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天地の初発の時 天岩戸神話 古事記と言霊 12
神倭朝十代崇神天皇によって世の表面から隠されてしまった言霊布斗麻邇の原理の存在に日本人が気付く時、古事記の神話の初めの言葉「天地の初発の時」が、その常識と誰でも考える「天と地」または「この太陽系宇宙」、即ち今日の天文学や宇宙物理学等で謂う外界の宇宙空間の事ではなく、それら外界の宇宙空間を見ている私達人間の内なる心の広がり(宇宙)の事なのだ、という事に気付いて欲しいという奥なる願望が秘められているのである。
古事記が編纂されてから現在まで約千三百年という長い年月、言われてみれば「なーんだ」と思う程簡単な事に人々は気付かなかったのです。そして今から約百年前、明治天皇御夫妻によって古事記神話が日本伝統の言霊布斗麻邇の教科書、それもとんでもない謎々を以って書かれた教科書なのだ、と気付かれるまで誰もが夢にも思う事がなかった。
当時の天皇の命によって太安万侶の編纂した「神様のおとぎ話」としか思えない書物が、実は将来を千年単位で見つめる、謎の中に真実を埋め込んだ言霊学の教科書であった、という事実が、如何に日本人の祖先の民族と人類の将来を見つめる眼が悠大で正確なものであったか、を知らせてくれるのである。
天地の初発の時とは今のこと。今とは。
観の眼全体を指す今(アの今)
現有している今(ウの今)
過去から来た今(オの今)
未来へ行こうとしている今(エの今)
意識中を飛翔する今(イの今)
今とはこの五つの在り方の総体です。