ポートランド3日目。みんなとまちを歩く。
とうとうJaLoGoMaプログラムが始まりました!
※一連の記事はマガジンに。
まずはみなさん自己紹介から。
JaLoGoMaの初日は自己紹介からなんですが、まぁ結構皆さん時差にやられて眠いしテンションも高い感じで。
ただ、まぁこのためにここまでくるくらいなので超個性的かつ熱量激高な感じで猛烈に面白かったです。
それぞれいろんな分野に専門性のある人たちが多く、教育、行政、エネルギー、建築設計の方を中心に皆さん集まっておられるという感じでした。
JaLoGoMa自体もそうなんですが、ポートランド州立大学のCBL(コミュニティ ベースド ラーニング)自体がかなり面白くって。
要するに都市型の大学として、1年時からアクティブラーニングを進めていく中で4年生になったら思いっきり外に出すみたい感じなのかな?っとふわっと把握しています。
このプログラムはボランティアスタッフとして、こっちに語学留学に来てる日本の学生さんも入ってくれていたりして、これ、逆の立場だったらなんとしてでも来たかったなと思いました。
学生当時、こんなに熱量高いバチバチに学ぶ気満々の大人たちのエネルギーに巻き込まれるの絶対楽しかっただろうなーと思いながら。これ、逆に日本でやりたいなーとか思いながら若者たちをみておりました。
一通り仲良くなってからの街歩き
まずは全員(参加者12名 + スタッフで、 計20名くらい?)で街歩き。
市街地はざっくりと南北に長い楕円形。その大体南の端っこくらいにあるのがポートランド州立大学。
そこから、大学、路面電車、公園、ホテル、商業施設、市民が勝ち取った広場、オールドタウン(過去は移民の街。歴史を残す開発規制の失敗例??)、ニュータウン(パール地区。開発の成功例と言われる)、エコがコンセプトの建物ほか、色々と見てまわりました。
見れば見るほどに、
・設計的にすごくうまくいってるなーと思うところ (居心地のいい空間、しっかりとデザイナーやアーティストが関わる仕組みなど)
・そんな無茶苦茶が許されるのか?っていうところ (政治、行政の独断)
・でもそれが明るみに出てしっかり炎上してるとこ。
・使えるかどうかは別にして「見える」という意味でのオープンスペースがたくさんある。
・全てを新しくできてるわけではないので、今もまだ50年, 60年前の建物が「見える」施設になってないとこもたくさん。
・見えない施設はすぐにでも変えていきたいですか?って聞いてみたら、「その建物が公共の利益に貢献しているのであれば、古いからとか新しいからというのはなんでもいい。」っていうような回答でした。なるほど。
・公園の維持のために稼ぐ手段が(イベント的だけど)しっかりある。
・それは民間がやるけど、応援する人もいるし、行政はそれを止めない。むしろサポート。だって、公的資金を投入しなくてもその公園に愛着のある人たちがネイバーフッドを作っていく感じかなと。(昨日1日で何回聞いたかわからないネイバーフッド。アソシエーションのことだったり単にネイバーフッドだったり。)
・パイオニア コートハウス スクエアを勝ち取った経緯にポートランドのシビックプライドをすごく感じた。後述か、後日。
・エコトラスト。かつて有名。今は…。
・つまり、最初に挑戦的でピカピカだったとしても時代の流れでいろんなものが変わっていく。その時にハードは変われないのでソフトがどう変わっていくかが大事。
・その時、「集客装置」人が集まる理由。環境がある必要がある。というのを感じた。公園の維持管理もこの辺りを感じた。
・オールドタウン(治安悪いところ)は荒廃。昔の建物を残すために固定資産税の優遇措置をかけたら開発できなくなって人がこなくなって空洞化してしまった。
・これらも含めて、過去の成功を大きく語るのではなく、一つ一つの失敗や反省を踏まえて次の打ち手を各ブロックで一つずつ積み上げてきてるの一つの大きな強みだなと。
・そのときに市民が声を上げる文化がしっかりあるのは素敵。
・そもそも、アメリカとしては信じられないくらいに徒歩移動が前提の市街地になっているのを改めて感じた。
ちなみに、アート税?的なものがあるそうで、たとえば建物建てるのにその予算の1%はアートに当てなきゃいけないとか、路面には必ずアートを設置することとかあるそうです。
アーティストの選定は道はその管理当局がやるけど、個別の建物はそれぞれだそうで。でも、周辺との連続性を持たせる設計をせよって制限があるので、それも含めた建物のデザインと、アート自体もその空間に馴染むものがある感じでした。
もうちょっとまとめる。
一つのキーワードは「見える化」かなと思いました。
オープンスペースは外から見えるのです。お店の中も座ってる人も、どこで何してるのか見える。
すると安心感があるんだーというのもそうだし、なんとなく顔の見える関係性ができていくような感じがしました。
「見えない」「わからない」からくる「疑心暗鬼」はすごくネガティブを生むなぁと。だからなのかわかりませんが、かなりオープンな街だなと。しかもどこの誰と話してもみんなめっちゃ優しい。
英語苦手な観光客たちにこんな優しく接してくれるんだってびっくりするくらい誰1人嫌な顔する人にまだ会ってない。もしかするとこのオープンさからくるのか?
