(学生インターン紹介)有機農業×ロボット。新しい分野での開発経験に満足感
トクイテンのインターンでは、ロボット開発から農場での実装まで携われます。有機農業とロボット開発という新たな分野で、試行錯誤しながら技術を身につけられるのが魅力です。
今回は、大学で機械学習やプログラミング言語を学んだNさんに、トクイテンのインターンの業務内容や得られたこと、就職活動で活かせることなどを聞きました。
ー大学では何を学んでいますか?
大学では、工学部で機械・情報系の学科に所属しており、機械設計や機械学習の理論と実装、エンジンの開発などの実習を行っていました。また、簡単なロボットプログラミングや機械学習の基礎の部分も幅広く勉強しました。
また、大学院では、生体信号計測(生体の電気現象を検出・計測する技術)に基づいた身体・脳神経系の相互作用に関する研究をしていました。
ートクイテンのインターンに参加した理由を教えてください
1つ目の理由は、ロボットが好きだった点です。ロボット好きという理由で大学の学部を選んだのですが、コロナ禍ということもあり、実習でロボットに触れる機会がありませんでした。そのため、長期間ロボットに触れられるトクイテンのインターンに興味が湧いたんです。
2つ目は、農業にロボットを活用する業務が「面白そう」と感じたからです。難易度は高そうですが、試行錯誤もできる点が魅力に感じました。
さらに、創業者の森さんが研究室のOBという縁もあって、トクイテンに参画しています。
ロボットプログラミングを本格的に勉強した経験がなかったのですが、思い切って参加しました。勉強しながら2年間携わっています。
(トクイテン共同代表である森)
ートクイテンでは、どのような業務をしていましたか?
最初は、ロボットが形になる前だったので、簡単なロボットシステム開発やロボットアームを動かす業務から始めました。
アームを動かす工程では、基本的なプログラミング言語を理解していれば、ある程度実装できます。それに加えて、ソフトウェアの説明書を読んで、コマンドを動かしながら開発を進めてきました。
さらに、ソフトウェア開発を中心に、数か月サイクルで多岐にわたるプロジェクトに参画しています。例えば、画像処理/分析やロボットシステム/UI開発などです。
特に、ロボット操作UIのプロジェクトに参画した当初は、Webプログラミングの経験がなく不安はありました。しかし、業務を通して理解が深まり、要件を満たすものを作成できたときは、達成感がありましたね。
また、当初は東京オフィスで、ロボットを置いて動かしていましたが、トクイテンの規模が拡大していくとともに業務が変化してきました。農場ができた後は、現場にロボットをおいて、動かせるようになっています。そして、東京オフィスから遠隔でロボットを触ってみたり、解析・分析したりしました。
最近は、農場にカメラや環境センサを置けるようになったので、それらから得た情報を解析することで生育状態を分析しています。
さまざまな業務に徐々に携われるようになったため、やりがいがありました。
ー大学で学んだことはインターンで活かせましたか?
機械学習系だと、学部で学んだプログラミング言語をそのまま使えました。
ロボットプログラミングでは、ROS(ロボット開発に必要なオペレーティングシステム)を使いますが、基本的な部分は勉強していたので、理解しやすかったです。
学部の頃の積み重ねは無駄じゃないなと感じました。
ーインターンではどのような点が印象的でしたか?
