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快適なトイレ 便利・清潔・安心して滞在できる空間 (進化するトイレ)

この度、7月末、柏書房より発売になりました、シリーズ進化するトイレ(全3巻)のひとつ、「快適なトイレ 便利・清潔・安心して滞在できる空間(編著・日本トイレ協会)について、

ご縁をいただき、第3章 社会の変化を反映するの項目「トランスジェンダーの実態とトイレ利用について」執筆をさせていただきました。

トランスジェンダーの観点から、昨今のトイレ利用に関する課題について、簡単に書いてあります。オールジェンダー トイレにも少しだけ触れています。

多様なトランスジェンダーの方(ノンバイナリー、Xジェンダーの方を含む)が、トイレ利用の際に感じる困難などについて、少しでも理解を広げていただけますと幸いです。

ぜひ、チェックしていただけると嬉しいです。


※トランスジェンダー・・・出生時に割り当てられた性別とは異なる性を生きる人、または生きることを望む人」



http://www.kashiwashobo.co.jp/book/b609028.html


<本の内容>

海外からの旅行客が口を揃えて絶賛するのが、日本のトイレの素晴らしさだ。Made in Japanのトイレは、いまも衛生面や機能面で世界の最先端をリードし続けている。だが、日本のトイレ環境が劇的に改善されたのは、たかだか35年ほどの話なのである。
では、なぜ、どのようにトイレが快適になったのか。本書では、第一線で活躍を続ける有識者37名が総力を挙げて、この問いに挑む。
一口に快適といっても、人によって感じ方は異なる。ジェンダー、障害の程度、シチュエーションなどが異なれば、トイレに求めるものも多様になる。認知症や発達障害の人たちには健常者にはわからない苦労も多いし、子連れや介助者も同様だ。そこにきれいなトイレがあっても、安心して使えなければ、外出するのも億劫になる。
高速道路が渋滞してもサービスエリアのトイレが行列にならない工夫、トイレの最適な清掃頻度の研究など、快適さを維持するための努力は各所で進められている。快適さを求めて日々進化する日本のトイレの最前線を、あますところなく紹介する。

http://www.kashiwashobo.co.jp/book/b609028.html

<目次>

はじめに

第1章 快適さって何?
 快適さって何?
 【コラム】公共トイレの分類

第2章 快適さへの歴史と技術の進化
 1 トイレの快適化の歴史と文化
 【コラム】日本初の公共トイレ
 2 下水道整備と水洗トイレの普及
 3 水洗トイレの発達
 4 トイレの建築計画
  (1)トイレの人間工学
  (2)トイレの計画(空間・仕様)
 5 トイレの設備環境
  (1)給排水衛生設備の役割
  (2)機器と備品
  (3)トイレの換気
 【コラム】温水洗浄便座(ウォシュレット)の誕生秘話

第3章 社会の変化を反映する
 1 女性を取り巻く社会の変化とトイレ
 2 人と社会の多様性に調和した公共トイレ
 3 様々な利用者が求める快適さ
  (1)子育てとトイレ
  (2)発達障害者とトイレ
  (3)認知症とトイレ
  (4)トランスジェンダーの実態とトイレ利用について
  (5)見えない・見えにくい人とトイレ
 【コラム】多目的トイレの呼称の変遷

第4章 様々な場所の様々なトイレ
 1 公衆トイレ
 2 住宅のトイレ
 3 公共交通のトイレ
  (1)駅のトイレ(JR東日本の事例)
  (2)高速道路のトイレ(NEXCO中日本の事例)
  (3)空港トイレ
  (4)道の駅
  (5)まちの駅
 4 商業施設のトイレ
  (1)商業施設におけるトイレの取り組みとそのアプローチの違い
  (2)コンビニエンスストアのトイレ
 5 公共施設のトイレ
  (1)病院のトイレ空間
  (2)新しい時代の学校トイレの目標と課題
 6 オフィスのトイレ
 7 観光地のトイレ問題
 8 鉄道車両のトイレ
 【コラム】有料トイレ
 【コラム】パチンコ店はなぜトイレがきれいなのか