また、人の生活している姿も見える、見せるを意識してるなと。
とにかくグラウンドレベルで、人の様子が見える。アートもそこに自然にスッとある。そういう意味ですごく豊かな街だなぁと感じることが多かったです。
公園コミュニティなどなども、「ご近所だから」だけじゃなくって、「この公園が好き」「ここでやってたイベントの思い出が愛着になってる」とか、公園が積み重ねてきた歴史がその場を維持するエネルギーになっていたりする。
茨木だと IBALAB@広場はそうだなぁと思うところ。公園の本来的な役割って人が集う場、集まる場所。みんなのリビング。
だとすると、そこに何があるかより、どんなことがあったか?とかの方が心に繋がるのかなと。イベントもですが、掃除とかもあるようです。仲間ができますよね。
あと、一番大きいと思った大事なこと
ちゃんと「これはうまくいかなかった。なぜなら…」っていうことを公に近い立場の人たちが言えること。
もちろんそれを学びにきてるのでそうなんですが、オフィシャルな視察だと「これがうまくいきました!」みたいなのが多いイメージがあります。
幸い、国内でもぶっちゃけの話してくれるところに行くことが多いので個人的にはそうでもないのですが、もし私がお偉いさんだったらこうは言ってない気がします。
ともすると、失敗したところは闇に紛れて反省ができず担当者変わればまた繰り返されるみたいなことがあるかなと。
ここはしっかり見つめて次に繰り返さない方法をしっかりやっているなと思います。
行政マンのあり方
書くと、書きたいことが増える…
あとは、そもそも日本との違いで、ポートランドは行政職員が専門職採用とのこと。
つまるところ、異動がない。
なので、各分野に専門性のある人がちゃんと育つ。
それがいいんだ!ということでもない(横断的に見てるのも大事だと思う。)のですが、だからこそ各分野で知識と技術をしっかりつけた人材がいるんだなと思いました。
実際、どう表現していいかわからないですが、行政職員の実力の高さを至る所で感じます。専門家が徹底的に考えてやったんだなと思う。なんではか言語化できない…
日本での、行政以外でもあるあるらしい、専門家がいないので外に発注したけど、その仕事の良し悪しを評価できない…
ということにはなってない気がするなぁというくらい、それぞれの仕事をしっかりなされているように思いました。
人に合わせたまちづくり
都市の都合、街の都合ではなく、そこに住む人の気持ちや感情、ライフスタイルに寄り添った都市デザインがされているように思います。
ここにきて感じている危なさみたいなものはコロナ禍でのダメージが多いようで、今はその課題(中心市街地の空洞化。郊外での生活の充実。)に向き合っているところのようですが、もしこれがなければ今も相当住みやすい、心地よい街だったのだろうなと心底思いました。
なぜコロナ禍でダメージを受けたかは書き出すと長くなりそうなので、今日はこの辺りで。
本当は写真色々入れたいんですが、整理できてないのでまた。
そろそろ今日の準備をします〜〜
とりあえず、とにかく、毎日書きます😂
※昨日はメモ機能に直接貼り付けると端末に保存されてないことが発覚…
※まとめてアップできることがわかったので説明はともかく雰囲気お伝え。
※一連の記事はマガジンに。
お読みいただきありがとうございます!! "心に届く音楽"を少しでも多くの人に, 身近に楽しんでもら得るようにするために, 日々様々な活動をしています!! サポートでいただいた音楽を届ける活動に使ってまいります。 "面白そう!!"と思ってもらえたら, ぜひサポートを。