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こどくの話

こ どく [孤独]⦅名・ダナ⦆
なかま・味方がなくてさびしそうなようす。ひとりぼっち。
[派生語]孤独さ。

三省堂『三省堂国語辞典第八版』より引用

異常な人(extraordinary people)よ笑顔でいてね、みんな孤独普通だ

5月19日小雨から曇りへ

 いつもより早く目覚め昨日食事の支度を済ませる。軽く体を動かし出勤。昨日から続いている漠然とした考え事が今朝も続いて弁当を忘れる。仕事は順調なので特に記載することもなく、夜も平和だ。平和であれば平和であるほど漠然と考えこんでしまう。楽しい週末のために早々にケリをつけよう。

問い「孤独は人を蝕むか」

 どうしてこんな答えのないことを延々と考えているか、きっかけは明白だけれど公に出す話ではない。仔細は伏せ「個人の考え」であること「いかなる他者の考えを否定する・傷つける」意図はなく「誰かに宛てた文章ではない」ことを強調し自戒を込めて思考を文章に残したい。

回答「理想(孤独)が人を蝕む」

 殊にSNSにおいてはと今は結論付ける。人は多かれ少なかれセルフマネジメント(または孤独に対する防衛策として)の一環で良い所・明るい部分・理想の自己(または心情の吐露・暗い部分・自己卑下)を他者に見せ続ける。
 「そんな人ばかりではありませんよ、私は人の目なんて気にしていませんし。」という反論が出そうだけれど、その声明が既に「他者の目を気にしていない自分」を作り上げるためのセルフマネジメントだと私は思う。
 一定数の他者から承認を得た心は箍を外す。さらに現実と大きく乖離した素晴らしい(または第三者から見ればそこまで否定をしなくて良いはずの)「SNS上の自分」を肥大させる。その結果太り続けた理想の(またはダメな)自分が現実の自分を押しつぶすのではないか。
 この行為が自己完結で済むのなら個人の自由だ。しかしネットにのった意思は伝播し、憧れ・心配・単純な興味を持った他者がその意思に触れ連鎖を起こす。連鎖は全体を俯瞰しても関係者一人一人の心の中を覗いても蟲毒の精製過程のようで、きっと「異常」ではなく「よくあること」だ。過度に自分を素晴らしい(または異常だ)と思わない方が(または思わなくて)きっと楽になれる。

恐ろしいのは
この蟲毒を理解した上で精製し
振り撒く人間が存在することだろう。



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