日々雑記、あるいは文章練習として。5
・文章を書くコツは勢いに任せる事かもしれない。
職業作家さんならいざ知らず、書いて時間を置いて冷静になればなるほど、目も当てられない出来映えに書き続けようとする心は折れ、人目につく所に出そうという気は微塵に砕ける。
正気の沙汰とは思えなくなる、いやマジで。
ネタは生もの、鮮度が命。
熟成させるなどと玄人ぶった格好付けは捨てて書いて出せ。
・文章を書くコツは上手く書こうとしない事。
もとより書かずに生きてきた身にいきなり名文など書けようものか?
気分良く、ノって書け。ハイになれ。
書く事が楽しく習慣になった頃、書いてきたモノを振り返り顧みればのたうち回る事になるだろう。
上手く書こうと志すのは、それからで十分だ。
気取るな。いや、気取れ。ハイになれ。
・書く事、書く習慣、上手くなる為の練習。
何事であれ、練習に肝要なのは結果が出るまで黙々と繰り返す根気と勇気。結果が出なければどうしようなどと考えてはいけない。
結果を出すためにどうするれば良いかと考える知識と思考と勇気。
やり方が間違っていると思えば改善し、場合によっては捨てて去る。
費やした時間に未練を残してずるずると続けるのは良くない。
転がる石に苔生えず…日本のことわざかと思いきや、どうも英国由来らしい。そして、英国と米国では意味が正反対なのだそうで。
・文章を練習するに肝は何か? 仮説を立ててみる。
文体・レトリック・ボキャブラリー・文法・描写の妙・想像力
好きな文筆家の文体を真似てみるのも一つの手。
同じ事をいくつもの言葉で言い換えてみるのも一つの手。
言葉に対するセンスを磨くのも一つの手。
詩を読み本に親しむのも一つの手。
映画や漫画のワンシーンを言葉に言い換えてみるのも一つの修行。
いずれにせよ、言葉は日用品だ。
日用品だからこそ、意識して使うことが重要なのだろう。
・加えて、良きモノを書くコツというのか。
読む人、読ませたい人を思い浮かべて書くと良いらしい。
友人・恋人・兄弟・顔も知らない誰か、誰かは知らぬが自分に似た人違う人。
相手をイメージする事で自然と言葉は選ばれて、独りよがりな文章からは逃れられるか。
逃れられないまでも、疑う事はできるか。
疑うことなく、逃れようとは思わぬものだな?
・かくいうこの雑文は誰に宛てて書いたモノか。
要・練習である。
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