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北九州市 田川 炭鉱の街にて。たぶん最高に楽しい廃校と、謎の本屋と。

さて、そんな(下記リンク)、なかなか自分の感情が思いっきり出ていくような研修を終えて。

リバースする2歩手前まで飲んで、ぐっすり寝てからの9月9日は

福岡県 田川 にある、
『いいかねパレット』
行ってきました。


動機。

ポートランドで出会った仲間のおひとりがこの辺に住んでいたことがあるようで。

廃校活用としても、コテンラジオのメッカとしても、代表の青柳さんも、本当に面白いよー!!
的な話を聞いて興味を持って来て見ました。

下調べはいくつかするも、コンテンツも内容もかなりてんこ盛り。
宿泊できるとあるけど、ここからどこに?周りには何が?という印象。

イベントごとはなんだか楽しそうだけど、日常的にはどうなってるのか、どう使われてるのか、全然見えてこないなーと思ったので、少なくともいかねば何もわからない!と思って行ってきました。

まじで何もない

小倉から最寄り駅まで1時間。
最寄り駅からは徒歩30分。
絶対に車でくるべきだったところに電車 + 徒歩で行ってきました。

一応、最寄り駅
見渡す限り。
駅前の一軒家、空いてましたよ。
ただ、流れる水はえらく綺麗(に見えるけど、炭鉱とか採石とかの街だと思うのだけれど)
いい感じに田んぼが広がっていて
水源はしっかり豊富なのだろうなぁと感じる木々、田んぼでした。

突如現れる学校。

景色が綺麗ななか、唐突に現れた白くて四角い謎の廃墟〜と思ったら、そこが「いいかねパレット」でした。

このもうちょっと先が正門
森化はしない程度にちゃんと管理されていました
学校の看板があったところに、重なるように。
木製でした。
どうやってつけたんだろうってろうってくらい綺麗にしっかりと。
少しずつ朽ちていきそうなもんですが、めちゃしっかりしてました。
はっきりいって、おしゃれでもなんでもない。
でも多分ここが一番おもしろい廃校活用の一つでは?と、今、感じてます。
シンボルツリーっぽい。
12:00オープンの5分くらい前。
駐車場には結構な台数が。
ほとんどはこの辺りのナンバーですが、湘南からのお車も。
そこそこ高級車も何台かあったけどそれはカフェの着てたお客さんのものかしら。
多くはここで働いている方やオフィス、宿泊の方の車かなと見受けられました。
涼しい。そして、懐かしい雰囲気。

入ってみるとそこは異空間

外観は特に本当にほとんどそのまま学校で、チラチラ見え隠れするいろんなものはあるけれど、ここは一体何が起こっているところなんだろうと。
おしゃれコンテンツで人集めてワイワイしてる建物ではなさそうだなぁと。
で実際入ってみるとこんな感じ。

1階の手前側

DJブース&ショップ
楽器もいっぱい置いてあるけど触っていいっぽい
機材も下にあったので、本当にすぐに使えるようにしとるんだろうな。
おしゃかっこいいい
案内図なのに、どこに何があるかは書いてない。とりあえず全部歩きました。
音楽、アートが結構コンテンツとしていろんなところに。
この辺りはポートランドで行った廃校と同じ匂いを感じたところ。
何かを『創る』のにいい環境だったな〜
めっちゃ捗りました
シェアオフィス。住所をここに置けるってやつですね〜
下駄箱のような、ロッカーのような
演奏してる写真、チラシ以外にもたくさんあって、そのどれもが楽しそうでついずっと撮ってしまった。
尖ってるなぁ。
階段下も無駄にしない。
他にも、スペースの無駄がなく、空間があれば何かに使うか、誰かが過ごせる場所に。
無料のコワーキングスペース。
途中こども達が勉強(遊び)に入ってきました。
最初は気を取られたものの、いやそもそも無料で使わせてもらってるし。
で、そういう場所だから。
と思ってたらなんだかその混ざり感が楽しくなって。
他に仕事してる人が見える環境で、いろんなものが混ざり合っていました。
で、ここはそもそも何だったのだろう。。。
シェアキッチンがこんなところに。
そんな置いてて大丈夫?と思う感じだったりしますが、なんだかとっても治安が良かったです。
人と人との距離が近いと、悪いことできないもんですって思うけど、
全館通して、そんな印象でした。
大事な場所はみんなで大事にしたいって思うものです。
楽しそうなリラックスルーム
漫画が並ぶ棚は、下駄箱でした
壁はずっとなにかがある。
無理に埋め尽くされているわけではないのだけれど。
こういうのも含めて、なんか嫌な感じがしない
なんだか、何を大事にしているのか見えるとこだなぁと思ったら。
むしろこっちが正面っぽいな。
受付もこっちにありました。
学校あるある、出入り口多すぎる。
いつ書いたのだろう。こんなに綺麗に残し続けられるだろうか。黒板に書いたデザイン。

