【サイドデッキ】灰流日和【遊戯王OCG新規プレイヤー向け】
【サイドデッキで採用するカードや考え方についての記事】 2024/03/24
シグゥレです。地元で細々と活動しています。
その過程で多くの復帰勢や、新規プレイヤー、別の地域から引っ越してきた方々がおり、地元の環境は遊戯王プレイヤーにとって恵まれた環境になっている状態です。
しかし、新規プレイヤーにとって遊戯王OCGを楽しむにあたり、中級者、上級者へと段階を踏んでいく中で【新規プレイヤーへ、まずこれを見よう】、そんなコンテンツがない状態を知ることになりました。
OCGにおいては、公式のYouTube動画で、
アドバンス召喚とはなにか、融合召喚とは、とゲームのルールを教える動画もあり、
また、インターネットでは、多くの有志が【XXデッキの使い方】とか【周りと差をつけるXXデッキの回し方】という事を発信し、上達する以前のヒント以上に、具体的なコツや裏技といった【tips】が溢れている。しかし、初心者の方が、イベントに勇気をもってマッチ戦(遊技王の公認大会で基本的に展開されているもの)に参加する際、事前にマッチ戦で使われるサイドデッキを用意する場合、どういう形で完成させていくか、それらの【tips】となるコンテンツは、見つけることが出来ず、また仮に存在していたとしても、触れられていない状態なのです。
少し考え、自分が挑戦することとし、また、自分だけの意見にならぬように、XのTLや有志のグループで意見やエピソードを募りました。
以下は、皆様の意見を私なりに編集したものになります。
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ESSENCE 1 有志達のサイドデッキの考え方、意見、エピソード
【0】 KA氏からの意見の引用
A「所属する某Discordグループでマッチ戦講座をやったことがあります」
B「講座の内容は主にサイドチェンジのやり方、サイドデッキの組み方(おすすめ汎用など)、とおまけでメインの入れ替え枠について解説しました」
C「そのDiscordグループはカジュアルから公認参加するぐらいのレベルの層が大半でしたが、結構な人数に集まっていただいて嬉しかったのを覚えています」
D「その講座では、回数を重ねて経験値が必要なので、とりあえず組んで大会に出るのが早いと自分は締めくくりました。」
E「講座を通して感じたのは、そもそもサイドデッキを組むのが苦手な人が大半だったことに驚いたのと、地域差がありすぎて、おすすめする汎用カードがその人におすすめになってないこともありました(ティアラが多かった地域と全くいない地域みたいな)」
F「会初心者が参考にできるような文献やメディアが全くないので、作ること自体は大いに賛成です」
G「逆に大会出始めたけど何がおすすめなの?という点は書くのが難しい気がします」
H「Noteを作成することは賛成なので、ぜひ関わりたい所存です」
KA氏の意見は、私が今回の記事を挑戦する上でとても共感したエピソードであり、後述の文章においても、読みこんだ上で【0】へと立ち返る、大変重要な考え方になると、自分は思っています。また、この記事を読んだ方が別の新規プレイヤーとの会話のきっかけのためにも、KA氏のご意見を全文引用し、整理した内容を掲載する考えに至りました。
【1】 DO氏 意見 引用
A「自分が後攻となるなら、どんなカードが相手に通用するか考える」
B「自分が先行のサイチェンなら、先行用の構築に切り替える」
C「後手からなら、相手の先攻で作られた盤面に対して墓穴の指名者などは役に立たないから優先的に除去札と入れ替える」
D「過激な誘発枚数は先攻1キルに対して主に行う。先攻1キルが幅を利かせていない環境は素直に後手札で間に合う。メタビート他も見れる為」
E「そのテーマ特有のリストを把握している時、必要以上に有効そうな後手札を増やした結果メインギミックを削らざるを得なくなり誘発除去の撃ち合いから始まることがあった」F「こうなると、トップ勝負(自分のターンでキーカードを引くことで逆転することの競争)に勝ちづらくなる。遊戯王OCGは誘発で動きを止めることは勝利条件に直結せず、モンスターを出して相手のライフを削り勝つのが基本だから」
