ポートランド4日目。JaLoGoMa2日目はひたすらにディスカッション。
ポートランドについて4日目。
JaLoGoMaは2日目です。
そして今は6日目。そう、昨日はまさかの大寝坊をやらかして書けずどころか遅刻。
反省しつつ、今日は朝のうちに2本書いてからいく所存です…
※一連の記事はマガジンに。
2日目の内容をざっくり
さて、JaLoGoMa2日目は初日に行なった「市内探索」の振り返り。
全員で回ったエリア + 自分たちの回ったエリアで見たもの感じたものを共有するような会になりました!
全体の市内探索で見たもの
それぞれの市内探索で見たもの
みんなで回ったところのことはこちらのリンクで見てもらって。
こちらでまちの様子や仕組みについてはざっくり書いたかなと思います。
以下、発表順にどこいってどうだったかを自分語でまとめます。
(このシーンはほぼメモがないので記憶)
Bグループの場合
行った場所はホーソーン地区。
日本的言い方かもですが、中心市街地から少し離れるけどアクセスのいいエリア。
市街地か、こっちかのどっちかに住むならこっちに住みたいねーというような感じだったそうで。
その理由の一つに、こっちの方がずっと賑わっていたというのがありました。
原因の一つはコロナもあった様子。でも、それをきっかけに地域コミュニティが活性化してるわけですね。
並んでいるお店はチェーン店とかではなくそこの地元に根ざしたお店だそうです。
道路にペイントするところの話もありましたがちょっと割愛。私が調べたりてないw
ざっくりと、
・速度を落とさせるため?補修のため?のペイント
・最初は市民が要望して、市が動かない間にゲリラで実施
・今は市が一定のルールは決めて運用している。(交差点の四角の家が許可すること。デザインも運転の妨げにならないもの。など。)
・ペンキは支給されるっぽい。
・そのペンキは市が集めてリサイクルしているペンキで通常に購入することも可能。(余ったペンキを回収してまた使えるようにして販売しているそう。)
Cグループ
うちです。
行った場所は解散場所近くの公園〜New Seasons(ちょっと高級スーパー)〜その周辺の街並み〜CLT建築の建物〜パブ的なところで飲みました。
その後も、ショッピングのエリアを歩いて、サッカー場経由して元ACE Hotelまでいって私は解散しました〜(みなさんはご飯に)
ざっくりと、高級住宅街の方に行ってみました。というのも、それまではパール地区(おそらくポートランドの都市開発で最も有名なエリアじゃないかな?)が結構いい値段のするお家だったらしいんですが、その少し先のエリアがまぁなかなかとんでもない値段のいい住宅街のなってきているようでした。特にホームレス等の問題から距離をおくように人が増えたそう。
その周辺には100年以上前からある家もたくさんあって、それはがお店になったりもしておりました。
同時に何もなかったのであろうエリアにも戸建じゃない建物(新しい)が建っていて、まさに開発されていっているところなんやろなぁという感じでした。
そのままチームとスタッフのみなさんと一緒に飲んでたのですが、そこでお互いの想いや考えを聞く機会になって相当面白かったです。ポートランド、うまくいっているところもあるしそうでないところもある。その向き合い方、関わり方が一番魅力的なのかもしれないと思う一つの機会になりました。
その後、そのままサッカー場の方まで歩くと22分とかだったので近くはないんですが、市街地の中にあってものすごい人と賑わいに。
中の様子も少し見えるような感じになってて、すっごく中に入りたい気持ちが刺激されたのですが、体力と時間の問題で諦めました私は…
Bグループ
川沿いの今一番?治安が悪い方のエリアに行ってみたそうです。お昼までみんながいるからこそ行きやすい。
で、インタビューもしていく中でドラッグからの離脱をお手伝いするNPO団体?と会ったようです。
詳細は避けますが、地域からはなかなか受け入れてもらえないようで、それでも必要だからやるんだという感じみたい。かなり活動は難し所がありそうでした。
また、スケボーができる公園?的なところもあったようで、音の問題などなどあったのだけどその場所は受け入れてくれて、スケボーする人たちの集まる場所になっているようでした。
