のりたま交流戦観戦記3
のりたま将棋クラブさんと将棋Vの交流戦3日目について書きます。
前回の記事はこちら。
中継配信はこちら。
総譜はのりたま将棋クラブさんのwikiよりご覧ください。
1局目 未良々桂 - 兜四郎
先手はV側の未良々さん。閃光の駒きり娘の異名通り、切れ味のある攻めが特徴の振り飛車党。ゴキゲン中飛車で華麗に攻めるのを主力にしつつ、様々な変化球を投げ分ける技巧派でもあります。
後手、のりたま側の兜四郎さんは玉を固めて戦うのを得意とされるオールラウンダー。居飛車振り飛車問わず穴熊や矢倉などを得意とされている印象です。
本局、未良々さんは先手中飛車に構えます。対する兜四郎さんは一直線穴熊に。お互いの得意のぶつかり合いという様相です。未良々さんが主導権を握って揺さぶり、
ハイライトはなんと言っても閃光の駒きり娘全開のこちら。飛車をばっさり切って、角も交換します。
しかし、兜四郎さんも容易に崩れません。粘り強く戦って、角と桂のコンビネーションが美濃に刺さります。
終盤は難しかったですが、最後は兜四郎さんに軍配があがりました。
2局目 七ツ星北賽 - 熊田クリスピー
先手はV側北賽さん。V名人戦での千星さんとの三番勝負での活躍は記憶に新しいところではないでしょうか。力戦振り飛車を主力にしつつ、どんな戦型でもまとめる豪腕が特徴です。
後手はVでもありますが、のりたま側で出場されている熊田クリスピーさん。居飛車の本格派で、中終盤の腕力に定評があります。
本局はなんと先手・北賽さんの三手損角換わりから始まる立ち上がり。後手の一手損角換わりよりさらに手損をしている序盤です。
北賽さんの手損の真意はどこに? というところで、振り飛車を狙われているかと思いきや相腰掛け銀に進みます。
お互いの棋風通り中終盤で力比べという格好でしたが、本局は北賽さんの勝利となりました。濃密な中盤のやり取りは見応えたっぷりの将棋でした。
3局目 ぞのみP - 歩
先手は、のりたま側ぞのみPさん。81dojoや将棋クエストで二段の実力者です。角換わりや右玉を得意とされている印象です。
対する後手番・V側の歩さんは居飛車党。手堅い指し回しが特徴で、棒銀や右四間のような手厚い攻めを好まれます。
棋力的にはやや差があり、歩さんにとっては非常に挑戦的な戦いとなります。
本局は歩さんの予定かうっかりか、△3三金型角換わりへと進みます。中盤、2二の地点にスキがありましたがお互いに見送る展開。
中盤で歩さんがうっかりされたでしょうか。金をぼろっと取られて駒損が重なる展開に。
以下は紛れつつも逆転には至らず、そのままぞのみPさんが押し切る展開でした。
ここまでと次回について
ここまで11局でV側からみて5勝6敗で黒星が先行。しかし残る対局は最終日に5局ございますので、決着は最終日に持ち越しとなりました。
最終日は8/30 日曜 19時よりこちらのページで配信される予定です。
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