【2】 KU氏 意見 引用
A「最近は後手でも墓穴の指名者が強いかなと思います。」
B「炎王神獣 キリンの効果が強く、墓穴の指名者はそれを止める手段になりました」
C「誘発入れるために召喚権被りをするカードや一部の初動を抜くこともありました」
D「展開系を使うなら抹殺用として先でもニビル1入れたりします」
E「また、誘発入れ替える誘発の枚数も考えます(誘発を散らす)」
F「墓穴の指名者は、先行を取った時の相手の妨害を貫通するカードだから、後手の時は真っ先に抜いていたけど、今は必要に感じます。炎属性デッキが墓地を活躍するので」
G「サイチェンの解説が難しいのは、環境の変化もあるけど、自分の扱うデッキによっては先行後攻でも必要なカードがあり、【固有性あるデッキ】の多さにあると思う」
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自分の主観
1から2に関して、多くのイベントに参加し、結果を出した方二人の意見でした。
こういったことは休日イベントに参加したり、集まって対戦する際に、自分もうっすらと頭の中でイメージしたことや、実際に経験したエピソードでもありました。
恐らく、この記事を読んだ新規のプレイヤーも、経験者の意見の中になる【エッセンス】を実践する機会が必ずあるので、後述の記事も、【1】と【2】に結びついていけるように書いていきます。
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ESSENCE 2 有志達のサイドデッキで採用したカードの採用理由とエピソード
【3】 KO KU 氏の意見 引用 エピソード
サイド採用カードにおススメと言うと今期(執筆時期)だけで見ると
A・魔封じの芳香
主にバックのカードで妨害するデッキの先行用で採用。後は後攻からで相手が魔法で展開する環境が多かったため。これだけで簡単に勝てる試合も多かった。
B・コズミックサイクロン
サイドチェンジ後の相手先行の魔封じを割る手段として採用。
C・幽鬼うさぎ
天盃龍のフィールド魔法や粛声の結界等を割れるから。なお、引けない時が多かった
【4】 JI氏 意見 引用
『今期強いと思うカード』
A・異次元グランド
→スネークアイや炎王などの墓地利用が流行しているため。
ケアされる部分はあるものの、副次的なメリットとしてこちらの灰流うららや、リリース発動する効果に対して、墓穴の指名者が直撃しなくなるのが上げられる。
B また、サイドの枠が余裕ある場合はトラップトリックと合わせ実質四枚体制、サイドを圧縮したい場合は本体を二枚採用に抑え、三戦の号を採用し多数の分岐を作れるようにする。
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自分の主観
前述の【3】と【4】で、実際のカードで採用するに至った理由や、また実際に採用して、
使った際に、どうなったのか、貴重な意見を頂いた。もしも、こういったエピソードや意見を読んだ上でサイドデッキを考えていくプレイヤーは、【0】で記載されているDやEの言葉を軸に考えていくことになると自分は、考えています。
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ESSENCE 3 サイドデッキ15枚をフルに使う事で、別のデッキに変える。
【5】SENO氏 意見 引用
「ふわんだりぃず」と「クシャトリラ」をサイドデッキで切り替えることを考えましたが、上手くいきませんでした。
主観・いわゆるスイッチ型。
例えば、先行ならチェーンバーン、後攻ならヌメロンの高打点でワンキルという形が地元でも存在している。それらは、エクストラで採用するデッキや、メインで使われるカードも比較的枚数が少なく、サイドデッキのプランとして15枚以内に納められるように練られたもの。もしもスイッチ型で結果を出せた時は、一定の批判も伴いつつも、盛り上がる可能性も高く、こうしたプランを選ぶプレイヤーも今後存在し続けるでしょう。
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ESSENCE 5 マッチ戦の最中で、サイドデッキとメインのカードを入れ替える流れ。
