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12月21日(土) 滋賀県 甲賀市をめぐる。

先日、12月21日(土) 滋賀県甲賀市に行ってまいりました。
こうが市だと思ってましたが、"こうか"市とのことで。
勝手に思い込んでる地名はあちらこちらにありますね。
茨木市も"いばらぎ"じゃなくて、"いばらき"ですので。濁らず。

甲賀市を巡る旅は、うちのシェアハウス住民とそうでない子と、私も含めて6人で。

旅の目的は、1人の子の出身が甲賀市で、「卒業したら甲賀市で甲賀市のためになることをしたい!」と言うので、じゃぁみんなで甲賀市行ってみて、今甲賀市はどんなことが起こっていて、それに対してそれぞれどんなことを思うのか?を共有しようぜ!ということで行ってまいりました。

ありがたいことに #都市経営プロフェッショナルスクール で出会った甲賀市役所の素敵なお兄様、お姉様方に甲賀市の話や、市民として、市職員として感じていることも含めてたくさんお話を聞けました。
というところで、その日のお話をつらつらとしていきたいと思います。



まわれたのは7箇所。結構広い甲賀市

甲賀市は約20年前に5つの町が合併してできた町なのですが、ひとつひとつの街はそれぞれそれなりに距離があって1日で全部見るのはちょっと大変。
大体街から街に来るまで30分以上はかかるような感じでした。
ということで、行く場所は絞って、大きく7箇所に。

  1. 「信楽」 陶芸体験 & のぼり窯カフェ

  2. 「水口」るシオール ファーム べじらいす

  3. 「水口」みなくるプラザ & FM 花

  4. 「水口」まるーむ

  5. 「水口」プラッと貴生川(駅前社会実験)

  6. 「土山」頓宮茶寮 と 茶畑

  7. 「信楽」ENSOU マルシェ & チャトラン

それぞれ体験記的に書き残しておきたいと思います。

1. 「信楽」 陶芸体験 & のぼり窯カフェ

The 信楽 な景色から始まった甲賀市を巡る旅。

陶芸体験ができる場所でした。朝から数台車停まってたし、体験に来られてる方も見られました。

のぼり窯って、昔使われていた窯の中を客席にしたカフェがあって、いい場所っぽいぞ!と言うところと、「甲賀市内の全部の町を見てほしい!」と言う願いもあって、一軒目はある種代表的かもしれない信楽に。

位置的には他の街から一際遠いところにある印象で、ここだけ独立した町のように思いますが、合併で一つの市になったわけですね。


朝ドラ、スカーレットの舞台だったわけですが、"のぼり"は”のれん”になり。
不思議な方向に文字が並んでいます。
少し登ると信楽焼のたぬきたちが。
土もそろそろ無くなりそうとか?
BBQもできる設備が上の方にあったのと、かなり眺めも良い場所でした。
のぼり窯カフェは見た目ちょっとワクワク。
提供もなんだか可愛い感じで出していただいていました。

良くも悪くも観光地っぽいところだなぁとは感じました。正直、この日行った印象だとリピートしたいとは思わないかな…
カフェは冬に行くには少し寒く、今もコロナの時のアクリル板が立ち並び、BGMもなく冬に行くにはちょっと辛い環境でした。
暖かい時期は結構人も入っているそうな?
山の上のスペースもBBQできたら楽しそうな空間だったので、また別の時期に行ってみたいですね。
いろんな可能性がたくさんありそうな場所でありました。

2. 「水口」るシオール ファーム べじらいす

車で30分ほど移動して、お昼ごはんに。
予約してないと座れなかったりするらしい人気のお店。

るシオールの『べじらいす』

農家さんが直営?する喫茶店といった感じでした。
とにかく美味しい。
そして信じられないほど量も多ければ種類も多い。
めちゃくちゃ満足度の高いお昼ごはんでした。

ランチのセットはこんな感じ。さらに、ご飯とお味噌汁はおかわり可能。
おかわりせずともお腹いっぱいでした…
店内もおしゃれな。で、窓の外はそのままなら何にもない農業地が広がってるだけなのですが、一台作業車両があるだけで(私は)ワクワクでした。
一台あるだけで殺風景ではなくってオシャレに見える。素敵でした。


