俺は全てを【パリイ】する 10話「俺は皇帝の威をパリイする」感想

過剰戦力を載せていざ出陣!

前回のあらすじ

 敵の皇帝にトラウマを植え付けるスキル。その名も「パリイ」!

※この記事は「俺は全てを【パリイ】する 10話」のネタバレ感想です。

←9話感想へ


金ぴかの老人

 複雑な事を考えることは出来ないノール、あれだけ無双しまくったパリイ劇場で皇帝に恐怖心を与えた内情すら単純明快でした。取り敢えず時間稼ぎのパリイをすること、息が切れたらストップ、何だか分からない物もパリイする。

この場で破壊する優先順位は
ブリューナク>イージス>皇帝>以下兵士
 のはずだが、ノールの場合は
兵士たち>>>>>>>板切れ。なんか長いもの

 でしかない。戦略兵器を壊した自覚すらなさそうだ。加えて皇帝の事など当然知らんし、装備品の素材なども言わずもがな。

 そもそも自分の国の王様や、見れば誰もがお姫様と気付くリーンちゃんの素性もロクに知らんのだぞノールは! 他国の王様とか知る由もない!

笑顔100%

ノールの心情「老人がやたら目立つ金ぴかの装備を身に着けて戦場にいる。怯えているようだし、殺意はないよと言わないとね」

 からの笑顔。皇帝からすれば、全てを粉砕されてからの鬼畜スマイルにしか見えないだろうな。

 ノールは無知ゆえに皇帝を逃がしたけど、皇帝からすれば「いつでも殺せる速度を持っているハズなのに追ってこない」のは恐怖でしかない。一刻も早く自国の領土に帰らねば何されるか分からない。皇帝の威……最早ボロボロです。



ノール死す?

やめて! リーンちゃんの熱い信仰心で、ウインドブラストをノールの背中に叩きつけたら、疲労困憊で連戦中のノールの意識が途絶えちゃう!!

お願い、死なないでノール!

お前が今ここで倒れたら、リーンちゃんやその他大勢との約束はどうなっちゃうの?

食料はまだ残ってる。ここを耐えれば、魔導皇国に勝てるんだから!

次回「ノール死す」デュエルスタンバイ!

 急遽叩きつけられたウインドブラスト便のせいで、ノールの体はボドボドだ! よく考えると体に負荷をかけ過ぎだ。多分殺人的加速に内臓が耐えられないのだろう。血反吐を吐いて意識も朦朧、周囲には武器を手に取った兵士たちがにじり寄っている。最早これまでか? 助けてリーンちゃん!(こうなったのだいたいリーンちゃんのせい)

 あと最後に思いつくのが、3人の無事を祈る事なのは聖人過ぎるぞ。



六聖+α集結

【弓聖】ミアンヌ

 シューティングスター。

色んなゲームやっていると分かる、シューティングスターは、弓スキルだ!

 遥か彼方から無数の光源が戦場に降り注ぐ! 途絶えかけた意識が再起動する程の衝撃的な光景はノールの記憶を呼び覚ました。

 かつて世話になった、『狩人』養成所の教官、ミアンヌ! シューティングスターよりも太ももが眩しい!

【槍聖】モロヘイヤ

 ドラググレイブ。かつてノールと模擬戦をした時にはあっさり躱された最高の技が今度は彼を助けてくれる。実に熱い展開なのに

ノール「来てくれたのか…ギル…ぴよ…アルマ…………モロヘイヤ」
モロヘイヤ「ギルバートだ」

 いいや、救国の英雄が言うのだから今日から君はモロヘイヤだ(理不尽)

 名前に突っ込むのはそこそこで、周囲の惨憺たる有様を見るモロヘイヤは己とノールの実力差に震えあがっている事でしょう。そしてまだまだ上がいる喜びで彼を満たすでしょう。

【剣聖】シグ

 サウザンドブレイド。という物凄い数の斬撃を飛ばす大技を一呼吸で放つのはそう、ノールに「パリイ」スキルを目覚めさせた大恩人のシグさんだ。まだ冒険者になれると信じていたノールが一番最初に門戸を叩いたのはソードマンの養成所だった。一番自分が成りたかった存在。剣を振るって悪を断つ、そんな憧れの具現化が助けてくれた喜びは、とても意識を失っていい場面じゃない。

【癒聖】セイン

「死体は簡単に情報を吐きませんから。生者の方が、ずっと素直です」

 穏やかな心を持ちながらとんでもないサディスティックな発言のセイン様……「死体は『簡単に』」って何? 生き返らせるとかで拷問するのか?ブレイバーン並みの拷問するのか?? セイン様拷問の時間です!

「腕や足は治せば何本でも生えますから」

 もしも皇帝が捕まったら…ノールよりもセイン様の方が皇帝にとって恐怖の代名詞になりそう。本人曰く「冗談」らしいけど、とてもそうは聞こえない!

【魔聖】オーケン

 アースバインド。ストーンプリズン。

 殲滅ではなく捕獲用の魔法で拷問用の兵士たちを確保。先の技でやられていた方が楽だった可能性……因みに皇帝がいないため指揮系統はもう滅茶苦茶だから、正直末端の兵士は降参するしかない場面だ。当然凄い技なんだけど

セイン「では行きましょうか皆さん。生存者全員を救って」おお優しい
セイン「改心させてきます」あかん、全員わからされる!!!!

