先生の仕事で何が一番大変?
私が思うには、教壇に立って生徒に教えている時間は確かに長いかもしれませんが、それは教師のさまざまな仕事のうちの氷山の一角にすぎないと思っています。
教えている時はほぼ立ち仕事だし、いつもしゃべっていなければいけませんし、教室で教鞭をとっている時間は生徒に向かい合う時間ですから、非常にエネルギーを使います。
クラスが崩壊していなくても、ある程度のクラスマネージメントのスキルは必要だし、まったくもって目が離せません。それに、生徒がその科目への興味をなくさないように努めなければなりません。
そのためのレッスンプランはしっかりと立てないと、実際のレッスンをするときにつじつまが合わなくなります。特に言語は基礎からだんだんとむずかしくなっていくので、ちゃんと基礎の部分 (ファンデーション)をきちんと説明しないと、生徒は、は???となってしまします。紙芝居の順番を一枚すっとばしたような、訳が分からない感じになってしまいます。
そして、教材も大切。小学生に日本語を教える時はなるべくゲームを使います。ゲームだと、勉強している感がでないので、特に発話とフレーズをおぼえる良い練習ができるのです。魚釣りをしたり、ジェンガを使ったり。
そして、勿論、テスト、アセスメントを行わなければなりません。学年によってアセスメントの内容を変えますが、どの程度理解できてるのか、ちゃんと言葉や漢字を覚えているか、センテンス (文)が書けているのか。発音は合っているのか。意味が通じるように書けているのか。文法の使い方が合っているかをチェックします。
今回、高校三年生への最初のフォーマルのアセスメントが「450字で原稿用紙に書く」というライティングの問題。問題と言ってもシナリオを読んでそれについて自分の想像したシチュエーション、自分の経験、自分の知っていることを反映させる、とういう感じです。
この450字の作文の添削はとても時間がかかってしまう作業なのです。
一人あたり、爆速でも15分はかかります。なぜなら、生徒の日本語の文章を読んで (解読)フィードバックを英語で書かなければならないからです。生徒のわけがわからない文章はまるで宝島で宝を探すための地図を解読するような難しさ!それに時に頭痛を引き起こします。さらに、今年の私の生徒は15人。4人で約一時間。でも、絶対15分じゃ終わらない。だから、単純に計算しても約4時間はかかってしまいます。これで今日の私の休みは終わったーと言う感じ。
今、時計を見るとメルボルン時間12:30am。
皆様、明日の授業のためにもう寝させていただきます。お休みなさいませ。