隣ではお野菜が。すごく生き生きしたお野菜たちでした。
野菜は何より鮮度が一番…!!
6次産業部門で農林水産大臣賞を受賞。
農業者の後進育成にも力を入れているようなことも書いてありました。
おそらく、息子さん。

このご飯食べただけでも来た意味あったー!!って思うほど美味しいご飯でした。
ちょっと元気になりたい時とか、気合い入れたい時とか、頑張った後とか、行きたい場所が一つ増えたーって感じです。
一人ではなかなかもったいないなーと思ってしまうけど、このくらいの距離なら、またぶらりと来たいと思うところでした。

それにしても、これだけ大きな農地を持った農家さんがいて、こんな取り組みを積極にしておられることに脱帽でした。
平地もしっかりあって農業しやすそうな環境だなぁとは思いつつ、しっかり地域に開かれた施設も持って運営されてるのはなんだか地元愛のようなものを感じました。

3.「水口」みなくるプラザ & FM 花

すっかり外観を撮り損ねた「みなくるプラザ」
厚生保護から、子どもの学びや体験の場、生涯学習、シルバー人材センターから多文化共生まで、とにかくいろんなコンテンツがこれでもかっ!ってくらいにきゅっとまとまった公共施設でした。

なんだかオシャレな作りで素敵だなーと思いつつ。
部屋が全部ガラス張りなのに結局板張ったりデザイン入れたりでほとんど中見えないのだけれどそれでよかったのかしら?
最近用見る気がする照明。広々しててオシャレだなぁと思いますが、なぜこんなに天井高くしたのだろう。
謎にカウンターとかもありました。
色々できそうだけど、何か使ってるのかな?

駐車場の工事中で、まだ施設部分だけができた感じでしたが、部屋もたくさんあって色々できそうな場所ではありました。
職員さんは結構バタバタしておりましたが、ちょっとお話聞かせてくれた方もおりました。にしても、これだけたくさんの機能が入っていて、横連携されていたら素敵がなぁと思いつつ、もしかすると隣にあるだけで縦割りになってるのか?と思いつつ、、、
実際の運営がどうなってるかまで話聞いてみないとわからないですね。

とりあえず、うちの若者たちがおじいちゃんに捕まってしばらく行動不能にはなっていましたw
京都の昔の話を甲賀市で聞くと言う謎の時間がw

で、そのすぐ近くにあったのがこちら「エフエム花」さん。

不審者の如く覗き込んでいたら、なんとここのオーナーさんがやってきました。
めっちゃ怪しまれました。

どうやらお花屋さんをやっていて、数年前にこの場所を作ってラジオを始めたそうです。
何年前から〜とか結構細かく聞いたのに忘れてしまった…すぐに書かないと抜けますね。

このマップはこの周辺のマップかと思ったら、なんと「妄想の街」マップでした。
もしこのエリアがこんな街だったら面白いよねーっていいながら、
さも実在してるかのようにラジオでお話ししているそうです。
(存在しない)スナック広小路で集まって話す会があったり、
(存在しない)ホストクラブ 竜のオーナーと話した話をしたり、
(存在しない)マッサージLOVEは、健全なお店なのかどうかを話したりするそう。
楽しそう。
そんな楽しいお花屋さんのお店の中もお花以外にも楽しいものがたくさん。
お話しした皆さんも、この場所もすごく暖かい雰囲気で、楽しいのがひしひしと伝わってきました。
ついつい、一体お持ち帰りしてしまったこの子は「みなきち」と名付けられてうちにいます。

