キッチンカーの旅〜沖縄編(8)〜
こんばんは
いかがお過ごしですか
こちらは暑かったり、肌寒かったり
予約満席の続くお店
草と野菜が競い合うように生い茂る畑
トカゲが道の端から端へと横断する
次々と花を咲かせるハイビスカス
一時の真っ赤なデイゴの花は雨で散りその根元に落ちてもなお赤い
お店に置く蚊取り線香の香りが6年前の記憶を誘い出す、そうだちょうどこの時期にここへ来たんだ、そして私はまたこうして戻ってきた
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先日は、フリーランス農家のマリちゃんに誘われて宜野座村の黒糖農家さんへ行ってきました
黒糖農家の渡久地さんはサトウキビの栽培から加工までを行い純黒糖(加工黒糖と差別して)の受注販売をしています
現地集合、畑へ行きサトウキビの収穫(斧のような形のもので根元を切断、先端が二つに分かれた鎌で葉と頭の方を切り落とす)、機械で圧搾、液を釜に入れ焚火で煮詰めていく
まずは、サトウキビを生で齧ること(初体験!噛み絞るような感覚で出てくるジュースを楽しむ、フレッシュでさっぱりとした甘さ)、圧搾した後の液、釜に入れて少し煮詰めた液、しばらく煮詰めてさらに濃度が高くなった液、鉄板に流して固まる前の状態、冷めて完全に固まった状態…
サトウキビから絞った液が黒糖になるまで、段階を踏んで味の変化を楽しみ最後は皆でなおちゃんのごはんやカレーを食べながら雑談、話はサトウキビの畑から世界のことまで広がりました
なんとなく知っていたけれど、間近で見て嗅いで食べることは初めて
実体験は何物にも代えられない新しい発見もありこんなこともできるんじゃないかとか想像も膨らむ
できた黒糖は緑色を帯びた草の香りがするものに
黒糖を作る人は試験紙などを用いるなどして状態を判断、煮詰めていくらしいが、渡久地さんはある時それをやめて見た目や香り、棒の先を液につけて持ち上げた時の状態を観察するなどして、今は感覚に頼って黒糖を作っている、黒糖職人
渡久地さんのおおらかな人柄、工場の雰囲気、できた黒糖全てここにしかないもの
私たちを快く迎え入れてくださった渡久地さんたち、紹介してくれたマリちゃん、きっかけをくれたなおちゃん、感謝です