昔、穴が開くほど見ていたもの。
東京オペラシティアートギャラリーで、2024年6月16日(日)まで開催中の「宇野亜喜良展」を見てきた。
宇野亜喜良さんの作品には、美大生だった頃ものすごーーく影響を受けた。
いつだったか、表参道付近のギャラリーで、宇野さん御本人にサインを書いてもらった画集が宝物だった。
そして、その画集を穴が開くほど見て、そのセンス・技術を少しでも自分の血肉にしたいと思っていた。
宇野亜喜良さんは日本を代表するイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍されてきたレジェンド中のレジェンドで、90歳の今も現役。
今日の展覧会は一部を除き写真撮影OKとされていたので、
何枚か撮影し、父と母にLINEで送ってみせた。
私の両親はともに美大のデザイン科出身で、父はグラフィックデザインの仕事をしていた。
そのため、世代は違うものの、やはり業界において憧れの存在、という感じがあるようで、最近の宇野さんの作品を見て、
「わーーー昔のままだーーすごい!いまも現役で!幸せだ」
と感嘆していた。
展覧会の最後に、宇野さんのコメントが壁に書かれていた。
最後の一文が好きです。
”90歳にいたる長い時間を、この好きだから••••••という気分で仕事をしてきたし、そんな気分で生きてきたような気がする。”
私の、創作においての青春。
あの頃の自分が蘇ってきて、なんだか今日は、せつなくて、焚きつけられるような、道を光で照らされたような、さまざまな想いで胸がいっぱいになった展覧会でした。
会期はあとわずかですが、ぜひ、足を運んでみてください。
ポスターになる前の原画は、なかなか見る機会ありませんから。
原画は、とても美しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。