【盾聖】ダンダルグ

 おいマテ、盾、盾はどうした! 拳だけ!? アースバインドで動けない兵士たちに怒りの鉄拳を!!? 六聖の良いところ見せるチャンスで盾ないんだがおま! 殴り合いじゃああああ!!!

【隠聖】カルー

 カルーさんの出番は主に戦争が始まる前の諜報や暗殺などがメインだろうから、勝ち戦の後詰めには不向きだろうね。(この数分後考えを改める事になる)

 ノールの正体に気付いたのはオーケンを除く全員。まあ、全養成所を満了した伝説の男だから皆覚えているわな(オーケンは魔法以外に興味ないから覚えてなかったのかな?)

 ところでカルーさん、後ろにいる銀髪の子は後継者か何かですか? 凄く気になる!



皇帝を追いかけろ!

 セインさんの尋問(本当に尋問だったのですか???)で、伏兵はもういない事が明らかになった以上、残るは逃走中の皇帝陛下をひっとらえる事。しかし、魔法効果を沢山盛れるオリハルコン製の馬具を身に着けた馬のスピードや体力は桁違いの様子で、このままでは自国の領土内へ逃げおおせられるとのこと。空でも飛べなきゃもう間に合わないとか。

空を飛びたい?

ノール「何とかなるかもしれない」

 またウインドブラスト便を全員で使う気か!? とか考えてしまった私はもう末期。流石にあれを常人がやるのは無理がある。

 ノールが考えたのは厄災の魔竜を回復させて、ロロの説得で背中に乗せてもらい、皇帝を追いかけるというもの。竜殺しは諦めたが、ドラゴンライダーの称号はここで得ることが出来そうだ。

 魔竜の気持ちとしては「いきなり撃ってきた不届き者のせいで死にかけ、主にまたも命を助けられることになった。怒りと恩の倍返しをしないことには魔竜の名が廃る」という状況。

 皇帝追撃メンバーは

指揮と交渉:レイン
魔竜との会話:ロロ
ロロの護衛:リーン,イネス
患者(魔竜)回復と【話し合い】:セイン
隠蔽:カルー
守護:イネス
パリイ:ノール

 よし、完璧なメンバーだ! でもノールは高いところ苦手らしいのだけど良いのか?? 今お前が撤退しても誰も恨まないぞ?

ノール「俺が巻き込んだロロを行かせて、言い出した俺が行かないのはおかしい気がする」

 責任感強い……これはもう腹くくっていくしかないわ。

セイン「話し合いは私たちの得意分野です」
カルー「お前と一緒にするな。俺はいたずらに相手を恐怖させたりはしない」

 やっぱり……話し合いって……

命令違反

 やったことが全部好転したとはいえ、イネスの受けた命令は「有事の際は王家の血筋のためにミスラ教国にリーンちゃんを亡命させること」である。その命令を実行できなかった処罰は

 受けるわけないわな。そりゃあそうだ。本当なら魔竜によって国王死亡からの統率取れない軍勢に魔導皇国の大群+兵器相手にしてクレイス王国滅亡なんて最悪のシナリオに進むはずだったんだから。命令違反など出したら理不尽極まりない。

知ってた

 多分もう一度会ったら鍛えて自分の後継者とかにしようとか考えていたのかもしれないシグさんだが、ブリューナクがパリイで空を舞う光景を目の当たりにしたらそんな気も失せる。それでも教官・六聖以前に戦士の心が滾って仕方がないようだ。「極め高めればあの領域(おとぎ話の英雄)に行けるかもしれない」だなんて、武を志す人にとって永遠の命題でしょう。

(でもあの光景を目の当たりにしたら9割以上はドン引きでしょうけど!)

逃走ルート確保

 見えてきた砦と、逃げ込もうとする皇帝。砦に固定された数基のブリューナクをイネスが破壊し、城壁を短剣2本でさいの目切りにするカルー。

 もしかして魔竜いなければ魔導皇国の軍勢楽勝だった説はないかな? 六聖(+モロヘイヤ)の強さは十分通用しているから。いや流石に鎧が硬かったりするから無理か? でもイネスに至ってはディバインソード飛ばすことも出来て殺傷能力が高すぎる。

 あとここら辺の会話を聞くと何となく六聖と王家のパワーバランス的なものが見え隠れして趣深い。

あふれでるパワーで世界最強

レイン「このまま皇都までいく」

 そんな、お兄様正気ですか!? いくら今勢いがあるからと言ってこの少数精鋭で皇国に乗り込むなど

 …………全く難しくないな!! なんせこっちには、皇帝に死ぬまで拭えないトラウマを与えた男がいるんだ、そうだよなノール!

 白目剥いて「たかいとここわい」とか考えてそうに見えるけどきっとみんなの熱い思いは伝わっているよな?! うん、答えは聞いてない!

 現時点で世界最強かもしれない魔竜とノールがいるんだ、負けるはずがないぜ! 次回は皇国大パニックの予感。復興回とかはあるのかな?

11話感想へ→


サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。