これは私自身のエピソードになります。
まず自分が一本目で負けた場合、先行か後攻かを頭の中で決めますが、すぐに相手に伝える必要はありません。
また自分が一本目で勝った場合、相手が先行を取るか後攻を取るか、先に頭の中で予想し、決めておき入れ替えるカードを考えます。
対戦が始まる前には、基本的にサイドデッキの枚数を相手に伝えていることが多いので、
裏向きにサイドと入れ変えたカードを15枚を見せれば相手にも把握して貰えます。
事前に用意したサイドデッキ(一例)(裏向き)
神の宣告3
次元障壁3
サンダーボルト2
ライトニングストーム2
拮抗勝負3
冥王結界波2
プレイヤーA『自分が先行を取るから、相手の除去札を警戒するから神の宣告を採用、相手は儀式テーマだから、次元障壁も採用するか。SSする回数はそんなにすくないから、増殖するGは、少し抜くか』
こういったことをうっすらと考えながら
サイドチェンジ後のサイドデッキ(一例)(裏向き)
手札誘発A2
手札誘発B1
メインに採用していた永続魔法2
メインに採用していた罠1
サンダーボルト2
ライトニングストーム2
拮抗勝負3
冥王結界波2
を裏向きの状態で揃えて、相手に見せておくとスムーズです。
こういった手順をお互いにとって、デッキをカットやシャッフルをし、改めて「先行をとります」など、先行後攻どちらにするか相手に伝えます。
仮に、こうした手順をしていく以前に、「~~~だから、後攻にしようかな?」と伝えてもトラブルはありませんが、相手もその情報を逆手にサイドと入れ替えを考えるだけなので、伝えるのは最後の方が良いと思います。
またサイドチェンジを考えていくのと同時に、エクストラの枚数や内容も確認することも大切です。
墓地や盤面をサイドチェンジの際、一度カードを片付けますが、その際に、メインに採用していたカードがエクストラデッキのカードと混ざっていたり、逆にエクストラデッキのカードが、メインデッキと混ざってしまい、その確認を怠って、いざ、サイドデッキの枚数だけを相手に確認した後に、メインデッキの枚数が対戦直前に伝えたものと違えば、カードが別の所に紛れていることになり、勝敗に直結するトラブルに繋がります。
私自身もそう言った失敗から、シングルロスをうけることもありました。
もしも、こういった失敗を避けるなら、エクストラデッキで採用するカードと、メインデッキとサイドデッキのスリーブを違う柄にする等が無難です。
例
エクストラデッキのスリーブ無地+多重にするなら厚みのあるしっかりしたもの
メインデッキ サイドデッキ 好きな絵柄のスリーブ+多重にするなら透明感のあるもの
こうすることで、裏向きのままでも違いが分かるため、安全です。
更に、裏向きのままのサイドデッキとエクストラデッキをそれぞれ並べて、相手に示すこともトラブルを避ける一つのポイントになります
例
「(サイドデッキの入れ替え終わりました)15枚です、(確認)大丈夫ですか?」
サイドデッキとエクストラデッキ それぞれ裏向きのまま15枚ずつ 綺麗にテーブルにならべ、相手に伝える。
最初から全てを取りいれることは難しいとは思いますが、サイドデッキの考える時間は、マッチ戦の40分の中でも、数分×1回から2回程は消費してしまいます。
綺麗に並べることは、素早く整理することに繋がる所作だと、私は考えていますので、是非、
回数を重ねてみてください(そういった心がけを怠って、いざ大事なところでやらかいしたのが自分です)
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以上になります。
仮に周りで、遊技王OCGを始めたばかりの方がいれば、この記事を紹介して貰えるよう、複数人に意見を頂き、自分なりに工夫しました。
最後に、今後初めて、イベントに参加する方達のマッチ戦についての頭の中にある漠然としたイメージが少しでも現実的なものに変わっていきつつ、サイドデッキの側面では、飛躍の【バネ】となれば、幸いです。
今回の記事の作成に携わって頂いた皆様、ありがとうございました。
カードの画像などは主に遊技王OCG公式アプリの遊技王ニューロンのスクリーンショットを使用しました。