【なんのはなしですか書籍化ボツ作品】なんごはなしですか
赤ちゃんが成長の過程で話し出す「喃語」という言葉がある。
「あー」とか「うー」とか発する、あの言葉だ。
皆さんも聞いたことがあるだろう。
うちの娘は発語の成長がゆっくりだった。パパ、ママと言ってくれたのは1歳を過ぎた頃だった。
そんな娘がよく口にしていた喃語が、こちらだ。
「なんなんなんなんなんなんなんなん…」
教えたでもない。
テレビや何かから覚えたわけでもない。
機嫌がいいと、この読経にも聞こえる独特な言葉を延々と発し続けていた。
6年以上も前の話である。
異才のnoter、コニシ木の子が見出し、3年かけてnoteの路地裏に広めた言葉、いや、文化である、
娘はその路地裏ムーブメントの到来を予感していたのか。それを教えてくれていたのか。
現在小学1年生まで成長したはずの娘は、未だ無意識にあの言葉をつぶやくことがある。
「なんなんなんなんなんなんなんなん…」
なんのはなしですか?
そう聞いても、その言葉を発する真意は誰も、発する本人にもわからない。
実はこれが一番最初に書いた作品でした。
ボツにした理由は「安直すぎたから」。
「Noir」といい、やり過ぎはよくないですね。
…応募作が一番ショボかったらどうしよう?
心配で昼と夜しか寝られません。
読んでいただき、感謝申し上げます🙇
とことこてー