4.「水口」まるーむ

個人的に楽しかった場所は公共施設ではここでした〜

近くにはスタバもパン屋さんもあります。巨大な市役所もすぐそば。
学校の通学路にあるらしく、学生の利用が多いそう。
実際に甲賀市出身の子もこの自習室にはめっちゃお世話になったそうです。
コロナ禍も開けてくれていてありがとうって感謝しておりました。
まちづくり活動センターっていいですね
市民活動って書き方ではないんだーって思いました
2階からの写真。ひろーい広場もあって、周りも住宅は見られないので、何かとイベント等々にも使えそうでワクワク。
たくさんの取り組みが張り出されていて、どれも楽しそうだなーって思いました。
講師になれるとのこと。チャレンジできる機会があって、それを支えてもらえるのいいですよね。
パブコメ実施中って初めて見ました。
他にも、市の補助金事業の企画と実施の様子とその後の反省のプレゼン資料が延々と流れるモニターなんかもあって、これはいいなーと。
補助金事業ってどうだったのかとか、見に行けば見れるけどわざわざ見えるところに出してもらえないよねーと思っていて。これはやる方も気合入るよなーと思いながら見てました。
仲間の呼びかけなんかもあって、市民活動や市の取り組みに、市民がつながる機会がたくさんあるように思いました。
こども学習会も定期的に開かれてるみたい。
結婚相談所の看板が工事中みたいな看板でしたね。
中のスタッフさん?らしき人が皆さん高齢の方だったのだけれど、対象者は若者?ではないのか…??

5.「水口」プラッと貴生川(駅前社会実験)

主に目的地はこちらで、ここで甲賀市役所の方々と待ち合わせを。
トレーラーハウスの中に椅子と机があって、ちょうど誰もいなかったので、ガッツリ占領してしっかりお話しを聞かせていただけました。

外ではモルックをしている団体さんが。
参加費も取ってやっておられたかと。大事。
茨木だとなんでも無料になりがちな気がします。。。
この後は光るチャンバラしておられました。時間がなくって参加は断念…
12/25まで。もう終わってしまったけど、この結果を持って次どうするか楽しみです。
信楽にもあった、信楽焼の椅子。実は結構軽いけどしっかりしていて、しかも座り心地が抜群によかった。。。
学生の時にはこれに絵を描いたりするそうです。

周辺環境も含めて、この場所をどうしていくのか、かなり試行錯誤されている話も教えていただきつつ、進路に悩む若者たちもいたのもあって、公共とは何か?行政としてできることや役割、街のニーズやそれに応えるためにどんな自在を市は求めているのか?とか。
そもそも公共(Public)って、行政の役割なの?とかとか結構突っ込んだ話もふくめていろいろと。

街を変えるために本気で動く大人たちの話はかなり刺激になったようで、街のために何かしたいってぼんやり感じていたことが、「自分にできることはなにか?」と言うところも含めて、20代をどう過ごして、どんな未来を生きるのかなどなど、いろんなことを考えられる時間になったのではないかなーと思います。

公民連携って Public Private Partnership であって、官民連携(Garvament Private Partnership)とは意味が違うのだよーって話も、ごっちゃになりがちなところでお話しいただけてありがたかったところです。
公共部門をやるなら民間ではできない?って勝手に思いがちですが、むしろ民間事業者としてだったり、個人としてできることってめちゃくちゃありますよね。 

結局2時間以上お時間もらって話し込んでしまいました。感謝。
時間もなくなってきたので次の目的地へ…

6.「土山」頓宮茶寮 と 茶畑

思い出の場所らしい、とっても素敵なお茶屋さんに行って参りました。

時間ギリギリでも入れてくれました。優しかった…
土山茶。めっちゃ美味しかったです。
囲炉裏なお席をみんなで囲んで。
ちょっと変わったお茶をいただいたのですが、味わいがいろいろで楽しく美味しくいただきました。
しっかりお土産も買って、最後に1軒へ。

7.「信楽」ENSOU マルシェ & チャトラン

夜はあんまりいく場所なければご飯食べる場所もないねーと言うていたのですが、たまたまインスタでこの日に夜マルシェをやってるのを発見。

ENSOUさんは陶器屋さんというか、カフェというか。
この森みたいなエリアを持っておられるようで、ここでマルシェをしていました。
普段はお昼らしいのですが、年に2回、夏と冬に夜の回があるそうです。

結構なクオリティの商品のお店も何軒かあって、美味しくいただいたり楽しくお話しさせていただいたり。
最後はもう結構お腹いっぱいだったので、屋外で買った商品を持ってチャトラン(レストラン)の中でつまみながらダラダラと過ごして帰路へ。

