駐在帯同16ヶ月を終えて。長期間、仕事から離れたから気づけたこと。
こんにちは、タイ駐在帯同中のさといもです。
10月下旬に一時帰国をしました。
2週間ほど、夫と一緒にです。
一時帰国に際しては、前回同様、親以外特に誰にも告げることなく、自宅の掃除をしたり、実家でのんびり犬と過ごしたり、けどタイ語検定目前だから忘れないようにちゃんと勉強もしつつ、マイペースに過ごそうと考えていました。
むしろ、別に日本に行かなくてもいいかな、タイにいれる時間の方が貴重だから、私は帰らなくてもいいかな、、とさえ思ってました。
なのですが、結果的に、日本へ一時帰国をしてとても良かったです。
このことを、めっきりサボり散らかしていた【駐在帯同月報】として書き残しておきたいと思います。
一時帰国中のとある平日某日。
ふと、滋賀県にある石山寺に行こうと思いつきました。
ハマっているNHK大河ドラマ『光る君へ』にも登場する古い古いお寺です。
向かう道中で、ちょうど前の勤め先近くを通ることに気づき、思いつきで前の職場の知り合いに「今日って出勤してる?実は一時帰国してて今からそっち方面へむかうんだ」と突然のLINEをしたところ、送った2人ともオーケー。
ランチをしながら小1時間、お互い早口であれやこれやと話をしました。
私の最終出社からかれこれ一年半ほど経っていました。
◯◯さんが辞めた、異動した、昇進した。
◯◯さんが育休から復帰した。
◯◯さんという新しい人が来た。
◯◯部のトップが変わった。
まぁそれでも職場は相変わらずなこと。
などなど。
いろいろと思うところがあった前の職場。
休職とともに、まずは仕事や会社と物理的に距離がとれたとはいえ、しばらくの間は職場の知り合いとのLINEで、その後についてちらほらと耳に入っていました。
特定の名前を聞いただけで、当時の出来事を思い出し、ヒリヒリする感覚を覚えたこともありました。見たくも聞きたくもない、そっとしておいてくれと思うこともありました。
まだ精神的には「渦中」にいたのだとおもいます。
ですが、随分と時間の経った今、私自身も職場や仕事のことをふと考えることもなくなり、本当の意味で仕事と切り離された感覚になりました。精神的にも距離ができた、ということだと思います。
職場のあれこれを聞いても、他人事のようにとらえている自分に気づきました。
それだけ離れられたのだとわかりました。
仕事から離れて以降、自分を労り、ケアしてきました。
ようやく、十分にご自愛できたんじゃないかな、という感覚になりました。
ぼちぼちと、日本での社会復帰のことを冷静に考え始められるようになってきた気がします。
ちょうど一年後の今頃は、駐在帯同期間の終わりがみえてきて、復職にむけて動き出していることだろう。
その時には、かならず日本に帰国して、職場にも出向いて、関係者とも直接会って話をしよう。
復職面談は、正直オンラインでもすんでしまうけど(そして職場もオンラインを打診してくるだろうけど)、なんかちょっと違うなと思った。
直接見て、聞いて、話さないといけないと思った。
「もうしばらくは働きたくない!サラリーマンいやだ!」とあんなにも思っていたのに、「またサラリーマンとして働くのもひとつかもしれないな」と感じ始めている自分に驚いた。
その日が来るまでは、タイでの日々をめいっぱい生きていこう。
なんなら、いっぺんタイ人になる、くらい染まってみよう。
一年半経ったから、そして終わりがある生活だからそう思う。
以上です。また書きます。