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トッケンがつくる「遊具」のこと

デザイナーの森行正です。

トッケンは遊具メーカーですが、つくっている製品はみなさんが想像する遊具(すべり台やジャングルジム、雲梯、ブランコあたりでしょうか) とはたぶんちょっと違って、「移動遊具」と呼ばれるものを主につくっています。

このあまり聞き馴染みのない「移動遊具」についての説明の前に、そもそも「遊具」とは何なのか?言葉の定義をあらためて調べてみました。

デジタル大辞泉によると『遊戯に使う器具。遊び道具。』とあります。解釈が大きすぎてなんだかピンときませんね。

遊具と似たカテゴリーの言葉に「玩具」があります。玩具とは『玩具(がんぐ)も遊具のなかに入るが、手に持って遊べる大きさのものを玩具、おもちゃという。(日本大百科全書より)』とのこと。ふむ。

とても的確な解説なので、少し長いですが引用続けます。遊具とは。

※以下、引用はすべて コトバンク 日本大百科全書(ニッポニカ)「遊具」の解説 より。

遊具は大別して「固定遊具」と「移動遊具」とに分けられる。固定遊具には、ぶらんこ、すべり台、ジャングルジム、雲梯(うんてい)、固定円木、遊動円木などがあり、これらは体全体を動かす運動的活動の道具として用いられる。友達といっしょに遊ぶことも楽しく、社会性を身につける場ともなる。

昔はトッケンでも固定遊具と呼ばれる大型遊具を作っていたのですが、時代の流れとともにほとんど作らなくなりました。公園などを見てもわかると思いますが、昔ながらの鉄製のジャングルジムや雲梯が新設されるといった例は少なくなってきています。いまはアスレチック系の複合遊具が主流でしょうか。

移動遊具には、三輪車・自転車などの乗り物遊具、積み木・ブロックなどの構成遊具、ボール・縄とびなどの運動遊具、シャベル・砂型などの砂遊び遊具、かるた・トランプなどのゲーム用遊具などのほか、ままごとに用いる遊具、こまなどの伝承遊具などがある。

ここで説明されているように、移動遊具と呼ばれるもののなかには、
・乗り物遊具
・構成遊具
・運動遊具
・砂遊び遊具
・ゲーム用遊具
・ままごと遊具
・伝承遊具
といった種類があります。要は「固定遊具」意外の遊具の総称が「移動遊具」ということですね。

トッケンでは、この中の「乗り物遊具」「構成遊具」「運動遊具」をおもに作っています。さらに遊具の解説は続きます。

遊具は、楽しく使いながら、心身の広い面にわたって子供の発達が促される重要な道具である。このため、遊具の具備する要件として、衛生的、安全、教育的であることがあげられる。
衛生面では、安全な塗料が用いられている、汚れた場合洗ったり、消毒ができたりするなど。
安全面では、年齢に応じての配慮、たとえば、乳児では飲み込まないような大きさのもの、先がとがっていたり、金属部分が外れたりしてけがをするようになっていないもの、動きの激しい固定遊具では堅牢(けんろう)になっていることなど。
教育面では、子供にとっておもしろい、遊んでみようと興味をおこさせ、遊びを発展させるもの、美しい色・形などで美的で快適な気持ちをもたせるもの、壊れにくいもの、一人で遊ぶとともに友達といっしょに遊べるものなど。
遊具はできるだけ子供の自由に、子供の思うままに遊ばせることがたいせつである。大人の指示が多いと、世話をしてもらえなければ自分で遊ぼうとしないことになる。

コトバンク 日本大百科全書(ニッポニカ)「遊具」の解説

まさにトッケンがつくっている、そしてつくろうとしている遊具の基本的な考えがここに書かれています。衛生的で安全(安心)、教育的な遊具をつくること、それが私たちが行っているメイン事業です。

今後、それぞれ具体的な考え方や取り組みをお伝えしていきます。

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