俺は全てを【パリイ】する 4話「俺はゴブリンをパリイする」感想
???「ゴブリンか」
前回のあらすじ
勘違いに次ぐ勘違い。
そして明かされる主人公の妙に高い実力。
ドブソードは静かに涙を流した。
※この記事は「俺は全てを【パリイ】する」4話のネタバレあり感想になります。
プレゼン
ドブソードはかつての栄光に思いを馳せていたかもしれない。
「王様が冒険者だったころ、迷宮最下層で手に入れた剣。マナメタル? オリハルコン? ゴミだね。あんな簡単に壊れるものが重宝されるだなんて。何をもってしても一切の傷がつかない、そしてそんな剣には歪な破損個所がいくつもあるという矛盾。ミステリアス。そう、黒い剣とは、そんな不屈と無骨とロマンが込められた、王者にこそふさわしい剣なのだ!」
ドブ攫いに使われる現実に耐え難い苦痛を得ているかもしれない。
頑張れドブソード! 黒い剣と再び呼ばれるその日まで!
可愛い生徒
「ノール先生」と呼び慕う天使リーンちゃん。言葉を尽くしても誤解が解けないのは前回で学んだノール。しかし、一緒にいれば戦えもしない単なるパリイ男と悟って勝手に去ってくれるだろうと楽観的。「だって俺プチファイヤーしか魔法使えないもん」とか余裕こいているみたいだけど、それが弟子入りの決め手だぞ。
ゴブリン退治の依頼
???「ゴブリンか」
フルプレートの御仁が静かに佇む気配を感じるけど作品が違う! リーンが冒険者ランク高いお陰でノールも冒険についていくことが出来る、つまり、初めての魔物退治クエスト!
ミノタウロス? あれは牛です。ノールはあれを町の牛と思い込んでます。つまりバカなんです。
利用する自分
リーンのことを利用してしまうと律儀な男。つまり誠実な奴なんです。
何事もバランスが肝心
ゴブリンがいると森も綺麗。いすぎると人里を襲いかねない。というわけで、皆殺しにせず間引く程度にゴブリンをやっつけるだけの依頼。右耳を持って帰らないと証拠にならないとかなんとか。
変なゴブリン
このゴブリン。なんか、くそデカイ。
初めてみる「腕試し」の魔物のゴブリンにワクワクなノールだけど、森をあちこち探しても姿が見えずに困惑。探知魔法でも引っかからない……が、視力や聴力の良いノールは姿を隠した超巨大ゴブリンの存在を感知した! 間髪入れずに看破魔法をぶっぱなすリーンちゃんは有能……有能だけどこれがヤバい奴だと自殺志願者にもなりかねないので今後は慎重に行って欲しい。
同族を食い、力を蓄えているミノタウロス波にデカいゴブリンを見た2人は驚愕。
ノール「これが…ゴブリン!!?」
町の牛すら楽勝可能だろう冒険者が腕試しに戦う存在、ゴブリン……冒険者はこんな化け物を軽く捻っているのか!? どれだけ強いんだ冒険者たちは……丸太も豪快に扱う、勝てるのか!? 勝てるのか?!!
違うんだ、違うんだノール!! こいつは雑魚敵じゃねえ、明らかにF.O.E.すら超越した何かだ!! ミノタウロス同様に「ゴブリン退治楽勝」とかのノリで来る奴らが出会えば命はない怪物! リーンちゃん、早く説明してあげて、こいつ壮絶な勘違いしている!!
リーンちゃん「あれは、ゴブリン(エンペラー)!」
なんてこと……こんな超個体が城から近い森の中に潜んでいるだなんて! 沢山魔法使えるけど勝てる?? こんな化け物相手に!
しかしリーンちゃん、怯えて声が出ない。まあ無理もねえな! 小さいとはいえゴブリンを捕食したグロい光景を見た後に遭遇だもんな、怖いに決まっている。そんなリーンちゃんの様子を見て「強いけど実戦経験がない」と大人の落ち着き様なノール……いやいや実戦経験ってお前も魔物相手にはないだろ!