2階手前側

いっきに学校感。だいぶそのまま。
一階の床は多分張り替えてたけどここはそのままかな?
全面張り替えたわけではなさそう。
今見て気づいたけどここは天井残ってますね。
全部取っ払ってるエリアもありました。
教室で泊まるってこういうことか。ってか空いてるぞ。あかんやん。

宿泊スペースは流石に開けなかったの見えちゃった範囲で見ましたが、ドミトリーはもちろん綺麗にドミトリーになっていました。
が、教室を区画わけして住むスペースはガッツリw
テントが見えたり、なんか壁のないワンルームマンションみたいになっているようなのもチラッと見えたり、なんともすごそうでした。
多分みんなおもろい人な気がします。

2階 奥側

オフィスとか、事務所とか、色々入ってました。
やっぱ音楽多い。
ガッツリ会議してるところや、1人で集中して作業する感じのコワーキングスペースもあり。

1階 奥側

あんまり写真撮れてなかったですが、居場所をやっていたり、福祉関係、こども家庭サポート関連のものがあったように思います。
学校だなぁ

ちなみに渡り廊下には、

一階にはどこかで見たドア(これは裏側)
2階は広いコワーキングスペースが眺められるテーブル。
ちなみにあのコワーキングはイベント使用するんだろうなー

1階奥にはカフェ

開けたくないくらいけたたましい音のする扉を開けると
これ、本当に元給食室ですか?
素敵空間でした。
ご飯もめっちゃうまい。少し甘めなのは九州らしいなと。
キッチンが二箇所あって、どういうこと?と思ったら16:00で営業が切り替わるらしい。
16:00過ぎに、こちらでコーヒーを買って帰路(徒歩30分)に。
ちなみにめっちゃ香りも良くて美味しかった。

カフェのおにいさん曰く

一通り回って、仕事もちょっとして、青柳さんの仕事風景も見れて、帰る前にカフェ寄って帰ろーと思って。

「大阪からです〜」っていうと結構みなさんフランクに話してもらえて幸いでした。その中で、半日回って体験してた印象を話す中で、カフェのおにいさんが

木曽「ここってなんだかおもしろいところですね」
お兄さん「ここはね〜。ここに来ればなんでもあるとか、楽しめるとかそういう場所ではないかもしれないね」
木曽「でも、コワーキングでしばらく作業してたら、こどもがいたり、いろんな人が出入りしたり、なんとなく顔を覚えたり何してる人か見えたりして面白かったです」
お兄さん「あ、そうそう。ここに集まってくる人とのつながりがたぶんおもしろい。いろんなひとがいるけど、2,3日とか、1ヶ月とかここに住んじゃうと、そのまま田川に家借りて住んじゃう人もいたりして。そういう人とか人の繋がりとかが魅力かもしれない。もしこの旅でここに泊まってたらあなたもそうなってたかもしれないね」

