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生成AIが作った生成物に著作権を与えるべきか?プロが解説

「生成AIが作った生成物に著作権を与えるべきか?」
著作権の専門家として解説してみます^^;風刺担当のTです

<目次>
(1)生成AIが?生成AIで?
(2)著作権は当然に与えられる!
(3)生成AIで作った生成物の著作権の内容
(4)宣伝広告は逆効果?

■(1)生成AIが?生成AIで?

「生成AIが作った生成物」?

ニュース記事の表現ですがなんとも気持ち悪い表現ですね^^;
AIが自律的・自主的に生成物を作っているみたいに聞こえます。

最近のニュースは、外国の記事の翻訳も多いようです。
原文が間違っていなければ、翻訳者がひどいのか?
それとも微妙な翻訳能力のAIで翻訳している?

「生成AIが」と「生成AIで」とは全然違います。
以下に述べる著作権をだれが有するかの答えとも関係します。

以下では「(人間が)生成AIで作った生成物」の著作権を考えます。

■(2)著作権は当然に与えられる!

人間が生成AIで作った生成物は、著作物と考えられます。
そして明らかに、単にまるまるコピーしたものではないですね。

それなら、著作権は当然に発生します。

ただ問題なのは、だれが著作権を有するのか?です。

人が生成AIを使って生成物を作る場合、そのための指示が必要です。
指示はプロンプトとも言われますね。

著作権は、そのプロンプトを作成した人に与えられると考えます。

例えば、画家が特殊な筆を使って、名画を描いたとします。
この名画の著作権は、当然その画家に与えられますね。

生成AIはこの特殊な筆のようなものです。
筆に著作権を与えるなんて、だれが考えるでしょうか?^^;

■(3)生成AIで作った生成物の著作権の内容

著作権があるということは、その生成物をコピー不可ということです。
著作権=コピーライト=コピーできる権利です。
それ以上のものではありません。

他者がその生成物を知らずに、たまたま同じ生成物を作ったとします。
オリジナルなら著作権侵害にはなりません(いわゆる相対的独占権)。

一般に、プロンプトは公開しないでしょう。
むしろプロンプトがオリジナルの証明になるのではないでしょうか?

■(4)宣伝広告の逆効果

AIのニュースばかりで違和感の方もいらっしゃるでしょう。
あれは宣伝広告ではないか?という意見もあります^^;

ただ最近は、AIに関するニュースは本当に不思議です。
AIのリスクを報じるものが増えました。

以前ならそういうのも含めて宣伝広告でした。

✔こういう小さなリスクはあるが、はるかに大きなメリットがある!
そんな逆説的な内容の宣伝広告でした。

ただ近年では、ネットニュースはさっと流し読みされます。
結果、AIはリスクというところだけが印象に残りやすくなっています。

AIのニュースは宣伝広告という意見は間違っているかも知れません。
宣伝広告ならもっと上手な内容にできるはずです^^;

AIのことはブームに便乗し今後も書いてみます^^;風刺担当Tでした

●YouTubeで音声でもご覧いただけます

●元ブログ(+αの情報あり)

https://www.tokkyoblog.com/archives/89638188.html

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