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ピアノ発表会、大失敗の夜にしたこと

やってしまった。

暗譜(譜面を見ずに弾くこと)で発表会に出るときに、最も心配する、これだけは避けたいNo.1な失敗をしてしまった。

曲を飛ばす、弾き直すもまた間違える、曲が止まり無音の時間。パニックでその後も度々の記憶喪失、繰り返される無音の時間。。

舞台を途中で降りなかった自分を褒めてあげたいほど、演奏は破綻していた。

つい15分ほど前まで、完璧に弾けていたものが、舞台で、観客のいる環境に置かれた瞬間に、信じられないほどに調子が変わる。

「報われない努力」…  北京五輪での羽生結弦選手の言葉が頭に浮かびながら、帰り道、泣きました。 

しかし羽生選手ほど"正しい努力"は重ねてきてないと気づき、41歳の涙は乾燥した肌にソッコーで吸収されていきました。。

最初の10小節までは調子良く弾いていたのになあ…

ぼやきが止まらない。

緊張の中でも、極力普段の力を舞台で発揮することを夢見て、今日まで練習してきた。この曲が好きだから素敵に演奏したかった。

見にきてくれた夫にも、もっと素敵な演奏を聴いてほしかった。

「私は本当はもっと上手に弾けるのに!!」

悲しみがすぎると、だんだん怒りが込み上げてくる。

雨が降るまで続けるから雨乞いは必ず成功する

これは雨乞いの法則とでも言うのでしょうか?なぜか急に頭に浮かんできた。

そうだ、発表会は一度きりだけど、やっぱりあのまま終わるわけにはいかない!

私は、ピアノホールとスタジオを検索し始めた。夫も一緒に調べてくれた。

幸い、週末に、都内にいくつか、ホールとまではいかないけれど、13畳ほどあるスタジオの空きがあったので予約した。

私は、このスタジオでリベンジ演奏をして、夫に撮影してもらうことに決めた!

失敗した発表会は取り消せないけれど、カメラの前で、自分が納得する演奏が出来るまで弾く。

そんなふうに発表会の失敗体験をちょっとアップデートしてから、次に進みたいと思ったのだ。

もし、ご自身もしくはお子さんが、ピアノの発表会で失敗してしまい、落ち込んだり、「もう発表会出たくない」「もうピアノやめる…」みたいになってしまったら、

こんな方法でリベンジするのはいかがでしょうか?! 

調べたところ、すぐの予約は難しいかもですが、地域の音楽ホールもピアノ付きで貸し出ししているところもいくつかありましたので、リベンジする場所や機会を自分で作り、成功するまでチャレンジするのもアリ!

会場を出たあと、泣きながらnoteで検索していた。

"ピアノ 発表会 失敗"

いくつか記事を読ませていただき、前を向く力をもらった。そして、私も、今日の失敗体験はnoteに書こう!と思った。

今回だけでなく、発表会という場所では、私のように途中で演奏が止まってしまうシーンをしばしば見ることがあります。

失敗する経験は傷つくかも知れませんが、絶対に無駄にならない…と言うか、無駄にしないようにすることが出来る、と言うことを、自分に言い聞かせつつ、私はこれからも発表会に出続けていきたいです。

素敵で楽しいピアノライフをこれからも!

最後までお読みいただきありがとうございました。それでは、また。

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