夜のクラゲは泳げない8話「カソウライブ」感想
10万円はこう使うんだぁああ!
前回のあらすじ
花音ちゃん、バイク免許取得! まひろとデートをし、進路を定める。
※この記事は【夜のクラゲは泳げない8話】のネタバレを含みます。
今回のあらすじ
1周年記念ライブの新曲作成や諸々の準備のために合宿をすることになったJELEE。準備万端になった矢先に身バレで炎上し、ライブを行えるかどうかの瀬戸際まで来たが…
おっ、身バレか?
可愛い絵面を期待していたら野郎の顔が出てきて「解釈違いなので介錯します」とか勝手に成敗しようとしていた。タレこみ情報を拡散することで再生回数を伸ばす放火魔が目を付けたのは、元サンドーの花音ちゃん。火を付けろ、こいつの家に。
1周年記念のために合宿
仮装ライブ
裏でそんなことがあるとは一切知らないJELEEメンバー。7話で春だったのにもう夏……多分この作品は2期無いのだろうなってわかってしまうほど時間経過が早い。高い完成度のまま突っ走っていくのだろう(もっと続いて)
記念ライブは顔を仮装で隠してのリアイベで、ファンに今の自分たちを届けたいという熱意を持つ花音ちゃん。その場の勢いで決めているのではなく、考えがあって決めているんだって雰囲気。7話からの成長が著しい。
キウイちゃん「まひるの顔バレはまずい」
→みー子の動画で散々拡散されているよ……
暇電
花音「声が聴きたくなった」キェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!
「でもまひるはなんだかんだ」名前呼び継続キェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!
「声聴けて嬉しかったよ」キェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!
助けて……開幕から普通にイチャイチャしているんだこいつら……夏までの間に何があったんだ、何が、あったんだ! 想像の余地を残してくれるのは実に結構だが公式の正式回答を要求する!!!!
木村ちゃんの暴走 大宮編
初のお泊り
推しとお泊りが出来るという事で舞い上がる木村ちゃん。ホテルの条件というタイトルで保存しているであろう花音ちゃんの動画をリピート再生。
花音ちゃん「Wi-Fi付き 4人分の作業スペース ベッドが広い」
木村ちゃん「ホテル ロマンチック 愛する人と泊まる 初夜」
話を聞け木村ぁ!? 4人の合宿でナニやらかす気だ!? こいつ去り際どころか全編ロマンティクスを狙っている! 他2人が眼中にない!
木村ちゃん「私とののたんの初めての旅行に相応しい、もっと綺麗で幻想的で可愛くて……」
国内旅行! 移動費は抑えてね! ライブ会場を抑える金も必要なんだから!
愛を育むホテル
検索欄に初夜なんて入れるからぁ! 初夜知っているのに何でラブホを知らないのだよバグっているよ! そもそも初夜の意味をどこまで理解しているのだ、キスして抱きしめていたら子供が出来るとかそんなもんじゃないだろうな、いやこの子の事だ本当にその位うぶかもしれん。
まひるさん?
皆ラブホに来るのは初めて。受付もいない状態でチェックインの方法も分からないのではなかろうか
まひる「ここかな?」
……? おかしい。やけに、操作が手慣れている。
「……ワタシモミンナトイッショ ハジメテダヨ」
まひるさん!? まさか、経験済み!? それなりに量産型として過ごす中でそういう「普通」もあったってことですか!? つまりヨル先生に夜のレッスンを受けるけしからん奴がいたということか、くぅう!
とか思ったが、世の中には『ラブホ女子会』というのもあるのでそれのことだろうやれやれだぜ………………………いや。
それなら「ちょっと前に学校の友達と女子会で行ったことある」と言えばいいだけの話では?? 何故とぼけたような答えを返したのだ? そんな……まひるさん! 個人的にこっちの方が衝撃展開です! でも好感度は一切下がりません!
内装は素晴らしい
まあまひるさんの事はひとまず置いといて。ラブホ女子会って言葉は本当にある。以下のリンクから飛べば分かるが、多分頭の中にあるラブホのイメージとはまるで別天地。おしゃれで可愛く実用的で、作業というよりパーティ会場とかにぴったりの雰囲気。ずっと昔はラブホテル=男女で行くための場所なイメージでしたが今は全く様変わりしている。
花音ちゃんコスプレ
メイド服:かっこいいも可愛いもいける花音ちゃんが、可愛い方面に全振りするという悪魔のような所業で木村ちゃんの魂が抜けかかっている! こんな姿で甘えられたらどんな奴もイチコロであるのでその服装はルール違反!
