BAN!
悔やむ思いを 壁に叩きつける
破裂音とともに 右手に激痛を感じる
今の衝動を抑えるには ちょうどいいかもしれない
なぜ あのとき
なぜ あの場で
なぜ 君を
抑えて なお残る 悔恨の念
窓から 夜空を眺める
見えたのは アンタレスだ
瞬く光に 僕の鼓動も 右拳の疼きも 早くなる
まだ これで 終われない
アイツヲ ウツカクゴハ アルカ?
壁についた 朱い跡が 問うてくる
僕は 朱の滲む右拳を向けて 応える
しばらくして 僕は 駆け出した
右手に巻いた 包帯は 紅白色に 滲んでいた
#とことこてー
#おうえん詩
※今までにないサスペンス風に仕立ててみました。
感想お待ちしています。