四万十川の源流点に行ってみた
時生屋の原点ともいえる四万十川。
その全長は196kmにもなります。
上流は比較的直線的な急流、中流は大蛇行と多くの岩場、下流はゆったりとした雄大な流れと緩やかな蛇行が特徴的です。
上流、中流、下流にそれぞれの顔があり、一見同じ川とは思えないほど違う景色が広がりますが、一般的に四万十川のイメージといえば、下流の川幅の広いゆったりとした雄大な景色ではないでしょうか。
そんな四万十川の源流点は、高知県高岡郡津野町の深い深い山の中、不入山(いらずやま)にあります。
四万十川下流で生まれ育ちましたが、なんせ196㎞もあるなが〜い川、中流まで行ったことはあっても上流や源流まで足をのばしたことはありません。
父から受け継いだ日本みつばちの養蜂をこれから自分たちのライフワークにしようと決めたタイミングで、源流点まで行ってみることにしました。
四万十市江川崎から愛媛県鬼北町経由で梼原町へ向かい、国道197号線を走って津野町まで。
狭い山道をくねくねと少し登ったところで「源流点登山口」の看板が現れます。
車で上がってこられるのはここまで。
この辺りは四国カルスト県立公園の指定区域となっています。
そして源流の森として水源の森百選にも指定されていて、美しい原生林を眺めながら源流点まで登って行けます。
とてもいいお天気の日で、原生林のおいしい空気を深呼吸しながら、どんどん登ります。
大きな樹もたくさんあって、巨木好きにはたまらない遊歩道。
大きな岩場から水が流れていました。
なんて清らかな水。
さて、ここから一気に屋久島のような世界に。
屋久島行ったことないけど。
あまりに気持ちよかったので動画も撮影。
そして辿り着きました。
不入山の標高約1200m付近。
四万十川の源流点。
沢の水ほどしかない山水が、緑豊かな森をながれながれて小川になり、支流をあつめ、あれほど広くて雄大な四万十川になるんですね。
とても神聖な気持ちになり、日頃の恵みの感謝と自分たちのこれからの決意を心から祈りました。
また何かに悩んだり、大きな節目の時にはここに帰ってこよう。