見出し画像

桜が散って、内心ほっとする。

桜が好きだ。

開花宣言から三分咲き、五分咲きと、日々花開き、春のおとづれを実感できる様子にこころ弾むのは、春生まれのわたしだけではないだろう。

にもかかわらず、
満開が近づくにつれ、追い詰められるような焦る気持ちがわたしを襲う。
やばい。やばい。やばい。
もうすぐ満開になってしまう!

その焦りの原因、わかってるんです。
満開の日を逃さず、ちゃんとお花見をしなければ、という強迫観念。
だって満開の桜が見られる機会なんて、年に数日しかないのだから。

わたしにとってお花見は年々、楽しみであると同時に、というかそれ以上に、ミッションであり、タスクとなってきてきる。

今年は雨の予報で満開の桜を見られるチャンスは土曜の1日のみ。
どこの桜を見に行くか、Twitterで開花状況をチェックして、Googleマップでルートを検索する。

わたしのお花見は一ヶ所でのんびり〜♪、ではなく、あちこち見てまわる弾丸ツアー。
とにかくいい状態の桜をたくさん見たい、見せたい。もうこれは桜との戦いようだ。

結局、同行する母の体調を考慮し、今年は近場の桜の名所7ヶ所をはしごしまくった。
合間には桜の木のあるカフェもインサートし、無事ミッションをクリアした。満足。 

焦りまくりのこんなお花見、一緒に行く人は楽しくないかもな〜。
この、桜に追われる感じってわたしだけ?
みんなはどんなお花見してるんだろう?

ちなみに、コロナ禍でのお花見はブルーシートや酔っ払いという異物がないぶん、純粋に桜だけを楽しめてとてもよかった。
いっそコロナが収まっても宴会禁止のままでいいんじゃないかと思うのだけど、どうだろう。


今は「散っちゃったな」って名残惜しい気持ちももちろんあるんだけど、達成感の方が大きいかな。
でもやっぱり「遅咲きの枝垂れ桜の満開は来週かな」と、まだまだ焦っているんですけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?