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移転/東京大学系ロボットベンチャーが晴海の元巨大倉庫Cross Dock Harumi へオフィス移転

テレイグジスタンス技術を活用したロボットベンチャー企業がオフィスを移転した。

TELEXISTENCEとは、東京大学名誉教授 舘暲氏が1980年に世界で初めて提唱した、人間が、自分自身が現存する場所とは異なった場所に実質的に存在し、その場所で自在に行動するという人間の存在拡張の概念であり、それを拡張したテクノロジーを指す。

企業概要と業態

概念の開始
「TELEXISTENCE」は、1980年に東京大学名誉教授及びTELEXISTENCE社の会長である舘暲博士によって最初に提唱。

1985年にTELE-VEHICLEによる、概念実証を開始、1988年TELESARを使用したTELEXISTENCEの初めてのプロトタイプ、2007年TELESAR IIIに6DoFヘッドを搭載、2012年TELESA Vの完成という歴史を追っている。

補足情報/Cnet japan
1985年視覚情報を再現して任意の場所に移動できるロボットカーを制作。人間の動きをリアルタイムに再現するロボットは1989年の「TELESAR」を皮切りに、2011年に制作した「TELESAR V」まで、複数台のロボットを制作している。

その後、会社の組織体としてスタートしたのは2017年TELEXISTENCE株式会社の設立へと至り組織的な活動を開始している。起業目的はロボットが活用可能なあらゆる領域において、ロボットの設計・製造・オペレーションを行う事を目的としている。

オフィス移転の背景

TELEXISTENCE が今回移転を行ったのは晴海にあるクロスドック晴海である。元々は大塚製薬系列である倉庫ビルをリノベーションされた物件になり。オリンピック選手村は目と鼻の先の特徴ある物件だ。

今回の移転先はその1階となる。移転先としては若干不便さを感じる立地であるが同社にとってはメリットも多い。

ロボットベンチャーや研究開発を主に行っている企業は「ロボットの試験場や研究開発」などを目的としている事が多く、広いスペースや高い床荷重が求められる。また高い天井高といった倉庫物件を求める企業が多い。

しかし既存のオフィスビルにおいてはこの床荷重と研究スペース、そして天井高という3つを兼ね備える物件は意外と少ないのが現状である。

過去に自動車の自動運転スタートアップのTier IV, Inc.も実験スペースを兼ねたオフィス探しの為、品川の一棟オフィスに移転を行っている。

元々は港区西新橋2-19-5のカザマビルにオフィスを構えていた模様だが、本格的なラボスペースを探し、今回のオフィス移転に至った模様。

移転先のオフィスについて

上記に述べたように、移転先のクロスドック晴海は倉庫をリノベーションしており立地の不便さはあるもののの研究開発の拠点としてはかなりメリットが見出せる物件である。オフィスとしてのスペックや倉庫ならではの活用方法が見出せるはずだ。

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