自分だけでは気づけなかった観点を学べたことです。
森さんは研究者の方なので、統計処理やデータ分析に詳しく、インターン中に勉強になることが多かったです。
特に画像を特徴量空間に落とし込む方法や対象領域の絞り込み方などの話が印象に残っています。専門書を読むと体系的に学べる一方で時間がかかってしまいます。ディスカッションの中で関連する話題を知り、そこから新たな分析に繋がることが多くありました。
困っていることをカジュアルに相談すると、ホワイトボードを使って壁打ち相手からしていただき、一つの質問に対して複数のアイディアを提示してくれます。自分にはない新たな視点をもらえました。
また、普段は東京オフィスに勤務しているので、農場に行く機会はあまりないのですが「センターが動き始めた」「降水量や日照データをとれます」など、現場にいなくても状況を知れるのも楽しい点です。
さらに、大きなハウスができたときなど、規模の大きな話を聞くたびに成長している感覚があります。自分が働いている中で会社が成長していて、やりがいを感じました。
創業期で会社が成長しているからこそできる経験でしたね。
ートクイテンの良いところを教えてください
3点あります。
1点目は、有機農業とロボット開発の組み合わせが興味深いことです。
「誰もやっていないことで、できていないことをやりたい」という研究者のような考えですが、答えがない中で、できなかったことができるようになる過程を間近で見られたのが手ごたえがありましたね。
(愛知県知多市にあるトクイテンのトマトハウス)
ロボット開発においても、収穫方法を変えてみたり、トマトを収穫するアルゴリズムを試してみたりなど、微調整を繰り返しながら少しでも収穫率を上げるために試行錯誤しています。
既にある程度確立している分野だと難しいですが、トクイテンでは有機農業とロボット開発に関して、試せる部分が未知数だからこそ、興味深い業務ができると思います。
2点目は、メンバーの方それぞれに得意分野があることです。実績のあるエンジニアの方や機械設計に詳しい方もいました。もともと宇宙系の仕事をしている方もいて、同じ学生のインターンでロボコンに詳しい方もいます。
大学にいるだけでは知らなかった世界を知れて、多種多様な技術者がいることを再発見できました。
それぞれに詳しい分野があって、話すだけで視野が広がって楽しいですね。トクイテンに参画していたからこそ、新しい世界を知れたなと思います。
3点目は、学業との両立がしやすいことです。
森さんが「研究の支障が出ない程度に頑張って」とおっしゃってくれました。大学の時間割もインターンと被らないようにするのではなく、先に面白そうな授業をとって、空いているときにトクイテンの仕事をしていました。勤務時間が柔軟で助かりましたね。
さらに、大学の時間割に合わせて勤務時間を柔軟に変更でき、学会発表の準備や論文執筆の繁忙期は仕事量を調節してもらうなど、配慮もしてもらえました。
そのほかにも、本社が名古屋にあり、試験場は愛知県の農場にありますが、フルリモートでも仕事ができます。
ーインターンでの経験はどのように役立っていますか?
インターンを通して学んだことは数多くあり、特に「働き方」と「技術」の側面の2点は役に立ちました。
働き方に関しては、会社の一員としてプロジェクトに携わり、規模拡大にともなうスピード感のある開発やチームでの工程管理などができました。
さらに、直接技術に関わる部分ではないですが、協力するうえでチーム連携の重要性に気づけたので、就職活動でも活かせると思います。
技術面に関しては、会社立ち上げに近い時期から参画したため、クラウドサービスやネットワーク環境構築など、使用経験がない技術にも業務で触れられました。
大学や大学院の座学・実習で学んだ内容も、業務を通じて、理解の助けとなっています。画像解析なども、インターンでディスカッションを通して勉強でき、研究でも役立ちました。
就職活動の面接時にも、インターンでの経験が役立っています。面接官から「どのような経験がありますか?」や「Pythonを使ったことはありますか?」と聞かれるので、詳しく答えられています。
実務で携わっていた内容について「現場でこのような開発を経験した」と具体的に話せると、面接官も興味をもってくれますね。
ーどのような人にインターンを勧めたいですか?
「有機農業とロボット開発に興味がある人」「スタートアップに興味がある人」「研究を頑張りたい人」におすすめできるインターンだと思います。
ロボット開発は改良したり、新しいシステムを作ったりなど、エキサイティングな仕事に携わる仕事です。何もないところから、チームで手探りで開発し完成する過程を楽しめます。
もちろん、学業と研究を両立したい人も参加可能です。学業との兼ね合いを考え、柔軟に対応してくれるため、週10時間からでも始められます。
仕事をしながら新しく勉強してみて、業務をこなしながら技術を身につけることも可能です。「コーディングの経験がないから不安」という方でも、意欲さえあれば、業務を通して技術を習得できます。
また、東京オフィスだけでなく、リモートでもインターンの参加は可能です!
トクイテンでは現在、新しい仲間を積極募集中です!
「興味がある!」という方は、氏名・ご連絡先を明記の上、下記からご連絡ください。