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エッセイ『デタラメだもの』

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デタラメに生きる。デタラメに暮らす。薄暗い世の中をデタラメに生きるための処世術、バイブル。妄想まみれで日常を綴るエッセイです。
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#生き方

年をとると、あっという間に時間が過ぎるよね。という時間の相対性について深く考えてみた。『デタラメだもの』

年齢を重ねれば重ねるほど年をとるのが早くなる、なんてことはよく言われるが、実際にそう感じている自分がいる。一週間なんてあっという間に過ぎ去っていく。 子供の頃は、学校のない日曜日が待ち遠しくて仕方がなかった。その日に向けて、平日の5日間と土曜日の半日を、なんとかやり過ごしていた。日曜日までの道のりは果てしなく長く、早く過ぎろ早く過ぎろと念じてみても、遅々として進まぬ日々。 ところがどっこい。今となっては平日もあっという間。休日もあっという間。一週間がそんなに高速に過ぎるん

目に見える世界がすべてじゃない。むしろ、見ていない景色にこそ、広大な世界が広がっているから、思い込みは禁物。『デタラメだもの』

年齢を重ねれば重ねるほど、知っている世界がすべてだと思いこんでしまいがちだ。世界は自分が見ているフォルムで形成されていると思い込み、それ以外の世界はインターネットやテレビの中だけの出来事。そう錯覚してしまう。 広告の仕事をしていると、インターネット上にスポンサーが希望する広告を配信するお手伝いをしたりもする。インターネットとは凄まじいもので、広告が何回閲覧されただとか、何回クリックされただとかが、詳細に記録される。お手伝いする側としても、勝ち負けがハッキリと出る、ジビアな世

人の人生には、他人じゃ知り得ないドラマがある。自らの生き様に誇りを持ってみようじゃないか。『デタラメだもの』

数ヶ月前、事務所を移転し、オフィス街のど真ん中から、比較的住宅街に近い町へと移ったわけで。以前は、どこを見渡してもエナジーを滾らせているビジネスパーソンで溢れかえっていた景色が一変、今では散歩中のおじいちゃんや買い物に向かう奥様方、ワイワイと賑やかな声をあげながら下校する小学生たちが、アットホームな様子で心を癒やしてくれる。 そして何より特筆すべきなのが、移転先の事務所が、社会人として最初に勤めた会社から徒歩2分程度の場所に位置しているということ。それなりに長くお世話になっ

怒りやイラつきを鎮める方法として、こんなやり方はどうだろうか、という妄想じみた提案。『デタラメだもの』

例えば、遅刻しそうになって焦っている朝。猛ダッシュで道をゆく。しかし、目の前にゆったりまったりと歩く人がいるとしよう。その御方が半ば道を塞ぐような状況となり、どうにもこうにも抜くことができない。ただ、その御方のペースに付き合っていては遅刻してしまう。そこで人は、チッ、舌打ちをする。要するに、イラついてしまうわけだ。 しかし、人生、怒るよりも平穏なほうがいいに決まってる。物事はそっちのほうがスムーズに進む。平和的に行こうじゃあないの。なので、ここで思い留まるようにしてみた。否

日々の生活にオプションを加えることで、ルーティーン化した毎日が劇的に豊かになる。『デタラメだもの』

自然の中で食事をする。例えば、バーベキュー。そういった際に人はたいてい、「やっぱり外で食べるご飯は美味しいわぁ」と言ってのける。やっていることはと言えば、ご飯を食べているに過ぎないが、外で食べるご飯は美味しいわけだ。 いやいや。バーベキューは、火を起こしたりみんなで協力したりしながら食事を拵える醍醐味があるからこそ、「やっぱり外で食べるご飯は格別だわぁ」と言いたくなるんだよ。と主張したくもなるが、仮に自宅でお弁当を拵え、それを持参した上で自然に赴き、レジャシートで寛ぎながら

なんでも後回しにしたくなる、人間の怠慢さを矯正するアプリケーションを思いついたのだが……。『デタラメだもの』

人間という生き物は、やたらめったら、やらなければならないことを後回しにしてしまう。やらねばならないと分かっていても、それを後回しにして、愉快なことや簡単なこと、単純なことや欲望を満たすことを優先してしまう生き物だ。 例えば仕事の場面では、「このミスを報告したら、めっちゃ怒られるんだよなぁ」というシチュエーションがある。自分にとってのマイナスが決定していることに関しては、殊更後回しにしてしまいがちだ。トラブルはできるだけ早く対処したほうが、火は炎と化さないし、鎮火できる可能性

疑うべきは生活水準。見つめ直すべきは可処分所得。ハードモードに突入するこれからの日本では、こんな風な考え方になってみよう。『デタラメだもの』

生活水準という言葉がある。可処分所得という言葉がある。前者は、平均的に己がどれくらいのお金を使って生活しているかの程度のこと。後者は、家計の収入から支払いを義務づけられている税金や社会保険料などのお金を差っ引いた残りのお金。例えば、うまい棒を買ったりチロルチョコを買ったりに使えるお金だ。これら2つの存在は大いに関係があると思うわけだ。 どうやら我が国は、世界的にも例を見ないほどの高齢化社会に突入しているらしい。それも要因のひとつとして、これから先の日本経済は悪化の一途を辿っ

良かれと思ってやって差し上げた善行が裏目に出て、結果的に悪人扱いされてしまうということを恐れ、二の足を踏み続ける日々。

良かれと思ってやる行為が、裏目に出てしまってはどうしようと寸前に危惧し、二の足を踏んだ結果、結局のところ、善行が行えずに終わってしまうケースがある。というか、そういうケースばかりだ。そういうケースで溢れかえっていて、ますます萎縮してしまう。 先日、電車に乗っていたところ、座席をめぐる問題で善行に戸惑うことがあった。普段は電車に乗った際、座席に座ることはない。が、その日は方方への移動が連なる日で、最終的に飛び乗った電車の中ではもはや、グデングデンに疲れ果てていた。そのためか、