と。
なんだかちょっとわかる気がします。
いろんなものが混ざりあって一緒にある感じが、とっても人間くさくってあったかくって。
真っ直ぐに正しく綺麗なものを作ることが、人の幸せとつながるものでは決してない。ってこと。
秘匿性が保たれることで、街は面白いなんて話が、直前の研修の中でもあったのですが、まさにそんな感じ。
いいことも悪いことも、明るいことも暗いことも、全部まるっと一緒に荒れたりなかったり。こんな柔軟な空間はとっても楽しくって好きでした。
たぶん、泊まると住んじゃうのと、もう少し用事があったので泣く泣く帰路に着くのでした。。。

とおもったら。田川後藤寺駅前に。

最寄り駅前のコインランドリーで服を洗い、さてご飯食べて帰るかと思えばなんと定休日じゃないのに定休日の看板。
こりゃいかんと思って電車に走るも間に合わず。。。
30分後の電車を待つならついでだ!と思って、一駅隣の田川後藤寺駅前に。

ヤンキーの街 田川 という印象だけあって(コテンラジオ参照)
せっかくなら田川市も行こう!と思って。たぶん中心的な駅っぽいところまで。
これまた徒歩30分
幹線道路を抜けて、一つも空いてないシャッター商店街を抜けて駅前に。
(月曜日の夜だったのもあります多分)

商店街の全景を撮ってなかった。
この通りだけ昼か!ってくらい明るいんですが、夜はどこも開いておらず。
こんな感じに路地奥に入る箇所が何箇所か。
一本道を入ればそこはもう真っ暗。
ちゃんとやりたい放題だなぁ〜と思う感じでした。
ちなみに、今年7月に駅前再開発の社会実験に500万かけるぞって決めたってニュースが
上がってました。
唯一電気のついてたテナント。中ではお兄さん〜おじさま6名が膝突き合わして結構しっかり議論を。
左上のチラシをよく見ると、現役高校教員が〜キャリア教育〜等々の文字。
何かを変えようというエネルギーは感じる。
これがどうなっていくのか気になるなぁと。
駅前のエリア。
この本屋だけ開いてた。
ご飯を求めて行った先にLive Bar
毎週くらいは何かライブしてるみたい。
ジャズもやってた。
しかもやたらオシャレでした。
でも今は人がいる店に行って話聞きたかったので諦めて大衆食堂っぽいところに。
すぐとなり。
昔ながら感じ。
で、中は月曜ながらちょっと賑わってました。
愛想は悪いがご飯は美味しい。
最後においしかったー!ありがとう〜っていったらめっちゃ笑顔で送り出してくれる可愛いおかみさんでした。
なつかしい。食堂の味。美味しかったです。ほんとに。

ちなみに商店街では若者三人がキャッキャしてましたが、ちゃんとヤンキー
そして、その三人をちょっと優しい目で見守る本屋のおっちゃん

その本屋さんがさっきのこちら。

やたら可愛いこの鞄が気になって入ったら、なんとおっちゃんの私物でした。
(となりのおくさまっぽい方のでもなかった。)

ちなみにおっちゃんは、ジャイアンが成長とともに強く優しく育って、街も見守る大黒柱になったような感じの雰囲気の人でした。

ちょっと話しただけで全部おもろいおっちゃんだったのですが、

謎に看板鳥がいて
手作りのパンが売っていて
(とんでもなく旨かった)

写真に撮れてないですが、カップ麺も、ソフトドリンクも駄菓子もアイスも売ってる、コンビニとか駄菓子屋みたいな本屋さんでした。
そうだそういえばこの辺コンビニ一軒も見なかったわ。

電車を逃すともうやばかったので、少しだけお話しして、また小倉へ。
小倉の夜の世界の様子も安全な距離でのぞいてから帰りたかったので、そこだけ見て、また宿に戻るのでした。

明日で終わり

最終日は人と会って、話す日。
みんなどうしてるかな〜。もっとこまめに着たかったのだけど、行きたいところがありすぎてこれず。

意外と来れるな〜とも思ったので、また来ます。
とりあえずは、待ち合わせの時間まで、作らない感資料をまとめながら、人と様子を眺めながら小倉で過ごしてみます。

ではでは。
またいろんな町行った時は写真中心でレポできるようにしよう〜

それではまた。

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