悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~ 第5話感想

 ユミエラ様はこの学校の救命団員ですわ!

前回のあらすじ

魔物「そうじゃ、そうじゃ! 仲間が全員ユミエラとかいう魔法使いに!」
魔物「先行部隊もユミエラのレベル上げに消された! この世に少し災いを振りまいただけで……血も涙もねえ!」
魔物「救いは…魔物に救いはねえのか!? 俺らこのままグワーッ!?」

 ユミエラ様のやる事は全て正義だ。無抵抗にした魔物を屠らせるのも、レベリングの観点からして非常に効率的である。俳句を読め魔物ども、慈悲はない。

この滅茶苦茶なレベルアップにお叱りを!

 魔物呼びの笛を使った効率的レベリングに学園長は注意を促す。ユミエラ様の完璧なレベルアップ理論にケチをつけるというならば、王子たちの方はどうだったのか?

「赤髪と王子と魔法使いだけで片付けちゃうから均等なレベリングは出来てない」

 あんの目立ちたがり屋の経験値泥棒どもめ! 特に赤髪君はレベル10なんだからもっと危ない場所でレベリングしてればいいでしょうに。アリシアに良いところ見せたい男心はわかるけど彼女のレベルアップ出来ないと人類詰むのでそこは自重してくれほんま。かといってレベルに見合わない階層に行ったら行ったで腕バッサリ逝っちまう可能性もあるから度し難い。

ユミエラ様「回復魔法でも流石に頭は生えて。……生えてこないよね??」

 ッキャー! ユミエラ様が私の方を向いてくださったわよー!
 ユミエラ様の頭がポコポコ映えたら今度こそSAN値直葬ですわー!

レベル99の力

 魔道具の新素材、軽くて頑丈。いくらユミエラ様といえども  グ ニ ャ リ  ……流石ユミエラ様! 学園長に出来ないことを平然とやってのける!!

 でも実際、鋼鉄を簡単に折り曲げてしまう怪物が目の前にいたらと思うと可愛さと美しさがなければ恐ろしいばかり。「びくともしないな……」念のため確かめる学園長、前回裏切るかもしれないとか記事に書いたけど杞憂かもしれない。

ありがとうパトリック

 ユミエラ様が大層楽しそうだ。学園ラブコメの波動を感じる! 全然笑わないから表情筋にゾルトラーク撃ち込まれているのかと心配していたけどようやく笑顔が……ほんの僅かだが、ユミエラ様がイキイキしている。今回は特にイキイキしている! パトリックさんのお陰だ。前回のレベリング時に勝ち取ったクラスメイトからの信頼、そしてユミエラ様の心を見事掴みとっている。

 ……実は今一番王国にとって脅威になっているのは魔王ではなくパトリックなのでは。彼自身王国にとって厄介な才能(民の先導・カリスマ)を持っているし、芽を出す前に彼を討ち取った場合、魔王よりも遥かに強いユミエラ様がその怒りを国に向けることになる。実際5話の終盤で「この国に未練はない」みたいなこと言っているから、パトリックさんが唯一この国にユミエラ様を繋ぎ留める理由になっているのだ。

 それでも美しい剣術で模擬戦を挑むパトリック相手に、圧倒的反射神経と動体視力と筋肉で吹っ飛ばしちゃうユミエラ様。尻に敷いているわけじゃないパワーバランスも良い。

ユミエラ様「今回復します」

 ありがとう、救命団員ユミエラ様!!

やはり……魔王じゃったか

 王子はアリシアといちゃついてばかりで評判がた落ち。←わかる
 野外演習で笛吹きまくったユミエラ様は魔王疑惑再燃←なんでやろなあ(すっとぼけ)

 ユミエラ様への不当(?)な噂に対してパトリックさんは
「お前が魔王ならとっくに滅亡している」と、ド級の正論、ド正論をかました。それはそうだ。ブラックホール展開時に本来は王国全土が地図から消える羽目になっていただろう。

お戯れじゃんけん

 退屈な時間に闇魔法『ダークバインド』の手でじゃんけんをするユミエラ様。もしかして昔からこのような孤独遊びを……おいたわしや……でも可愛い……

百合の間に挟まる王子

 アリシアがユミエラ様に謝罪を! 王子から色々吹き込まれてこれ以上の進展はないと思っていたら、まさかの単独謝罪。アリシア……いい子だ。ここらで少しでもユミエラ様に好印象を持ってもらいたいなあと思っていたら

王子「アリシアに近付くな」

 なんだぁ? てめぇ……『カナタ、キレた!!』

 王様たちから丁重に扱えとか言われているハズなのに個人的な感情でひっかきまわす、相変わらず情勢の見えない男だ。こんな奴に国政を任せてはこの国の行方末も知れたもの。やはり今からでも出奔して、土いじりに精を出す悪役令嬢に自活のイロハを学んだ方がよさそうですねユミエラ様。

ユミエラ様「この国を出た先に、私の居場所はあるのだろうか?」

 無いなら作ろう。やっちゃいましょうユミエラ様! と慰める前にパトリックが割って入って守ってくれた。ありがとう……ありがとうパトリック……君ならユミエラ様を安心して任せることが出来る……。

パトリック「彼女に非があったわけでは……いや、あったが」
ユミエラ様(そ う だ ね)

 いきなり夫婦漫才するのやめてもらえませんか!?

そしてまた現れなかったエレノーラ様。5話にしてまだ出番が殆どない! 私のまなロラは何処にあるのじゃ!!!!

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感想まとめ

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。