先生の一喝
ノール「リーン、しっかりしろ、相手はただのゴブリンだ!」
無知ゆえの発言って怖い。ただのゴブリンと言いきっちゃうのも怖い、これが、こんなものがゴブリンであってたまるか!! リーンちゃんを気遣うつもりで放った言葉だが、
リーン翻訳「恐れるな。あんなものただのゴブリン同様に楽勝だ。俺がついてる、お前の力も示してみろ」
ただのゴブリンと言い切るノールに驚愕するリーンちゃんだが、ミノタウロスを撃破したあの背中を知っている以上、怯え竦むことなどない。自分以上に強い先生が鼓舞し守ってくれるのだ、実力以上に心で負けるわけにはいかないと弟子バフが入る!
前衛でノールが全力タンク役、後衛のリーンちゃんが火力専門。良い感じのコンビだ! あとはここに回復役と勇者枠が欲しいな!
壮絶な読み
「なんか先生がクエスト聞いて大喜びしていたのは、人知れず国の脅威を排除するため……」
そう。そうなんです(嘘です!!!)
先生は何もかもお見通しだった。全て計算! 微かな異変からここに何かいると察知した先生の予想が、見事に的中!(嘘です!!!)
「ゴブリンはどんな魔物なんだ?」も無知を装ってリーンちゃんの知識を試したんだ。あの時、【木の実を食べる】という言葉をヒントにしていたら、高所で捕食されているゴブリンに気付けたはず、しかし先生にヒントを貰ってしまった。まだまだ未熟だな!(嘘だって言ってるでしょ!!)
エンペラー
最強のゴブリン、ゴブリンキングの亜種で、禁呪により人為的に生み出される魔物。色違いとかそういうレベルこえているぞこの変貌っぷり!
この巨体でありながら筋肉量にものいわせた俊敏性が桁違いで、命中精度の高い連射系魔法がかすりもしない悪夢。くそげー!
ノール(ゴブリン……こんなに素早いの? これを冒険者はどうやって倒すんだ?? 俺の住む世界はデカ過ぎる……)とか思ってそうだがこんな奴がゴブリンのカテゴリーに入っていいはずがない!
樹木投げで反撃するエンペラーの一撃は完全に直撃コース。当たれば良くて瀕死、打ち所次第では即死確定! こんな攻撃にもパリイ保険は効く! 今なら黒いドブソードをセットでお届け! フリーダイヤル…異世界にはありません!
※一定期間中に弾ける回数には限界があります。
足りない速さを補う
満を持してドブソード、黒い剣としての本領発揮! 何があっても壊れない特性を生かし、ノールはリーンちゃんの魔法をブースターにして突撃! 特殊攻撃は使えないが、急激な加速×落下ダメージ×剣の重量を上段斬り。威力爆発で無事にエンペラーの魔石を取り除くことに成功した! 弱い事を自覚してそれでも抗う者にあるのは「知恵」? 否! 速さだ!!! 速ければ槍も当たらないしゴブリン(エンペラー)にも勝てる!
無痛の火葬?
燃やし殺すって結構な苦しみを伴いませんかリーンちゃん???
「ダメですよ先生、こいつはもっと苦しまなきゃ」みたいなサディスト路線に行かないことを願うばかりだ。
あれはゴブリンです
魔石の純度が高く強大というゴブリンエンペラー。しかし
ノール「(でかいけど特徴は一致していたしあれは)ゴブリンだった」
リーンちゃん「(あれはゴブリンエンペラーでしたが先生にとってはゴブリン同様赤子の手を捻るも同然の相手。戦果を盛るのは先生に失礼な気がするので)あれはゴブリンです!」
リーンちゃんにとっては今回「お手伝いをしただけ」というのもまあ納得。
ノールがいなかったらシール(隠れ蓑)の看破をする発想が湧かず、
実戦中に有効打を与えることが出来ず、
ウインドブラストの加勢やブースター以外、
トドメを譲ってもらえただけ。
これではお手伝いをしたという認識になってもおかしくない。別にそんなことはないんだけど、本人のお気持ち次第。
マスター「で。右耳は持ってきたか?」
2人「忘れました」
収入/ZERO
リーンちゃん……どんまい。
サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。