに細かい作業などで同じ箇所で何回も失敗してしまうとイライラしてしまうこともあり、そういう時は時間もかかってしまうそうですが、
基本的にはとても楽しいんだそうです。
とはいえ、購入者がインスタグラムのストーリーで
「商品が届きました!!」
「実際に使ってみました!!かわいい💓」
みたいな投稿をしてくれているのを見ると、非常にやる気になるのだとか。
作製中に心がけていることとして、
ハンドメイドアクセサリーは壊れやすいという欠点もあるので、特に売る用のアクセサリーを作製するときは、壊れないように自分用のアクセサリー以上に時間をかけ、細心の注意を払っているそうです。
ハンドメイドアクセサリーを作り始めた高校2年生の頃は、まだそこまで同業者は多くなかったのですが、ここ数年でハンドメイドアクセサリーのブームが広まったことによって同業者が急増しています。なおかつ今年に関しては、コロナで外出自粛せざるをえなない状況になっていることで、家でもできるハンドメイドアクセサリーデザイナーは非常に多くなっているんだとか。
昔はまだあまり同業者も多くなかったので、1度投稿をするだけで投稿やタグなどが拡散されて多くの方に注目してもらい、フォロワーの伸びや反響も大きかったのですが、今はそこまで拡散されないという箇所で、田辺さんは特に競争の激化を感じています。
そんな中、田辺さんは新しい取り組みとして、インスタグラマーさんに宣伝をしてもらうなどといったことをしてもらっています。こういった売り込みなどによる宣伝やご自身の商品の特徴なども含めた上の『独自性』が今後さらに求められていくのでしょうね。
過去のものになりますが、たまたまこのようなイラストレーターさんから宣伝をしてもらったこともあるそう。
さらに、同業者だけではなくシャネルやルイヴィトンなどといった高級ブランドに対抗するために、どういったマーケティング戦略をしていくのかについても、少し頭を悩ませているそうです。
値段については、
高校生の時と比べてハンドメイドアクセサリーの活動の割合や力の入れ具合、かける時間や熱量も大きくなった分、高校生の頃よりも値段は少し釣り上げたそうですが、それでもハンドメイドアクセサリーの中でも相場よりは安いくらいの値段になっています。
田辺さんご自身は前述の通り利益や売り上げにそこまで比重を置いていないという部分もあり、原価と所要時間を考慮した結果、このような価格設定になっていますが、「安かろう悪かろう」の風潮もあるので、ほかのハンドメイドアクセサリーのデザイナーの値段設定も見つつ、検討をしていくとのことです。
顧客については、
今はやはり大学生の方が多いですが、高校2年生の頃に活動していた際は、値段も今より安かったこともあってか高校生の顧客の割合が高かったそうです。
それでも自分と同じ年代の方に受けているということですから、田辺さんご自身は『自分の作りたいものを作る』というスタンスなので、無意識ではあるかと思いますが、想定しているターゲットに想定通りに受けるのは、偶然とはいえすごいことですよね。
日々こういったことをしていることで、現にSNSやツイッターにおけるフォロワーの増やし方のスキルを得ることがで来たみたいです。実際に以前取り上げたKEIO TRAVELERSで、初期の頃にインスタグラムのフォロワーの増やし方や投稿の見せ方について菅原さんにアドバイスをしていたのだとか。
他にも、アクセサリーを購入されたお客様から、「アクセサリーが壊れてしまった」といった旨のメールが来たときのやり取りや返品・交換対応、住所ミスなどによる配送トラブルへの対応などは、こういった活動をしていることならではであり、この活動のおかげで学べたそうです。
3. これから
ここまでのお話からも分かる通り、ご本人はあくまで『趣味』という感覚で活動されているので、将来的には仕事にしていくつもりはないそうです。
ただ、この活動をすることで得られるであろう、マーケティングスキルなどはきっと将来何かしらの場面で役に立つかもしれないと考えているそうです。
そして前述にあるように、今後同業者やブランドのアクセサリーと競争が激化していく中で、値段設定や広告などといった部分において、さまざまな工夫を凝らしていく方針です。
その中で今後も変わらず『自分の作りたいものを作る』というスタンスは保っていくみたいです。
「10年後なにをしているのか」という質問については?
なにかアクセサリーではないにせよ、『ものづくり』には携わっていたい。
薬学部ということを踏まえるならば、創薬や化粧品などといった『なにかをつくる系』の仕事をしているだろう。
という風におっしゃっていました。
大学生になって、薬学部の授業を受けつつ、この活動に本腰を入れたことで、『ものづくり』に携わりたいという気持ちは感じるようになったそうです。
まとめ
あくまでご自身の『趣味』で『自分の作りたいものを作る』というスタンスだとは仰っていましたが、それでも自分のハンドメイドアクセサリーがどのようにしたら売れるのか・広まるのかを、時代に合わせて戦略を組んで考えているところは、話を聞いて思わず舌を巻いてしまいました。
そして写真撮影の背景など、細かいところにも気を配り工夫をされているところにも、偉そうな表現となってしまいますが感心してしまいました。
1人でのお仕事・ブランド・活動は、自分に自信を無くしてしまったときに、思い悩んだり詰まってしまい、なおかつ共感や同情をしてくれる人が多くないというのが欠点になるのかなとも思います。またモチベーションによっていかようにもサボれますし←
その中で、『自分の作りたいもの』とはいえここまでモチベーションを高く保ち、継続的に活動を続けられている田辺さんの根気こそ、アクセサリー作製など昔から細かい作業に慣れ親しんでいたり、また時には1年にも及ぶ大学受験への勉強に耐え抜いたことで身についた、田辺さん最大の武器ではなかろうかと思います。
それと取材していた際に田辺さんが紹介してくれた、イチオシのハンドメイドアクセサリーデザイナーの方も少しだけ紹介しますね。
普段から田辺さんが愛用しているアクセサリーのデザイナーさんの一人だそうです。
こういったアシンメトリーのアクセサリーや
こういった大振りで存在感があるアクセサリー
ここ最近ではこういった植物をイメージしたものも多く扱っております。
正直な話をすると、私自身手先がかなり不器用で、ミシンをさせれば100%糸が絡まってしまうほどです。
また、ピアスやイヤリングもつけたことがないので、こういった話に切り込むことになるとはこの活動を始めた当初は思いもしていませんでした。
実際田辺さんや田辺さんが紹介してくれた人は、確かに手先が器用という言葉だけでは足りないほどに技量と発想力に長けている人ばかりで、住んでいる世界が違うというか、生まれながらにして持っているものが違うというか、そういった感じでしたね。
ただ、このお話を聞いて、やることも多くて大変だけど、客観的に見ていくと奥深くてまだまだハンドメイドアクセサリーの知らないことは山ほどありそうだと思いました。
ということで、田辺さんの作品やその他ハンドメイドアクセサリーに興味を持っていただければ幸いです。
田辺さん、お忙しい中取材に応じていただきありがとうございました。
取材の時間があっという間に感じるほど楽しかったです。
皆さんもここまで読んでいただいてありがとうございました。
それでは、次回もどうぞよしなに🌙
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