英訳をして頂いたハナシ
Xだけでのお知らせになっていたんですが、先日、アメリカの漫画家・イラストレーターのEm hooverさんが「解離性障害のちぐはぐな日々」の一部を英訳、ご自身のSNSで紹介して下さいました。
(事前にご連絡があり、出版社の方からも許可を頂いています◎)
日本の漫画を出版しているSevenSeas社への、英訳出版リクエストになるんだそうです。
私があまり理解していなくて、直前で恐縮なのですが、なんと6月5日まで…。
Seven Seasのサービスを使っている方向け?なのだと思います。詳しくはEmさんの記事や、こちらのフォームをご覧ください。
May 2024 - Seven Seas Entertainment Survey
海外の方へどのように伝わるのか、あまりピンと来ていなかったんですが、いざ投稿が公開されると(おそらく当事者の方からの)コメントがたくさん!
「私のことを書いているみたい!」という言葉は、これまで聞いた声と同じで、自分の作品が海外の方にも伝わるのかと驚きました。丁寧な英訳によるところも大きいと思います!嬉しいな。
その後Emさんと、日本で言うところの”当事者まんが”のアメリカでの状況についてメッセージでお話しさせて頂きました。生活レベルでそういった漫画がどういう位置に在るかというのは知る機会がなかったので、すごく興味深かったです。
というわけで読んだ漫画を少し紹介します。
見えない違い 私はアスペルガー / ジュリー ダシェ
アスペルガー症候群の主人公の、生活から診断、その後に至るまでのストーリーと、発達障害についての知識やアイデアが書かれています。
これ、すごくわかりやすかったです!絵もオシャレで読みやすく、発達凹凸の方は参考になることも多いと思います。
ファン・ホーム ~ある家族の悲喜劇~ / アリソン・ベクダル
こちらは、解説ではなくストーリーまんがです。
性的マイノリティの当事者である主人公と、家族との関係がモノローグのように描かれています。ハッキリとした結論がないリアルさが、友達の日記を読んでいるような感覚ですごく良かった。良かったというか、心に沁みいるような感じ。こんな作品もあるのか、とだいぶ驚きでした。
障害ゆえに狭まったことも大きいけど、むしろ視野が広がる事もあるんだな…。本当にありがたい!
漫画の仕事をする上で、自分の中で未解消だった部分の行き先もちょっと見えた気がします。