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唯一持っているFirekingというマグカップ

先日、The Glassというグラスを深夜に誤って手を滑らせて割ってしまいました。

今までコップの類いは、そのグラスとマグカップを使っていました。グラスは飲み物の色を楽しめるので、飲んでるという感じがして好きでした。特にビールを飲む時はグラスが美味しいです。マグカップで飲むような、コーヒーや紅茶も、グラスで飲むと意外に良かったりします。ワインは色を見たいので絶対的にグラスですよね。

ミニマルな生活をしているので、グラスとマグ、2つは不要かもしれないと長らく思っていました。それでも日常的に使うものですし、来客時などは2つあって困ることもないので、捨てずにどちらかが壊れるまで使おうという気でいました。

そんなことを考えていると、グラスが先に壊れたわけです。耐熱でなかなかしっかりとしたものでしたが、薄くて繊細でマグよりも耐久性が低いのでそれは自然なことだったのかなとも思います。それでファイヤーキングのマグだけが唯一のコップの類いとなりました。

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ファイヤーキングはアメリカのメーカーで、1940年代からレストラン等の業務用食器を作っていました。40年代のオリエンタルブームの影響を受け、中国で最も高価とされていた翡翠色を使ったミルクガラスという素材を用いました。耐熱であることやその丈夫さ、使いやすさから多くのダイナーで使用されてきました。メーカーは倒産してしまいましたが、アメリカの大量生産文化を象徴するものでもあり、当時の食器が現在も多く残り、ヴィンテージアイテムとして人気を誇っています。

時代を表現することができるアイテムであることから、映画の中でも頻繁にプロップスタイリスト達が使用します。最近でいうとグリーンブックなどでも使われていましたね。簡単に出てくる映画をまとめておきますので、興味がある方はテーブルシーンに注目しつつ、見てみてください。

ファイヤーキングのマグが登場する映画

・「グリーンブック」Green Book 2018年 アメリカ
・「ファーストマン」First Man 2018年 アメリカ
・「僕のワンダフル・ライフ」 A Dog's Purpose 2017年 アメリカ
・「ミシシッピー・バーニング」Mississippi Burning 1988年 アメリカ
・「 ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 」 The Post 2017年 アメリカ
・「キャロル」 Carol 2015年 アメリカ
・「マチルダ」 MATILDA 1996年 アメリカ
・「イカとクジラ」THE SQUID AND THE WHALE 2005年 アメリカ
・「アイネクライネナハトムジーク」Eine kleine Nachtmusik 2019年 日本
・「フェイク」Donnie Brasco 1997年 アメリカ
・「ワイルドライフ」Wildlife 2018年 アメリカ
・「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」Once Upon a Time in Hollywood 2019年 アメリカ、イギリス

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Once upon a time in hollywoodは劇場で見た作品です。グリーンブックもよかったな。このように羅列するとなんだか映画を見たい気分になってきました。

というわけで今後はもうこれひとつしかないので、壊れるまで使い続けるつもりです。

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LeicaSL2-S + Summicron 50mm ASPH

自宅のテーブルで朝日が射す中ブツ撮り。SLの色彩再現性はとても高く、誇張もせずに謙遜もせずに、ストレートにファイヤーキングのジェダイ色を表現してくれています。Jpegの撮って出し、露出のみLightroomで調整。開放気味のズミクロンがワンショットでコーヒーの湯気も描きだしてくれています。

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