それぞれのグループへの質問の中で。
それぞれの発表が終わって、全体でディスカッションに。
「なぜ、ホーソーン地区に住みたいと思ったの?」という質問に対する「ダウンタウンは都会的だが空きテナントが多かったり賑わいが少なかったり…」のあたり(だったと思う)で講師陣のおひとりから少し。
ポートランドの一つの特徴は多くの街区(ディストリクト)があり、それぞれにそれぞれの特徴があること。
その中で自分が気に入ったエリアや、自分を受け入れてくれるエリアを選んで住んでいたりする。(なので、もし自分ならここがいいなと思うなら、それはあなたにとってであって、街区そのものの優劣という話ではないという意味で自分は受け取りました。)
そこにはそれぞれにとって必要なもの、街にとって必要なものが存在しているのか?それが大事かもしれない。
だからアイデンティティがある。それぞれのエリアにはそれぞれに住める環境がある。(だから、いろいろな多様性を幅広く受け入れられる土壌がある。)
ダウンタウンはダウンタウンでまたここ特有の課題を抱えているのです。
的な話がありました。
改めて。もう一度当たり前を取り外してみて。
そこから、改めて、「日本人及び自分周辺のコミュニティに属している自分として、ポートランドがどう見えているのか」という色眼鏡がかかっていたなと気付かされた気がします。(講義の初日の最初。事前資料にも色眼鏡に気をつけてねとあったのですが。)
西芝先生からの、そもそもの歴史や文化の違いもある中で、まずはフラットに、今ここでは何が起きてるのか、どういう歴史を辿ってどういうことの積み重ねの上にどんなことが起きているのか?
その中で日本の仕組みや制度、文化や気持ちも含めて考えながら超現実的に何ができるか?どうやったらその課題を解決していけるのか?どんなプランを立ててどんなアクションをすることができるのか?
そんなことを考える土台を及び実際にディスカッションをかなりハードにすることができたんじゃないかなと思います。
全員の顔があり得ないレベルでくったくたになるほどいろんな話したのでとてもnoteにまとめきれないのですが、特に大事だと思ったところをざーっと。
行政の役割ってなにか?語弊もあるけど、シンプルに言ってしまうならば「民間のやらないこと全て」
それは民間の困りごと全ての解決ではなくって、むしろまず民が欲しいと思うものは民で実現しようっていう意味も同時に感じました。
解決すべき課題たくさんあるが、その中で「政府」「民間」「市民」それぞれの役割と責任と行動。その範囲がどこからどこまでにあるのか。お互いの理解が共通しているとうまくいくと思う。
決してどこか単独の責任ではなく、それぞれがそれぞれの役割を果たせていないから。
だからこそ対話が必要。パートナーシップ。それが大切であることをとにかく強調して対話をする。
「今の現状をお互いが正直に話す。」「対等な立場で対話する。」この2点がとてつもなく大事。(日本がいろいろな事情でなかなかそれが難しいという理解もその後しながら、ここが一つの大きな課題になっていることにも気づく。)
強調したいのだけど、決してそれを"行政だけ"の責任にするのは違う。各個人個人がそもそも1人の人として、人間と人間として話すという選択は全ての個人が取れる選択。もちろん組織的に開示できない情報があることを理解した上で。
いざ対話をするという時、それは誰もが1人の市民として、対等に話せる。そこに行政や、議員や、市長、民間も含めて様々な肩書を持って話してしまうならそれは対話にならないよね。
アメリカでは?オレゴン州では?「個人が行動を起こす許可を得ている」という感覚がある。
これはきっとゲリラでいろんなことやっちゃうところにも、声をあげていいという意識にも出ていると思う。
翌日の選挙や投票についての学びの中で年に2回の投票。その中には政治家の決定だけでなくって、住民投票の直接投票案件が大体4,5件入ってる。投票率は思っていたより低かったものの、そりゃぁ自分ごとになるよねと。自分が個別の案件に直接的に賛成か反対かの意思表明する機会が日本にはほぼない。住民投票で決まったら行政は実行しなければならない。
