3手目▲6八飛へのささやかな工夫

 3手目▲6八飛から先手番で角交換四間飛車を目指す作戦があります。これに対して個人的に好きな工夫をご紹介します。

◇工夫=4手目△4四歩

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 4手目に△4四歩と止めるのが工夫です。以下の指し手は色々あって組み合わせが難しいですが、△3二銀~△4三銀や△3三角、△6二銀~△7四歩~△7三銀などで居飛車と相振りを天秤にかけながら指すのが面白い作戦です。
 先手が美濃囲いで囲ってくれば相振りにして一局。四間飛車のままで攻めるのは相振りだとなかなか難しいので、先手は振り直すことがほとんどですが、それなら手損なのでちょっとだけ得に。
 また相振りを見越して先手が金無双などにすると、居飛車のまま戦って少し得という感じです。
 角交換四間飛車らしい展開を避けてじっくりした戦いにできるため、相振りが好きな私のような方は楽しい戦型ではないでしょうか。

 4手目△4四歩より
 ▲6六歩  △3二銀  ▲6五歩  △4三銀
 ▲6四歩  △同歩   ▲同飛   △5二金右(図)

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 後手番で気になるのは▲6六歩からの歩交換です。一例をあげると、△4三銀~△5二金と一旦受けて△5四銀~△6五歩や△6二銀~△6三銀~△6二飛のように6筋からの逆襲を目指します。これで後手番が指しやすいとまではいきませんが、6筋の歩交換を逆用している格好ではあるので、先手番としても気分はよくないんじゃないかと思います。

◇実戦譜

 参考までに、私の実戦譜をリンクします。

◇おわりに

 簡単にですが3手目▲6八飛への工夫として4手目△4四歩をご紹介しました。


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