第5章 快適さを持続させる
 1 快適さを更新させる
 2 快適さを持続させる
  (1)仕事の内容(体制・方法)
  (2)利用者のニーズを反映した保守
  (3)これからの公共トイレの保全
 3 持続する快適さの実現――ユーザー視点からみた戦略的経営資源としての「トイレ」

第6章 公共トイレの課題と今から
 1 公共トイレの課題とみんなが幸せに感じるトイレの形
 2 学ぶ場としての公共トイレ――マナーの視点
 3 次世代技術による支援
 【コラム】「THE TOKYO TOILET」

みんなの快適を聞いてみた
 日本で聞いたトイレの快適さ
 世界で見たトイレの快適性

あとがき

快適なトイレ・(編著)日本トイレ協会


<執筆者一覧(五十音順)>

浅井佐知子(㈲設計事務所ゴンドラ)
池澤威郎(阪南大学准教授)
市川昌昇(京王電鉄㈱開発事業本部プロジェクト推進部部長)
植田瑞昌(日本女子大学助教/(一社)日本福祉のまちづくり学会 子育ち・子育てまちづくり特別研究委員会委員長)
上野義雪(上野研究室主宰/元千葉工業大学教授)
加藤克志((公社)日本観光振興協会審議役・総務部長)
小林純子(㈲設計事務所ゴンドラ代表/日本トイレ協会代表)
小松義典(名古屋工業大学大学院准教授)
坂上逸樹(㈱クリーンシステム科学研究所代表取締役)
坂本哲司(甲府ビルサービス㈱会長)
桜庭拓也((一社)全国道の駅連絡会事務局
佐治香奈(日本財団経営企画広報部・ソーシャルイノベーション推進チーム チームリーダー)
髙橋儀平(東洋大学名誉教授)
高橋志保彦(神奈川大学名誉教授/高橋建築都市デザイン事務所主宰)
竹中晴美(オフィス・タック代表)
田名網雅人(鹿島建設㈱常務執行役員設計副本部長)
谷口尚弘(NPO法人日本下水文化研究会名誉会員)
時枝 穂(Rainbow Tokyo北区代表)
鳥海吉弘(東京電機大学教授)
仲川ゆり(㈱JR東日本建築設計)
長澤 悟(東洋大学名誉教授/㈱教育環境研究所)
長澤 泰(東京大学名誉教授/工学院大学名誉教授/一般財団法人ハピネスライフ財団理事長)
中村祥一(㈱LIXILトイレ空間事業部担当部長)
中森秀二(元㈱LIXIL/日本トイレ協会事務局長・同メンテナンス研究会代表幹事)
生沼安奈(㈱ダイナム経営企画部広報担当)
野口祐子(日本工業大学教授)
橋口亜希子(橋口亜希子個人事務所代表/発達障害を手がかりとしたUDコンサルタント)
橋本正法(NPO法人地域交流センター代表理事)
原 利明(鹿島建設㈱建築設計本部)
星川安之(公益財団法人共用品推進機構専務理事)
細野直恒(NPO法人にいまーる理事)
三品勝暉(元財団法人鉄道総合技術研究所車両研究部長)
森田英樹(日本トイレ協会運営委員/総合トイレ学研究家)
山下太郎(㈱日本空港コンサルタンツ建築部)
山谷幹夫(TOTO歴史資料館初代館長)
山戸伸孝(㈱アメニティ代表取締役社長)
山本浩司(中日本高速道路㈱東京支社)

快適なトイレ・(編著)日本トイレ協会

【編者紹介】 
日本トイレ協会
1985年にトイレ問題に関心を持つ官民の有志により発足、2016年に一般社団法人。①トイレ文化の創出、②快適なトイレ環境の創造、③トイレに関する社会的な課題の改善、に大きく寄与してきた。会員相互に研鑽を積み重ね、関係各方面の協力を得ながら、主に全国トイレシンポジウムや各種講演会を通じて、最も進んだトイレ文化の華を日本に咲かせるとともに、世界への情報発信に努めている。



<関連書籍>


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時枝 穂(TOKI)
LGBTに関する活動を中心に行なっています。ぜひ一人でも多くの方に関心を持っていただけたら幸いです。サポートはすべて活動資金に使わせていただきます。