いい加減だったり雑だったり完璧じゃないような状態でもとにかく「やってみよう。それで何か変わるかもしれないから。」という意識は強い。
これは同時に、失敗を受け入れて改善しながら前に進むっていうプロセスもある。その中で、不確実性への許容についての話もあり、実際に日本の組織の中でイノベーションがいかに起こりにくいのかというところも話がありました。
全体を通した話の中で、
とにかく、ガバナンスクライシスというのが今回のテーマ。
自分自身も勝手に思っていたのですが、【ガバナンスクライシス】それはガバナンスが大失敗をして、もうたとえ100点満点の0点とか5点とかの状態であるのかと勝手に思っていたのです。
違う。
そういうことじゃない。
いろんなものはグラデーションがあって、
いろんな矛盾を抱えていて、
ケースバイケースだったりもするし、見る角度によって全然見え方も違う。
それらをそれぞれいろんな個人、団体がそれぞれの目的を明確にしてそれを達成する中で、まだ完璧じゃないかもしれないけど、世の中全体がちょっと良くなっていくようなそんな社会構造を目指して、どうしたらいいのか。何が考えられるのか。自分にできることは?誰かと協働できることは?
とかとか、全然まだ言語化できていないのですが、そういうことをとにかくひたすらに考え続けて実践し続けることが必要なのかなと思うのでした。
0か100かみたいなものは違うと持ってると思っていたけど、思っていたなー。思っていたのも0でも100でもなく、自己評価で40くらいは0か100かで考えてたなーと。
ポートランドもたくさんのうまくいった取り組みやパートナーシップがある一方でうまくいっていないものも確実にある。でもそれに対してどうしたらいいか考え続け、小さくても確実に変化が起き続けていて向き合い続けている。その姿勢こそがポートランドなのかもしれない。
そのあり方をもっと学びたい、感じたいと思った1日でした。
最後にすべきじゃない話を最後に
「ガバナンスとは組織が「目的」を達成する上で、組織や社会システムが効果的に機能できるようなメカニズムとプロセス」という、JaLoGoMaの説明の中で西芝先生が最初に言っておられた言葉(及びその一連の流れ)を聞いてこのプログラムの参加を決めたのです。
まさに組織や社会システムがどうあるといいのかという話をする中でひとつ思ったのは、別の場所で別の人たちと話していた中で「個人の立ち振る舞い」かなと。
その時の言葉の意味と同じかはわからないですが、一人一人の個人が1人の人として、人や社会とどのような距離でどのように関わっていくのかとか。そういうものの重なりがカギかなと。
まさに、街は人でできている。人のいないところ街(都市という意味でなく、住む場所、生きる場所として)はない。あくまで自分も誰しもが1人の個人であることを忘れてはいけないなと思うところでした。
その後は…
さて散々議論しまくって顔が死んだところで、Kennedy High School (廃校活用)にいってまいりました。
これは、"廃校活用"として、翌日のWashington High Schoolの事例と合わせてまとめて書き出します!
ここで特に思ったのは、
アートが消費されていない。コンセプト、あり方や生き方、ビジョンを示すような。ひいては歴史を見つめて未来に向かう中でそこにアートが存在しているような空間で最高でした。
ここで散々飲んで、一緒に行ったメンバーとまさに完全に腹を割って話をする。お互いの状況を素直に伝え、さまざまな肩書を持つ個人があくまで1人の個人の人間として対等に話ができる時間になっていました。
これだけもポートランドに来て本当に良かったと思えるいい1日を過ごさせてもらいました。
さて、今は6:42。
8:30集合です。もう一本書けるかしら…
とりあえず、一旦落ち着いてまた書き出そうと思います。
それでは。
※一連の記事はマガジンに。
写真はまとめて…
でもほぼディスカッションだったので、ちょっとだけ廃校の方のものを先出。
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