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校内合唱コンクールの審査員を務めました

重富中学校にお伺いしました


 令和4年7月5日、姶良市立重富中学校にお伺いし、校内合唱コンクールの審査員を務めて参りました。国道10号線に面しながら、近くに重富海岸の自然を抱くそんなステキな学校。
 コロナ対応ということで、3学年を3日間に分けての実施。私が拝聴したのは初日の1年生の部、全7クラス。

演目はこちら


・夢を追いかけて
・行き先
・マイバラード
・Trust!
・You can fly!
・そのままの君で
・カリブ夢の旅
 懐かしの名曲から初めましての曲まで、個性豊かな楽曲が並びました。

あっという間


「あっという間」とはこのことを言うのだな、と心底思うほどにあっという間。比較的短めの楽曲を1曲聴いては講評を書いているうちに次のクラスが歌い出し…慌てて耳を澄ます、ということを繰り返しているうちに終わってしまいました。なかなか差が付かなかったこともあって、審査も難航。うーんと悩んでいるうちに「講評をお願いします」とマイクを片手に喋り出す始末。あれよあれよと進み終わってしまいました。まともな講評ができただろうか…

感激したこと


 重富中の1年生の歌声を聴いて感激したことがあります。
 それは、演奏する姿勢。「身体」という意味はもちろんですが、「心」という意味でも、素晴らしい姿勢を皆さん持ち合わせていました。
 中学校あるあるなのが、「指揮者に向けて懸命に歌ってしまうこと」。指揮者に向けて歌うことでステージ上は熱演のご様子なのですが、肝心の客席・審査員席には歌声が届かない響かない、というもの。指揮者が勇ましく手を挙げたら、全員がザッ!と足を肩幅に開き(これも悪しき習慣と思っています。今回はこれも無く!)、ステージ上でだけ熱演が繰り広げられる…審査員を務めると未だによく出会うシーンです。
 しかし重富中の1年生の皆さんは、全クラスもれなく会場の最後方にいる私の方にまで歌声を届けてくれました。これが何よりも嬉しかったのです。音楽科の先生のとても良いご指導と、それに応える生徒の皆さんの素直さがあっての賜物でした。おかげさまで審査は超難航しましたが、私が最も心動かされたクラスをプッシュさせてもらいました。

試される審査員

 審査をする、ということは、合唱において自身が何を大切に思っているか、何を良しとしているかが炙り出されて、何だか少し恥ずかしいような気持ちになります。この日のために練習を重ねてきた子どもたちのこの「一瞬」をしかと受け止め、誠心誠意お返しする、そんな務めです。ただ熱演を楽しむだけでなく、少しでも皆さんのこれからに役立つ何かを残せているといいのですが。
 重富中の皆さん、楽しいひと時をありがとうございました!

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