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人類補花粉計画

今は深夜。
私は非常に怒っている、というかブチギレている。
何に対してか。
タイトルでわかるであろう、そう、花粉である。

私は幼い頃から花粉症に悩まされてきた。
スギ、ヒノキという二大勢力はもちろん、その他いくつかの植物に嫌われているのだ。

一度くしゃみをしてしまうと歯止めが効かなくなり、大きく口を開けて何度も何度も爆発することになる。

その後に待っているのは鼻水地獄である。ズルズルと鼻音がなるのも不快だし、鼻をかむことでカサカサと乾燥し赤くなる。

それに付随して咳も出る。こんな時期だから咳をするだけで白い目で見られてしまう。

そして目。「眼球を外して丸ごと洗いたい」という言葉を最初に思いついたのは誰だろう。これに共感しない人などいないのではないか。それくらい痒いのだ。

頭もぼーっとしてくるし本当にキツイ。
植物が子孫を残そうとするのは大いに結構だが我々を巻き込まないでいただきたい。

「我々」と書いたが、世の中には花粉症の人とそうでない人がいる。「みんな花粉症じゃなくなればいいのにな」と考えられる人は心が綺麗な人だ。僕は捻くれているので、「すべての人が皆平等にこの苦しみを味わうべきだ」とか思ってしまう。

だってそうではないか?
花粉症の人だけが余分にティッシュとマスクを持ち歩き、何度も耳鼻科に通っては薬を買わされるのだ。
コロナの規制も緩和し、もうすぐマスクの着脱が自由になるというのにその矢先でこれだ。
マスク嫌いの私はもううんざり!
(先日この話をしたら、通院や薬にお金がかかるのは他の病気の人もそうじゃないかと正論を言われてしまったが、そんなことは分かっている。花粉にやられた頭で適当に文章を書いているのでどうか右から左に読み流してくだされ)

私は決めた。
人類補花粉計画を遂行しよう。
この辛さを知らない人間どもの鼻にチューブをブッ刺し、スギやヒノキやその他植物の花粉を流し込んでやろう。
みんなで涙と鼻水を垂れ流そうではないか
あーはっはっはっ

失礼、取り乱した。
花粉症には舌下免疫療法が割と効くかもしれない。
花粉タブレットみたいなのを舌の下で溶かし、時間をかけて体に免疫をつけさせる治療法だ。
子供の頃は呼吸困難になるくらい症状が酷かった私だが、今は普通に辛いで済むほどには効果がある。

美しい桜に出会いと別れ。そんな素敵な春を楽しく過ごすために、この先もマスクをつけて耐え忍んでいこうと思う。

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