iPhoneで外部コンデンサマイクを使って録音する
iPhone14からなのか、15からなのか、内蔵マイクの音質が一段上がったような気がする。
おそらくボディ・ハード側の変更か、チップ側の音声処理が変わったためだと思っている。あるいはその両方がアップデートされたか。iOS18になってからVoice MemosのUIも若干変更されたけれど、オプション画面からエンハンサーをかけられるのは変わっていない。何もせずに録っても、ノイズキャンセリングが結構効いている印象だけど、エンハンサーを入れるとさらにノイズを除去できる。
Podcastの純正アプリに変更が加えられて、アプリ内録音から、直接エピソードアップというのができなくなった。それからはReversideという外部アプリ推奨になって、これがまた使いにくいことはこちらのポストでも書いた。調べたら、多くの発信者が同じようなことを書いていて、みんな困っているのだと思った。
それでも、iPhoneのVoice Memosアプリで十分に録れるので、もうそれでいいと思っていたけれど、手持ちのマイクを使えないだろうかとふと思ったのだ。iPhoneの内蔵マイクがなかなか良いので、iPhone用のマイクを買うまでもない。むしろ手持ちのオンカメラ用のコンデンサマイクを、そのままiPhoneでの収録に使えないだろうかと考えた。一つの物を多用途に使う、ミニマリズム的発想で。
iPhoneに付いているポートはUSBCのみになって、ヘッドフォン用の3.5mmジャックはとうの昔に消えてしまった。(ヘッドフォン好きはこれには今でも困っていると思う)
使用しているRodeのVideomicroから、直接USB-Cに挿せるケーブルを探したけれど、見つからなかった。あるのかもしれないが、Rodeからは出ていない。これは需要が少ないか、切り替えが間に合っていないのだろう。純正の安定感を重視して、Rodeのケーブルから、Appleのアダプタを噛ます作戦に出た。
Rodeのマイク側には「TRS to TRRS パッチケーブル」こちらを使い、iPhone側にはアップル純正の「3.5mm head phone jack adapter」を使うことで、3.5mmをUSB-Cに変換できる。
TRS to TRRS パッチケーブルは黒とグレーのオスプラグになっているが、黒いほうをマイクに、グレーのほうをiPhone側に挿す。
このセッティングで収録したPodcastがこちら
iPhoneの内蔵マイクに比べて、劇的な変化は感じられない、というのが正直なところ。
しかしノイズは少なくなり、音量を上げた時の音の破綻も軽減されている気はする。Rodeのマイクの芯があるような感じ。ただし、指向性が強いせいか、話す角度が外れた時に、音ムラが出やすい気もする。ある程度、手持ちでラフにとって、そこそこに仕上がるのはiPhoneのほうかもしれない。
そして気になるのはレベル。iPhoneの純正Voice Memoアプリではゲイン調整ができないので、同じ声量と環境で収録すると、録音レベルが内蔵マイクよりも小さくなる。これは問題だ。録音用の他のアプリを使うしかないのか。もう少し試行錯誤が必要なようです。