視覚障碍者にとってのコロナ影響。オンライン・コミュニケーションについて
パラアスリート 兼 広告代理店 株式会社トーコンで広報を担当する日向賢です。
今日は少し趣向を変え、
「視覚障害者にとってのオンラインコミュニケーション」
というテーマで記事を書いてみようと思います。
私がオンラインコミュニケーションで困ることや工夫していること、こうしてもらえると嬉しいという点をまとめてみました。
今回はオンラインコミュニケーションの中でもオンラインミーティングにフォーカスしています。
学生時代から今へ
私は学生時代からオンラインコミュニケーションツールを日常的に利用してきました。Skypeなどを使うことが多かったと思います。
その後LINEが普及し、メールの代替としてLINEを普段からよく利用しています。
ただ今まではSkypeにしてもLINEにしても文字でのコミュニケーションや音声通話で利用することがほとんどでした。
たまに目の見える人に見てもらいたいものがありSkypeのビデオ通話を利用することなどはありましたが、仕事でビデオ通話を利用することはほぼありませんでした。
それが昨年の新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出されたころから急変します。
緊急事態宣言が発令されて以降原則在宅となり、オンラインコミュニケーションツールを利用することが増えました。
またオートノミーなどのオンライン研修でもZoomを利用しています。
昨年からは仕事に限らず普段のトレーニングにもオンラインコミュニケーションツールの活用が始まりました。この点については改めて後日紹介したいと思います。
実際、何が困るか?
まず困ることとしては、意図的に確認をしない限りそのミーティングに何人ぐらいの人が参加していて具体的にだれが参加しているかわからないということがあります。
特に大人数になればなるほど把握しにくいです。
次にいろいろな都合でミーティングが開始される前だったりミーティング中にマイクをミュートにすることがあるかと思いますが、私は、全員ミュートだと自分が無事にミーティングに入れているのかわかりません。
もしかしたら自分だけ何らかの原因で音声が聞こえていない?と思うことも多々あります。(実際自分だけ聞こえていないということもありえるので)
実際先日も私が話をしている最中にZoomが強制終了してしまっており、それに気づかずしゃべり続けていました。
ふと「あれ?」と思い確認をして気づきましたがずっとパソコンに向かって一人で話していました(笑)
次に画面共有で何が共有されていて何が映っているかわからないということがあります。
これはオンラインに限らずミーティングの際にプロジェクターなどで資料や情報を共有する際も同様です。
その他チャットがリアルタイムに追いづらいとか、画面内でのアイコンタクトやジェスチャーに気づけないなどのことが挙げられます。
それからコミュニケーションというテーマとは違ってきますが、自分自身がどのようにカメラに写っているかわからないという問題があります。
そもそもカメラがオンにできていないこともあります、、、(汗)
スマホでミーティングに参加した際はカメラが横向きになっていて自分が横に90度回転した状態で参加していたこともありました、、、
また最近は自宅からオンラインミーティングに参加することが多いので部屋の何が映っているか(どの範囲までカメラに映るのか)わからないという問題もあります。
ではどうするか?私の工夫していること
私が工夫していることとしては、
● 無事入れていますか?といった声掛けを自らする
● 今画面に何が映っていますかといったことを聞く
● 自分が何かのしぐさや物を相手に見せるときはきちんと映っているか確認する
などがあります。
また、上記のカメラにどう映っているかわからない、何がうつっているかわからないという問題に対しては、
できるだけいつも同じ場所だったり同じ配置でミーティングに参加するようにしています。(難しいこともありますが)
Zoomなどを使ってミーティングに参加し始めたころはそれこそだれが参加しているかわからなかったり、少し早めにミーティングルームに入ると、あれ?何も聞こえない・・・ということも多かったです。
ただ、最近はオンラインミーティングに参加した際に挨拶をしてくださったり、ミーティングの前に今日の参加者や人数を教えてくださることが増えてあまり困ることなくミーティングに参加できていると思います。
(普段からミーティングに参加した際やミーティングの事前打ち合わせをメールでする際に上記のようなことに配慮してもらえると嬉しいという話を参加者に共有しています)
画面共有の部分についてはミーティングの規模であったりシチュエーションによっては配慮が難しいこともあると思います。
なので事前であったり事後に情報共有いただければこの点についても問題は解消すると思っています。
最後に。
今回は私がオンラインでミーティングに参加するときに感じている困ることや工夫していること、どうしてもらえると助かるかといったところにフォーカスしてお話ししました。
今回紹介したこと以外にもいろいろと困ることはあると思いますし、できる工夫や配慮はたくさんあると思います。
会議の参加者数だったり内容によって必ずしもすべての問題がクリアにできるとは思っていません。
私自身から何がわからないか、何が困るか、具体的にどうしてほしいかということを発信することも重要だと思っています。
オンラインであるためツールだったりシチュエーションで困ることやサポートしてほしいことが変わる部分はもちろんありますが、基本的にはリアルな場でのコミュニケーションと共通する部分のほうが多いと思っています。
私自身オンラインでのコミュニケーションについてはもっともっと工夫していかなければいけないことも多いと思いますので、改めてみなさんに共有できればと思っています。
また、最後に宣伝も。私がコンテンツ開発にも携わった、オンライン社員研修<autonomy>もよろしくお願いいたします。