花魁:夜のクラゲは泳げない 遊郭編。異国の美人花魁として伝説になりそう(日本人です)。煽情的で骨抜きにしかかる勝負服に木村ちゃんの目は釘付け+魂が昇天しかかっている。
ただの彼シャツ着崩し:こんなのコスプレじゃないわただの彼シャツよ! だったら何の問題もないだろう! ここは、曲りなりしもラブホなのだ、慎みたまえ、暴走した木村ちゃんに抱き着かれても文句言えんぞ!
計画的な花音ちゃん
既にライブ会場の下見を終えていて、キャパや雰囲気もバッチリ抑えている。メリットもデメリットも、現実的にお金がどれくらいかかるかも全部書き込む用意周到ぶりだ。勢いで色々決める7話までの花音ちゃんでは考えられない程練られた案に皆が感心するのも無理からぬ話である。
さり気なく「みー子さん元気かなー」とか端情報もあるので一時停止で読むのをお勧めします。6話以降みー子(31)も忙しくなっているだろうし、交流は少なめなのかも。
フォロワー数も8万を超えて、とりあえずの目標まであと少しである。
ライブに描く夢
サイリウムが幻想的に光を放つようなライブ。ファンと1つになれるライブ。より解像度を共有できるようになり、それを叶えるだけの実力や名声も高まっている今なら実現可能な夢だ。聞き入る3人も「何それ素敵」と心が沸き立つ。
4話で泊まり込みで曲作りをした時と比べて本当に進歩を感じる。さっきから成長に感激している事しか書いていないけど、本当だから仕方ない。
雨粒と日差し
ライブ告知
JELEE「来る10月31日、結成1周年と同時に我々は記念ライブを行う! 素晴らしい景色を描きたいなら、予定をあけて見にこい。思う存分、祝いあおうじゃないか!」(言ってません)
ぷにぷにJELEEちゃん、滅茶苦茶動くようになっている。作中ではあまり語られていないけど、普通にVtuberとして活動してそうなんだよね。登録者数も7.5万人超えているし、告知配信で同接6495人とか軽くバグっている数字だ。個人的な意見だけど、Vtuberの配信に集まる同時接続人数って、登録者数の1%も集まっていれば大成功だと思うのです。大手人気Vtuberでも10%を叩き出すのは何らかの記念配信・大会配信でなければ厳しい。(個人の見解です)
3人ベッドイン
パジャマ姿にならない程熱心になりすぎて寝る3人。キウイちゃんはソファか……でもソファベッドも寝心地良いと聴くなあ。いやらしい雰囲気にならないのはこの作品が非常にクリーンだからでしょう(木村ちゃんから目を逸らす)
水を差すが日も差す
決意を固めたら雨が降ってきた。恐れず飛び込んで楽しんだら日が差して気持ちいい。初見でも分かった。
これは暗示だ。冒頭の演出からして、この後身バレという水を差すような展開が発生して、でも負けずに行ったら日が差す。
花音「何言ってんの、ピンチはチャンスだよ」
その妄想に裏付けを与えるような花音ちゃんの台詞は、色んなことを経験して強くなった彼女だからこそ言えるのだろう。
暴露記事
ライブ会場は…
予算を考えるとここしかなかった、みー子のピンチヒッターとして登場したライブ会場、身バレの証拠をつかまれてしまった場所。候補の中で最も音響が良いと書いてあったけど店長が苦手とも書いてなかった? 絶対ファン数に対してキャパ足りないけど最初のライブなんだからこれで十分だろう。
やっとバレた
ど、どうしてバレたんだ!? ……いや、普通にバレるわ! 逆に今までよくバレなかったなってくらい露出多めだったじゃん! 顔出し何度かしているし、1話時点でもマスク越しでみー子が「どこかで見た顔」と看破できるくらいには面割れているんだ。現に今も他の客がいる前で話しているし、秘密を守り切れるタイプじゃない。
みー子
6話で娘のアリエルを迎えに行くために代打を任せたことが身バレに繋がってしまった責任はまあ、少しは感じているかもしれん。意外そうな顔をしていないので「気付いていたけど言わなかった」のかもしれない。
メロ
ぶりっ子キャラとして出まくっていたメロはいつになく真剣な目をしているの、どういう心境なのだろう。憎いって顔ではない、困惑しているわけでもない。「やっぱり」と思っているのか「迂闊だなあ」と思っているのか。殴られて、その後2年間サンドーは活動が激減し、普通なら「自分たちを滅茶苦茶にした憎い奴がまだ恥ずかしげもなくアイドル活動をしている」とかそういう眼差しをしてもおかしく無かろうに。
名前を隠して活動=
後ろめたいから伏せていたのだろうなんて憶測が広がると、ほとぼりが冷めるまで沈黙する以外にない。後で驚かせるために伏せていたっていうのが裏目に出てしまった。過去がつけ払いを催促しに来たのだ。ライブ会場も使いづらくなっている→開催すると暴動が起きる可能性も。
「私のわがまま」「それは違うよ」
少し前の花音ちゃんであればここで心が折れていたであろう。だが、今は違う!(ギュッ) 友人と正妻と夢を共有し、皆で一緒にやると決めた以上、一蓮托生だ。君のわがままに皆は夢を見て付いていく。海賊王になる夢に真面目についていく愉快な奴らみたいに!
