いちねんのうた⛄また2月【ハルとピケのおかいもの】
はたらきもののハルと、遊びんぼのピケは、ふわふわのなかよしさん。
お日様も雲にかくれて、眠ってしまったような冬の日。
ふたりは窓から、風の強い外の景色を見て言いました。
「さむいねぇ、ピケ。さむくってたまらない」
「ハル、さむいのキライだねぇ。ピケはへっちゃら、ふわふわだから」
「ぼくだってふわふわだよ。だけどこんなに寒いとたまらないや。ピケは寒いと、ふわふわが大きくなるね」
「大きくなる方法があるんだ。んー--!! って、体中にちからを入れて、ふわふわー--!! って、言うんだよ。そうするとふわふわが大きくなって、どんどんぽかぽかしてくるよ」
「そうかい、やってみるよ。んー--!! ふー、わー、ふー、わー!!」
「そのちょうし! ハル、ふわふわが大きくなったよ!」
「ほんとうだ、ぽかぽかしてきたよ。ありがとうピケ、いいことを教えてくれて」
「どういたしまして。じゃあ、ハイキングに出かけようよ。もんもん山まで歩けば、お日様もいるかもしれないよ」
「ええっ。あんな遠くまで歩く気持ちにはなれないなぁ。それにもう、夕飯の支度をする時間だよ。今日は寒いから、あたたかいものを作りたいな。ピケ、お買い物に出かけないかい」
「ふーん。ハイキングじゃないなら、歩くのいやだなぁ。ピケ、コロコロに乗っていい?」
「いいよ。じゃあ出かけよう」
そうして今日初めて、外に出たふたり。
ひゅーん。びゅーん。冷たい風が吹く中を、ハルはほとんど目を閉じながら、前へ、前へ、歩きました。
ピケは吹き飛ばされないように、ハルのバッグにくっつけたヒモを、しっかり握りしめます。
ようやくお店に着いたふたりは、おねぎ、はくさい、とうふ、きのこを買いました。
その帰り道。ハルがまたほとんど目を閉じながら、いっぽ、いっぽと歩いていると、ピケが大きな声を出しました。
「ハル、見て! ゆきだぁ」
ほんとうに、ゆきです。さっきまで強かった風もおさまって、大きなボタンのような雪が、ゆっくり、ゆっくり、空から降ってきます。
とっても静かで、とってもきれい。まるで時間がとまったみたい。
きれいにきれいに降る雪に、見惚れて立ち止まるふたりです。
今年も毎月1日に、音楽帳工房さんが曲を付けて、公開してくださっています。詳しくはこちらをご覧ください。
ハルとピケは、私の中に長く住んでいるのですが、物語として書いたことはありませんでした。
イラストとして描き、詩を添えたことで、曲が与えられ。
音楽帳工房さんの作って下さった可愛らしい曲を聴くうち、ふたりの物語を、書いてみたくなりました。
インスピレーションがインスピレーションと繋がり、また違うものが生まれる。
音楽帳工房さんとのコラボを始めてから、そんなことが繰り返され、どんどん楽しい世界が広がっていくようです。
更に✨
動画作成を担当して下さったお友達のもってぃさんが、雪を本当に、はらほわり、と降らしてくれました。うれしいです💛 ありがとう💛💛💛
2月は寒いし、ぬくぬく過ごすことを、大切にしたいですね。
ハルとピケみたいに、ふわふわー! って言うとぽかぽかになる、という機能は持ち合わせていないけれど。
朝、足の裏マッサージをして、首や肩を回したり、ゆっくりストレッチをしながら、身体を起こすようにしています。
冬のおやつは、生姜湯かおしるこ💛 最高です💛
夕方は子供たちに英語を教えるお仕事があるので……今日はそれまでに、できたらラジオも収録してみようかな♬
いつも冒頭で「いちねんのうた・また」を弾き語りしています。
なかなか上手くならないけれど(笑)、緊張せず心地よく歌えるようになってきました。
わー今日でラジオも30回目だって。すごい👏
ではでは、今日もよいいちにちを🌈
今日もだいすきです💛💛💛
Tokko
2020年6月16日、初めてサポートを頂きました!ふるふると感動しています! サポートを頂いたら、大切に貯めて、いつか一冊の本にしたい、と思っておりましたが、 ①10%を、地球と子供のために寄付する ②10%を、note内の他の方の記事購入に充てる 残りを貯めていく、とします!