2週間の休暇で考えたこと、これからのこと、夢。
これまでで一番、長い休みをとった
7月頃に、「もうやだ!休みたい!やっと買ったお気に入りの家で、仕事抜きでゆっくり生活したい!!」と思って、スケジューラーに2週間の休みをぶち込んだ。10月前半なら抱えているどのPJも立て込んでいないだろうし、勤続10年のリフレッシュ休暇と言えば取りやすいだろうと思った。
2週間、あっという間に過ぎるかと思ったけど、まあまあしっかり長さを感じた。
長い休み・平日休みにしかできないこと、そういう時にやるべきこと(海外旅行とか諸々の手続きとか、いつか行きたいとずっと保存していた店に行くとか)に時間を使うのが王道の休暇の過ごし方かもしれないけれど、そうではなくて、その日・その時やりたいことを、その都度フィーリングで選びながら過ごす日々になった。
一泊二日の短い旅行を2度、トレーニングの予約を2回入れていたので、その予定が休暇のリズム、緩急をつけてくれた。
2週間もの間、一度も1人で寂しいとか孤独を感じなかったのは、ほとんどの夜に人と会う予定が入っていたからだと思う。14日中10日は人と会い、残る4日のうち1日は旅行中だった。10日中の2日は会社の飲み会だった。休み中なのに。笑
お金をたくさん使ったし、間違いなく食べ・飲みすぎだったけれど(休みの終盤にジムで採寸日があったのは、残酷だけどナイスタイミングだった)、日中1人で思うように過ごし、夜は美味しいものを食べ飲んで、楽しく話して過ごすのは、私にとっては良いバランスだった。
休みの中で会った人たち
恋愛ごっこというか、風味のある夜もあった。長い付き合いの友人と、これまで話すことのなかった深い考え、人生観の話をすることもあった。友人が家に遊びに来てくれて料理を振る舞ったり(これは確実に休み中だからできたことだった)、近所のお気に入りのケーキ屋さんで買ったケーキをうちで食べたりした。
遠くから来てくれた友達とは、私の東京お気に入りスポットをさらっと通って、大好きなお店でごはんを食べた。その子からは、「趣味がないという人と話をしてもつまらないと思う」という私のここ数年の実感に対して、「その人は何かを我慢したり、他に集中しないといけないことがあるから、今は趣味がない(趣味を持つ余裕がない)状態なのかもしれない」という意見をもらった。この見方を何度か反芻して考えて、なるほどな、と思った。
私は私の主観でしか物事を見られないから、人と話をして他の見方、解釈を聞くことは楽しいと感じるし、必要なことだと思う。
休みの冒頭に、会社の同期の仲良しと箱根旅行に行った(旅行に行ったって二重語?旅行した、が正なのかな?)。
まだ仕事モードから抜けられず、育休中の彼女を相手に結構仕事の話をしてしまった。でもこの10年(内定者時代も入れると11年!)、どんな状態の私のことも受け入れてくれて、愛を伝えてくれて、応援してくれる彼女のことが本当に大好きだし、節目の年にまたこうやって2人(と、お子さま1人)で旅ができてとてもよかった。
1歳4ヶ月の娘ちゃんとの旅は、時間の流れを感じさせてくれたし、子育ての楽しさと大変さの両方を垣間見ることができた。
明るくて可愛くて人好きのする彼女に、母として頼れる側面が増えたこともわかった。とても良い時間だった。
一人旅をして
休みの後半には、一人で軽井沢に行った。
私は多分、本当に一人で過ごすことが好きで、この休み中には必ず一人旅をしようと決めていた。行き先をどこにするかは随分迷って、奈良・尾道・札幌なども候補に挙がっていたけど、とにかく遠出したくなかった。遠出したら、疲れてしまいそうな気がした。
緑の中で水を感じられる場所に行きたいなと思い、春に仕事で訪れた軽井沢を思い出した。意外と東京から近くて、車がなくても、一人でも楽しめる場所だとその時感じたんだった、と。
宿だけ予約して、行きも帰りも新幹線は直前に切符をとった。指定席はほぼ満席だったのに自由席は空いていて、窓際に座ることができた。北陸新幹線の匂いは、やっぱり苦手。
紅葉の始まった森の中、流れに勢いのある渓流や、鏡のような穏やかな池などの水辺を楽しめた。温泉とサウナを心ゆくまで満喫できたし、美味しいものをたらふく食べ、サービスのプロたちの気持ちいい笑顔にも沢山出会った。可愛いツバメの壁飾りを見つけて連れて帰って来たので、飾ろうと思う。
あ〜気持ちいい、幸せ!と何度も思えて、何をするタイミングも自分で決めることができて最高だった。
この休み期間中、どんどん季節が進んで行ったけど、軽井沢では「寒いくらいの良く晴れた秋の日」を楽しむことができた。
両親との時間
両親とも時間を過ごすことができた。
8年ほど前から、親子の共通の趣味は宝塚なんだけれど、休みに入る直前に前代未聞の悲しい出来事があり、SNSや週刊誌報道で辛い言葉を見聞きして心が沈みがちだったので、遠慮なく親とその気持ちについて話ができたのは精神衛生的にも良かった。
母と過ごした火曜の表参道は、モーニングこそ予定通り楽しめたけれど、その他は笑ってしまうくらい目的地がどこもかしこもお休みだった。仕方がないので紀尾井町に移動して、二人とも好きなオーバカナルで、二人とも大好きなハムとチーズのサラダとオムレツをシェアした。
その後うちに寄ってくれたのに、近所のケーキ屋もその日は予約品受け取りだけで、母は結局うちで昼寝だけして帰って行った。笑
花組の千秋楽配信は、両親揃ってうちに来て観た。やっぱり舞台からは心はずむエネルギーをもらえるし、元気が出る。正すべきことはただして、また立ち上がって欲しい。
「生活をする」ということ
