推しとの健全な距離感ーこの少女マンガがすごい!!「りぼん」編②『ほっとけないよ九条くん』
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こんにちは!中の人です!!今回紹介するのはみかづき唯先生の『ほっとけないよ九条くん』です!🤓
真面目なイケメンが真面目に変なことやってるだけで面白いですからね。好物です。
ただこの類のマンガは主役への好感度に面白さが依存しますからかなり力量ないと描くのが難しいんじゃないかと思います。その点一話から好感度ストップ高の九条くんには我々読者も心掴まれてほっとけなくなってしまいます。それが面白さに繋がってるんでしょうね。
何が良いって「出会わない系ラブコメ」ってところですよ!イケメンが変なことするシュールコメディや見守り系ラブコメって今までにもあったとは思いますけど、これを「推し」の文脈に当てはめると、結構すごいことやってるように感じます。って話をこれからします。
推しの分類
本題に入る前に「推し」ってけっこうガバガバワードなので一旦整理してみます。マンガに出てくる推しを大きく分けるとこの3種類じゃないでしょうか。
アイドルや配信者の「推し」。ある日転校してくる。
一般人の「推し」。同じクラスにいる。
二次元の「推し」。画面から出てこない。
①は一番よくあるパターンかと思います。少女マンガの王道にして至高のテンプレです。「推し」と恋愛関係になりそうなタイプです。あらあら。
また前回取り上げた「推ししちゃ」は③でしょうか。画面から出てこないからこそそのキャラのコスプレしたりします。「推し」と直接恋愛するよりは「推し」を通じた強い繋がりって感じです。「九条くん」はここに当てはめるなら②ですね。「推し」って言葉にはアイドルとかの手の届かなさが含意されがちですが、もっとカジュアルに使われることも増えてきました。ただ「好き」よりは一歩引いてるというか、遠目で眺めてる印象があります。
だからこそ「見守り系ラブコメ」は「推し」との親和性が高く、令和のスタンダードになる予感すらします。
健全に推しを見守ること
「推し」とは距離を置いて一方的に応援するものです。しかし完全に見返りを求めずに応援してる風を装っていますが、その実見返りを求めまくってますし(なんともお恥ずかしい!)、自分一人で完結してると思いきやSNSに缶バッチジャラジャラさせてお誕生日を祝ったりもします(なんともお恥ずかしい!!×2)。
つまり「推し活」の崇高な理念の裏で、推しに対して見返りを求めてしまうし、自己完結も全然できてないというわけです汗。自己満足の応援だと思ってたんですけどねトホホ
ワタクシだけでなく結構な人がそんな状態だと思います。苦しみながら推し活してる人、ワタクシの知り合いにも結構います。どうしてこうなった。
そんなお疲れ気味のワタクシとって「九条くん」はミンティアみたいなものです。清涼感がすごい。まちおかで買いだめたい。そして健気に見守ってるみあちゃん、誰とも共有してない(できない)ところもすごく健全です。みあちゃんに嫌味なところがないのもいいです。冷静に考えると普通にストーカーですが、そんなことは全然感じさせないのが凄いところです。息リフレッシュ!🍃
まとめ
「九条くん」は「りぼん」のなかではスパイス的なギャグ漫画であるだけでなく、みあちゃんの健全な推しっぷりから二重の清涼感があるのが面白さの秘訣です。何度も読み返したい。それだけでなくみあちゃんの見守りっぷりと九条くんの存在自体が非常に教育的なマンガで、まさに「りぼん」のオアシスです。子供に読ませたい。
今後の2人に我々読者は目が離せませんね!なるべくこのまま出会わないでくれとも思ってしまいますが、九条くんもみあちゃんも良い奴だからくっついて欲しいとも思っちゃいますね。報われてほしいけどずっとこのままでいてほしい…うーん難しい。
そんなほっとけない2人をいつまでも見守りたい!!なんか見守る方法ないかな〜🤔🤔🤔
え、『ほっとけないよ九条くん』の一巻が2/24に発売だって!?これはほっとけない!!(ポチー)
ワタクシは電子で購入しましたが紙がオススメです!サムネに使えますし。