見出し画像

きょうのデジ彫り「犬」

「犬をつくりたい!」

そう思い、デジタル彫刻アプリ『forger』を立ち上げました。

まずはマテリアルを選びます。

今回は4足動物を作りたいので、キューブを選択。(四隅をうにゅんと伸ばせばそのまま脚が作れそう、という安直な理由)

まずは掴んで引っ張って、なんとなくの形をつくります。

ここで早くも大きな問題にぶつかります。

「犬の『形』を、知らない…」

人間なら多少はどこからどこへと筋繊維が走っているか、関節がどうなってるかは知っていました。しかし、4足動物、特に犬は知らない…毛のフサフサやら肉のダルダルで肩や骨盤周りがどうなってるか分からないし、そもそも犬をちゃんと「見た」ことがない…

どうするか考えた結果、「コレジャナイ作戦」で進んでみることにしました。

正しい形が分からなくとも、これはなんとなく違う気がする、という感覚は得られるので、そうなったら修正するというのを繰り返していけばなんとなく近づいていけるはず、という考えです。

まずは胴体のコレジャナイを処理します。もう少し肩周りはゴツく、胴回りもしっかりしているはずでした。

修正後。まだ胴体も怪しいですが、今度は脚のコレジャナイが目に止まります。こんなにまっすぐじゃないはずです。それに足の先と尻尾がない。

修正後。うん、コレジャナイ…!

ここがデジタル彫刻の難しい所で、要は限られたポリゴンの頂点の位置をいじって形を作っているだけなので、手足や指のような細かい部分はポリゴンが荒く、うまく彫れないのです。(動かす頂点がない、あるいは少ない)

これを解決するためにはポリゴンを細かくする(サブディバイド)ことがたぶん必要なのですが、データ量やメモリーの圧迫具合が倍増するので、ぼくのボロいipad miniの処理能力では難しい……。

とはいえ、大体の形はできました。ここからもコレジャナイを意識して、なんとなく犬っぽくなるように、人間の身体の構造から類推しつつ筋肉をつけます。

修正後。完全にゴツすぎですが、もう面倒なので「ゴツい犬」を作ることにします。

顔が嘴みたいになっているのでそこを少し削り、耳も生やします。あとは足の先をもう少し地面についている感じにしたい。

修正後。ここで、根本的なコレジャナイ=「手足長すぎ問題」に気づいてしまいました。

人間をベースに考えすぎて、犬ではなく「四つんばいの人」が出来つつありました。

難しい…。

ただ、そこを直すとなると脚をもう一度彫り直さなければいけないな…めんどくさい……

この時点で、心の中で「めんどくさい>楽しい」が成立してしまったので、ぼくのモットーである「継続は力なり」と「楽しくないと続かない」に従って、一旦やめることにしました。

ただ、せっかくなんとなくの形を作ったので、マテリアルをいじって遊んで終わりました。

メタル犬

リッカー犬

発熱犬

ゲル犬

マット犬

ゴールド犬

今回学んだこと

○意外と自分は「モノの形」を見ていない。
○コレジャナイ作戦はある程度までは使える。
○けど、そこから先は知識がないとどうにもならない。
○細かい部分を作るためには、パーツごとに作って合体させるのがよいのかも。
○マテリアルをイジるのは楽しい。
○光源の位置や強さ、色?も変えられるみたい。

PLANETS10を買いたいです。