PEKOの減薬物語 Vol.6 2021.7.12「習慣性はない」と説明されて服薬し始めたマイスリー
眩暈専門病院での初診から約一ヶ月後2回目の診察を受けた。
聴力、赤外線で先生が私の頭を左右に動かし目の動きを見る眼振検査、体の揺れを専用の台に乗って調べる重心検査、目をつぶって50回足踏みする検査、眩暈のある人はだいたい半回転くらいしてしまう。
先生から、一ヶ月前から改善していないことを言われた。ステロイドの量をもう少し少なくできないの?ステロイドは万能薬と言われているけれど副作用が物凄く私の眩暈の回復の邪魔をしている可能性がある。でも原田病が悪くなってしまってもな…と独り言のようにおっしゃった。
大学病院でも現代の医学では原田病には「ステロイドしか治療方法がない」と言われていたので、それを勝手に少なくすることはできない。眩暈の治療も長期戦になるだろうと覚悟した。
しかし寝るときくらい眩暈から解放されたいと思い、マイスリーを処方してもらった。
先生からマイスリーは習慣性がないことだけ説明してもらった。「習慣性って何?」と疑問があったが、その時はそんなことはどうでもよかった…。
マイスリーを服用すると、5時間くらい眠れた記憶がある。しかし眩暈は全然よくならなかった。「もしかしたら一生治らないのかもしれない…」とよく泣きながらウォーキングしていた。
その3ヶ月後8月の終わりに原田病の治療薬全ての服用が終わった。
「これで少しは眩暈がよくなるかも」と期待したがその期待は見事に裏切られた。
マイスリーを飲んでも3時間くらいしか眠れず、そのあとは朝まで眩暈との戦い、日中も体が揺れまくった。
先生にその事を話すと、「ステロイドを服用しなくなったリバウンドですよ。薬を変えましょう」といよいよベンゾジアゼピンのレンドルミンが処方された。
その時も、「この薬は習慣性があるけれど眩暈が治って動けるようになったら睡眠薬がなくても眠れるようになるからという説明だった。
その時はひたすら先生の言う事を信じていたが、「知識のない事は恐ろしいことだ」と今つくづく思う。 続く
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