明日死ぬかもしれないから撮る写真〜家族とハグしてますか?〜
以前仙台の知人のウェディングドレスショップで撮影会をさせていただきました。
仙台に行くのは、東日本大震災のボランティア以来でした。
今回は被災地には寄っていないものの、あの時の記憶を思い出しながら現場に向かっていました。
ある3名のお客様。
息子さんは思春期でもある学生。
最初は少し口下手なのかと思い、コミュニケーションを取りながら撮影をさせていただきました。客観的にも見てもとても素敵な1枚が撮れて、皆様もご満足いただきお帰りになられました。
その数分後、息子さんだけが戻ってきました。
忘れ物かと尋ねると、「さっきは両親が居たので照れ臭ったんですが、2人とハグをする機会なんてなかったので、とても嬉しかったです!」と丁寧に伝えにきてくれました。
なんてできた息子さんなんだ!と思った反面、
自分の仕事がいかに尊いことをしているのか気付かされました。
ボタンひとつ押しているだけなのに、家族の大切さに気づいてくれました。
理念にしている「はじまりにも おわりにも」
撮影という「はじまり」のきっかけで、「おわり」に何か気づいてほしい。そしてまたはじまる。まさにこれが体現できた瞬間でした。
この「明日死ぬかもしれないから撮る写真」というタイトルにはまだまだ秘めている力があると感じた1日でした。