シニアエコノミーの空白地帯について
引き続き、シニアエコノミーになります、
ここでいう、シニアというのは、
61.6歳以上の方を指しており、
お年寄りと定義を変えると、70代を過ぎる、
というのが調査上言えることのようです、
シニアに関わるビジネスのご経験を積まれた方などと
お話をさせていただき、
モニターアンケートツールなども活用して
情報収集を進めております、
そこで分かってきたことについて
ここに書いてみようと思います、
①暮らし向きについて
これはデータ上からの話になりますが、
現在、日本の金融資産2000兆円、
この約6割にあたる1200兆円の資産を
シニア以上の世代の方々が持たれてるということです、
家によっては、いわゆる大企業の株を
早い時期に買われて、今も保有されていたり、
また、長きにわたり、1つの土地で
生活をされている方などで、自然と資産が増えていく、
ということもあるようです
2020年段階で25%ほど、4人に1人のシニアの方が
アクティブシニアと言われ、
アクティブに活動をされているようです
そして、政府の出している高齢社会白書によると、
約7割ほどの方は暮らし向きには心配が無いとされています
特に60代より上の世代の方々は、
年金などで十分やっていけていると、
②人付き合いについて
現在、シニアの世代にあたる方々の特徴として
海外の方に比べて、近所付き合いやヒト付き合いが
多くないということが挙げられます
アンケート調査を行った際にも、
リタイア時に人間関係はリセットした、
という方が少なからずいらっしゃいました、
そして、他の国に比べて、
働き続けたい、という方の割合が多いのも
日本の特徴として挙げられます、
ただ、上に書かせていただいた暮らし向きへの不安、
そのデータと重ねて考えてみると、
お金のため、というわけではなさそうです、
介護事業等を営まれている方に
オンラインでヒアリングさせていただいたところ、
シニアの方が求めている状態としては
「明日やるべきことがある状態」
その方は親御さんにブログを始めることを進めたことが
いい親孝行だった、と語られていましたが、
つまりは生活に張りが必要、
ということを表していると私は受け取りました、
肉体的精神寿命と精神的健康寿命、
前述させていただいた白書の中でもスコアは上昇している、
という情報が掲載されていましたが、
現役時と引退した次の日から、
そのギャップには空白地帯がまだまだ存在していると感じます
③ではどうすればいいのか
シニアと言われる世代の方々は、
まさに日本の高度成長期を間近に見られており、
明日はもっとよくなる、
という考え方で、常に成長に貪欲である、
ということも耳にしました、
となるとなおさら、引退後の空白地帯によるペインは
けして小さくないと考えます、
私は、今の日本を創り上げたその世代の方々への
リスクペクトがあり、
この空白地帯を埋めるサービス、
言い換えると「引退したから○○(サービス名)ができる」
そう思っていただけるサービスを創りたいと目論んでいます、
今回の白書でも1億総活躍時代、
という目標が掲げられており、
国が示している方向性とも合致しているのではないでしょうか。
そのあたりでも、MBA生の知恵を借りたいな、と感じています。