10万円はこの日のために
2話で「ののたんがまた立ち上がるための準備金」と、募金箱に突っ込んだ10万円。突っ返されたこの大金を、木村ちゃんは未だに持っていた。
「推しの夢は、私の夢!」と啖呵切る木村ちゃんカッコよかったぞ!
当然、10万円で「よし開催してもオッケー」にはならないが。その心意気は汲んでくれるはずだ。だからこそ、キウイちゃんの提案に耳を貸してくれたのだ。
無観客ライブ
本来はサイリウムや傘で盛り上がるはずだった会場を無観客にすることで、暴力沙汰にならずに済むとVtuberのキウイちゃんは述べる。
2か月後
海は!? 水着デートは!? どうしてこんなにスキップするんだよぉおおお! これが製作スタッフのやる事かあああああ!
「ピンチはチャンス」
登録者数:68,856人
同時接続:17,528人
そして始まる、野次馬と口汚い奴らも張り付く、針の筵のような記念ライブ。今、登録者数は下降状態だ。同時接続人数こそ怪物的だが、その多くは愉快犯の書き込みをするための心無い者たちだろう。
これはピンチだが、同時にチャンスだ。炎上は本来、起こすべきものではないが起きてしまったからには利用しない手はない。火炎の明かりに群がる羽虫どもを、翼が燃える前に上昇気流で天高く華麗に羽ばたく姿で魅了すれば良いのだ。
いかな悪評と逆境も、歌で黙らせれば何も問題ない。
舞台を整えたキウイちゃんと、歌の最中にドローイングで景色を変えていくヨル先生によって、この場にいない者たちを電子の糸で絡み繋ぐ。
曲名「青一色」
もうこれ役満じゃん。(麻雀に青色はありません)
スカウト
いやな大人だよ。
どういう思惑で最後のスカウトに至ったかは不透明だが、
「自分の娘が再起を図ろうと藻掻く中で得た最高の相棒を引き抜く」という、サンドーのためなら全部利用するという徹底ぶり。炎上騒ぎには特に何か言うわけでもなく、ねぎらいの言葉もなく、その逆に貶めるような言葉もない。関係ないとか声明出すわけでもない。何にも言わなかった。
花音ちゃんの原動力であるまひるにのみターゲットを絞り、JELEEのリーダー(娘)に伺いを立てるでもなく引き抜こうとしている。
多分、川崎の狂犬ほどではあるまいが、まひるちゃん内心激おこ案件だ。馬場親子を見てふと「私は親から見捨てられている」と寂しい内面を吐露していた花音ちゃんのことを知っているから、そうではないのだと否定したかったのに、恐らく次回「苦境にある娘に手を差し伸べなかった」事への怒りを爆発させるのではないかと思う。
エナジーバーやジュースを飲むばかりで明日生きる希望とかも見いだせない時期もあった花音ちゃんに、何か親らしい事をしてあげたのだろうか。
どうにか炎上を利用して跳ねたJELEEに称賛するのではなく、能力の高い人材を引き抜くことを目的に動くなど、正直な話
「仕事人としても失礼だし、親として失格」の有様だ。無論次週その辺の事情も説明されるのだろうけど、ぶっちゃけ今の好感度は最悪に近い。
恐らくここからが真の戦い。
成長を果たした花音ちゃんが、愛していた母親と己の運命をかけて戦う。どうなる9話! また1週間待つの苦痛です!
サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。