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お義母さん、いつも昼寝してすいません
土曜日の午後、ものすごく眠くなる。
午前中は仕事に行き、そのあいだ義母が5歳の息子をみていてくれる。
仕事は半日で終わるのだが、一週間のとどめなのか何なのかぐったりしてしまう。
へろへろになって義実家にたどり着くと、なんということでしょう、義母がお昼ご飯を作ってくれているのだ。
そうめんと、そうめんに乗せるキュウリやハムや卵焼きの細く切ったやつ、おにぎりとお漬物をちょこっと。
おぼんに一人分の昼ご飯を乗せて出してくれる。
毎回、「いっつもありがとう~」と言わずにはいられない。
すると義母は「あるもんよ。もうなんにもないよ~」と言って笑う。
わたしは子どものように「いっただきまーす!」と手をパチンとやって食べる。
うれしいのだ。
家では自分がご飯をつくる担当である今、作ってくれるありがたさが半端ない。
そして、おいしい昼ご飯を食べた後、ものすごい睡魔がやってくる。
お腹が満たされて眠くなるのかなと思ってたけど、こうやって書いてみて、心も満たされてるってことなのかもと思う。
息子が一緒にゲームしようといってニンテンドースイッチのコントローラーをわたしに渡すが、もう目は閉じかけている。
ゲームをしていても、記憶はとぎれとぎれになり、コントローラーをボトッと落とす音で目が開く。
コントローラーを拾うが、また落とす。
どこからか枕とブランケットが出現する。
そしてついに昼寝をしてしまう。
途中、目が覚めると、義母もラグの上に横になっている。
義実家でこんなにくつろいでしまっていいのかと頭の片隅にあっても、義母もゴロゴロしていると安心してまた寝てしまう。
結局、夕方になって、しまっためっちゃ寝た、と起きてびっくりする。
だけどこの睡眠時間は貴重なもので、これのおかげで翌日の日曜日の休みにため込んだ家事をすることができているような気がする。
こんなに甘えていいのかわたしの中で賛否両論だ。
恩返ししなければというプレッシャーも大きくなってゆく。
でも寝ちゃうのだ。
いいのかな、どうなのかなと思いながら、義母にすいませんとありがとうを言っている。
おわり。