森のような空間も、古民家な店内もとても素敵で、ここもまたご飯食べにきたい場所になりました。
レストランもカフェもあるので、それだけで半日は過ごせそう。なんならちょっと羽伸ばして仕事しにきたいなと思ったりも。
ご飯も美味しく、人もあったかくていい旅になりました。
最後はちょっとだけリアル焚き火を囲んであったまって、雨も降ってきたので帰路につきました。

強く感じたこと

農業がちゃんとできる土地があって、そこでしっかりと農家さんが活躍しておられました。お野菜がほんっとうに美味しかった。ご飯が美味しいことがどれだけ「また来たい!」って気持ちにつながるかはオガールとマザリウムで体感したことでもありますが、甲賀市もご飯が本当に美味しかった。
特に"るシオール"と"チャトラン"は絶対にまた行きます。

また、まるーむは若者たちの集まる場所としてしっかり機能していました。
そこから街への巻き込みがどうできるかな?とは思いつつ、確かに街のために何かしたいという若者が育っていて、貴生川の取り組みでもそれ以外でも若者たちが参加できたり、思っていることを伝えられるような接点が作られているように感じました。

パブリックマインドの高さも感じたところがあって、もちろん全員ではないのかもしれないけれど、みんなにとっていい場所を作ろうしていると感じる人がこの一日でも何人も出会って、これが当たり前に広がれば広がるほどにきっと楽しい街になっていくだろうなと。
公共は決して、行政や組織が担うものではなくって、民間の事業者もですが、あくまで個人個人がパブリックマインドを持つから成り立っていくものなんだなぁ〜と感じたのでした。
特定の誰かや組織にだけ背負わせようっていうのがそもそも大きな間違いだなと感じます。

で、ENSOUさんの空間はほんっとうに魅力的な空間でした。
あの一箇所あるだけでまた行きたいと思ったし、るシオールさんと合わせたら甲賀市で一日美味しく楽しく過ごせることがわかりました。
ENSOUさんでは陶芸体験もあって、釉薬も使わせてもらえるのかな?
すごく素敵な形、色、柄のものがたくさんあって、ときめきまくってたのですが、体験もできるならやってみたいなとも思ったのです。
本当に心が楽しくなる場所でした。


甲賀市を回ってみて、思うこと

まるーむで感じたのは「透明性」であり「一緒に作っている感」でした。
何をやっているのかが見えたように感じて、一緒にやっているように感じられるっていうのは、「自分も何か一緒にできたりするのかな?」ってワクワク感があった。
動画に流れていた音楽イベントのボランティアとかちょっとやってみたいなって感じたりもしました。

個人的には、「自分が街の未来を作る一員である」って思えるように感じられる見せ方がいくつもあったのが、甲賀市の特に素敵なところだったなと思ったのでした。何か自分もやればできることがあるかもって思えたのです。

茨木市だと、どうしても「これは行政のやつ」「これは民間のやつ」って分かれてる感じがします。実際に誰が主催か知ってるから感じるのかもですが…
市民と役所の距離のめっちゃ近い街だからこそ、もっと一緒にやれる気もするのですよね。何かどこかにボトルネックになっている物事がありそうな気もするのですが、なかなか明確には見えてこない…
行政側に責任を求めがちですが、民間サイドの人間として不甲斐なさもたくさん感じるところです。

民間の事業者の一人として改めて、しっかり実力つけて、街のPublicの一面を担えるくらいに成長しないとなと思う旅にもなりました。
こうやって本気で動く行政マンたちにとって、一緒に組みたい民間事業者か?と思うと、全然それだけの能力も実力も足りてないなと感じます。

まだまだ都市経営プロスクールに出しているマイプロジェクトは固まりませんがこちらもちょっとずつちょっとずつは進んでいるので、3月までに小さく始めれるように頑張ります。民間としての力をつけなきゃいけませんねー。


さて、年明けてからの投稿になりましたが、ここまでが去年のうちに終わらせておきたかった話でw

明日には改めて、去年の振り返りと、今年度三月末までのことと、今見えてる範囲のこれからのことも一旦まとめたいなと思います。
自分の経験と思考の整理がんばるぞー

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木曽 稔之
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