「生活をしたい」という休暇の目的に対しては、朝のベストルーティンができた。
起きたらトイレ・洗顔、洗濯する日は洗濯機を回し、お水を一杯飲んで10〜15分のヨガ。終わったらリボディのプロテインを飲みつつ、『やわらかい明日をつくるノート』の何問かに答えを書く。
テレビはほとんど見なかった。朝のテレビは、私にとっては時計のように、耳で時間を確認するものだったんだな。
家にいる間は、アレクサにジャズピアノのプレイリストをかけてもらう時間が多かった。その状態で刺繍したら、普段のテレビを見ながらの時より圧倒的に進みが早くて、びっくりしつつも、ですよねーとなった。ラジオ聴きながらでも良いかも。一人の夜、お香と音楽と刺繍は最高の癒しの組み合わせだった。
本屋さんにも沢山行ったし、小説もよく読み、カフェで読書も何度か楽しんだ。「仕事」について考えたい、と思って珍しく実用書メインで気になった本をぽいぽいとカゴに入れてレジに向かったら、お会計が1万円弱になってひっくり返るかと思った。気になる本を徒然に買うのは、ときたまやる自分へのご褒美なんだけど、文庫と実用書ではかかる費用が全然違うと改めて学びました…。でも、どの本も面白く、少しずつ読み進めているところ。
2週間のお休み、前半は楽しいことで心踊らせたり癒したり、体を休めることがメインだった。後半は心を癒しつつ、少しずつ意識が未来に向かって行った。「働くこと」について改めて考えたり、インプットしたくて前述のように本を買ったり、お金の遣い方に向き合って見たり(震え上がった)、ライフプランについて考えたり…。ようやく考え始められたところだから、欲を言えばあと1週間お休みがほしい…。
これからの夢、のようなもの
休みの終盤、久しぶりに月の店(moon coffee salon)に行った。この3月に知って行ってみて以来、お店の空間と店主のミカさんの「癒す力」にすっかりハマってしまい、休み中にどうしても行きたい場所だった。
大好きなテイストの店内で、くつろいだ様子の女性たちが一人ずつそれぞれの席でそれぞれの時間を過ごす。濃厚な栗のクープと、ラムクラシック。意外と空間にしっかりマッチした『娼年』。
帰り際に、ほしかった「月世界旅行へようこそペアグラス」もお迎えして(これでうちで4人でワインを飲むときでも、みんなグラスで飲める!)、ミカさんが私を覚えていてくれたことが嬉しくて、家から見える大きな上弦の月が、実は夢や願いを叶える大きな力を持っていると教えてもらってますます家が好きになって。ほこほこした気持ちで店を出たら、ばったり有希子さん(月の店を知るきっかけになった人)に会えて、もう、1時間の滞在でここまで!?っていうくらい満ち足りてパワーいっぱいになって、四ツ谷まで歩いた。本当はもう少し歩きたかったけど、次の予定が迫っていた…。
歩きながら、私も女性が夜、一人でふらっと立ち寄れる場所を作りたいなあと思った。福岡にいた頃から、早めに終わった飲み会のあとはカフェで本を読むのが好きだった。心と頭が落ち着いて、自分で自分を癒せてるな、と感じていた。
そんな風に、もやもやしたり、飲み足りなかったり、ぼーっとしたい気分だったりする、まっすぐ帰りたくない夜に、ふらっと気軽に立ち寄れるお店が近所にあれば良いのに…。と思ってTwitterで呟いたら(私の手元にはまだ、青い小鳥がいます)、思ったより反響があって、だよねえ〜となった。
元々、友達が遊びに来てくれるときは、「こんなお酒も、こんなお酒もあるよ〜!これは美味しいからぜひ飲んでみてほしい!」とオススメしては、「バーか!」と突っ込まれることもあり。
本格的にやるならお酒を学ばないといけないし、どこかで実地修行もいるだろうし(ダブルワークでバイトできるバーがないか、軽く探した。笑)、ノンアルで!という声もあったから、私の好きなハーブティーやソフトドリンクは置くとして、私は飲めないコーヒーについても学ばなくては…???いや、そもそも私の好きなものだけ集めました、な、お気楽スタイルもアリか?場所はどうする…??なんて、どこまで本気?的に妄想は広がってゆき。
でも、3年ほど前に、友人の1日スナックでチーママとしてお手伝いしたことが心の底から楽しくて、絶対またやってみたい!と思ったことを思い出した。まずは超こじんまりと自宅で、友人限定とかでやってみようかな。友人同士がつながるのも、楽しいかも。
明日からの、本業のこと
そんなことを楽しく考えつつも、私はやっぱり本業を辞めようとは思わない。rice workかもしれないけど、不満や腹立たしいこともいーっぱいあるけど、それでもやっぱり、心から尊敬できる先輩がいて、社員を人として尊重する文化がきちんと根付いていて、女ひとりでも東京で暮らしていける(家まで買える)収入があって、愛情をかけられる(はずの)仕事があるから。
仕事で多くの男性の中で、ピリつきつつも自分なりに頭を使って働いているから、私は社会人1年目の頃から、オフではゆるんとして女性と過ごすのが好きなんだな、リラックスするときには女の子と一緒の方がいいな、そうやってパランスとってるんだな、と改めて感じた。
雨の日曜、お休み最終日、ここまで書いたら手が痛くなった。
これまで雨で朝なのに電気をつけないといけないくらい暗い日がとても嫌だったけれど、今の家では、森の上をカーテンみたいに揺れて流れていく雨を見るのが好きになった。
2週間のお休み、堪能できた。上司・同僚の皆さんに感謝して、明日からまた頑張ろう。
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