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スタジオで使うストロボについて
こんにちは、ときまるです。
早朝からスタジオでした。
白ホリのスタジオでは養生ペーパーを撮る直前まで剥がさないことがポイント。床を保護するだけでなく、後片付けの手間や時間が圧倒的に有利になる。人物写真の画角は思うより狭い。#カメラマン #撮影スタジオ #撮影 #写真 #フォトグラファー #スタジオ #ホリゾント pic.twitter.com/z2C21izb0D
— 田中 常丸 (@tokimarutanaka) March 6, 2020
ツイッターと、プチ動画の相性が思ったより良さそうで、今後、ライティングや、撮影機材など役立ち情報発信してみようと思います。(でもいつも通り気まぐれに)
よく撮影で使うブロンカラーのパラ220。FFは傘のように人力で開いた後に、ヘッドロッドを固定したうえで、ヘッドを装着する。初心者にはFBの方がおすすめ。クランクで楽に開閉できるから。#フォトグラファー #カメラマン #スタジオ撮影会 #撮影スタジオ #ポートレート #ファッション #ブロンカラー pic.twitter.com/UGGk2kVWU1
— 田中 常丸 (@tokimarutanaka) March 7, 2020
撮影機材へのこだわりは、カメラマンによって本当に差があるので面白いです。
フォトグラファーが飲み屋に集まったりすると、どの照明機材が良いとか、どのライトをどのように使うとかいう話で朝が来てしまいます笑
また、東京都内には、”名門”と言われる撮影スタジオがいくつかあって、それぞれに、スタジオや機材の使い方の流派があるので、始めて現場で合うカメラマンやアシスタントの間では「どこ出身?」なんて会話も頻繁に交わされます。
僕はいわゆる一般的な撮影スタジオでアシスタントをせずにフォトグラファーになったので、どこ出身でもなく「長崎生まれの、ストリート育ち」と答えています。
どのストロボを使うかは、カメラの次にフォトグラファーのスタイルが最も現れる部分かもしれません。
主なストロボメーカー
今主要なメーカーは下記の通り。
プロフォト
スウェーデン製。高品質のライティングツールを提供している。セールスが上手く、世界的なシェアを獲得している。日本のスタジオでもかなりシェアは高く、だいたいメジャーなところではプロが使われている。アニー・リーボヴィッツなど世界的なフォトグラファーも広告に起用し、実際本人も撮影で使用している。耐久性もよし。
ブロンカラー
スイスのメーカー。シェーピングツールの豊富さにその優位性がある。上記のツイートはブロンのパラというアンブレラ型のツール。閃光速度の早さや、硬質な光を得意とするので、シズル系やスポーツなど広告写真家御用達のブランドでもある。ジェネの価格は一台150~200万ほどで高価なため、都内でも所有しているスタジオは少ない。
サンスター
日本のメーカー。コンパクトでリーズナブルな価格、安定した光質からそのファンは多く、日本でのシェアも多い。ジェネ1台30万ほどのため、フリーランスのフォトグラファーが個人で所有するのにも適している。
コメット
日本のメーカー。こちらに挙げた中では最もリーズナブル。しかしその性能は安定しており、通常使用する分には全く問題ない。都内の撮影スタジオでも中クラスで多く使用されている印象。撮影照明以外にも、医療や学術分野での照明も生産している。
主流はこの4社でしょうか。
僕はスタジオではプロフォト派です。が、ブロンも好きです。人物撮影がほとんどで、かつブロンにしかないアクセサリーがあるからです。
20代の頃は、色々なライティングを試したり、アクセサリーやフィルターを多用したりしていましたが、最近は自然光が好きです。
自然光というより、光はストロボでも太陽でも蛍光灯でも、そこにあるものを使えばいいか、という感覚で構えるようになりました。
凝りに凝ってライティングしても、結局サクッと自然光で撮ったカットが採用されたりする中で、まわり道しながら光についてより考えるようになりました。
「太陽光には勝てない」なんてよく言われますし、実際僕もそう思います。
ただ、勝てる勝てないの話ではなく、フォトグラファーはディレクターの注文通りの光をスタジオでつくる必要があります。そのためのライティング技術は必須です。
一度技術を習得したうえで、光について独自の提案や解釈をできる人が、商業写真家として存続するのかもしれません。
光のヒント
光のヒントは自然や日常生活の中にあると思います。
先程述べたように、太陽光がつくる光です。
だから、スタジオで光を表現するには、日常で良質な光を体験して経験値を積むのが手っ取り早いと思います。人は、自分で見たことのないものを、ゼロから作ることは難しいからです。特に光に関しては、映画や小説の中ではなく、空間的に認識する部分が大きい。
早朝に部屋に差す光や、駅の構内に天井のガラス窓から差す光、それも東京とロンドンではまた違った光になります。山頂で見る光や、湖畔に注ぐ靄がかった光、森の中、草原、カトマンズの市場、デンパサルの山道、クタビーチの夕日などなど。世界は光で溢れています。
光のストックをもっておけば、窓のないスタジオの中でも、よし今日はあの感じでいこう、と迷うことが少なくなるかもしれません。
フォトグラファーは日常的に、光を意識して生活していると思います。ヒントは毎日の生活に転がっているということです。
いつも応援してくださる皆様に田中常丸は支えられています.本当にありがとうございます.