黒千代歌、ステージデビュー
Men`s vocal ensemble 黒千代歌
私の指揮する男声合唱団。くろぢょか、と読みます。鹿児島の伝統的な酒器「黒千代香」から頂戴した名前。鹿児島の漢たちの歌を追求しています。
結成のきっかけ
三島村の仮面神メンドンを題材にした堅田優衣作曲の男声合唱曲「仮面神組曲」。メンドンをはじめとする日本の仮面神がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念して開催されたシンポジウム(2019年12月、黎明館にて)の中で、この楽曲を世界初演する!ために結成された公募の男声合唱団がありました。
https://www.asahi.com/articles/ASMD13PSKMD1TLTB001.html
この初演を遂げた皆さんの一部と、練習指揮者を務めた私で結成したのが黒千代歌なのです。
盃も交わさぬままに
男声合唱団ですし。「くろぢょか」ですから。
2020年1月に改めて声を重ね、さあこれから男声合唱追求の旅が始まるぞ!まずは親睦を深めるところから…🍺🍺🍺と思っていたら、世界が新型コロナウイルスの猛威にあれよあれよと飲み込まれ、黒千代歌も例外なく活動停止、予定されていたステージも失い、共に歌うはずだったメンバーも半数以上が歌う前から去るという事態に。これには参りました。
それでも歩んだ漢たち
いきなりコロナ禍に飲み込まれた黒千代歌。活動を諦めずに残ったのは、実質3人。アカペラの男声合唱なので基本的に4パート。1人1パートで、指揮者の私も歌ってやっと成立する…そんな状況で、細々と活動を続けてきました。この期間、活動を諦めなかった3人のおかげで、今があります。
新メンバー獲得のために2022年1−3月に体験会を開催したところ、声に自信のある初心者が4人も入団、さらには復帰してくれたメンバーもおり、まだまだ小規模ながらも一気に活動が充実しはじめたのでした。
そして、念願の。
いつステージを得てもいいように、コツコツとレパートリーを増やしてきた黒千代歌に念願の機会を下さったのは、鹿児島青年会議所の方々。9月23ー25日に甲突川沿いのライオンズ公園で初めて開催された「長月桜祭り」のステージにお招きくださったのでした。このイベント、夜には桜の木がピンク色にライトアップされ、まるでお花見時期かのように、大勢の方々が長月の桜を楽しまれたようです。
私たちのステージは日中でしたが、最終日のしかも大トリを飾るという大役を頂き、小さな4曲を熱唱。こうして黒千代歌は初めて歌声を披露し、あたたかい拍手を浴びたのでした。
演奏したのは、お酒にちなんだドイツの乾杯の唄「Ein Prosit」「春の小川」、秋の川沿いに合わせて「紅葉」、そして鹿児島の漢たちらしく「薩摩兵児謡」。わずか10分ほど、未熟な演奏でしたが、団にとってとても大きな一歩となりました。
これまた念願の、「乾杯」!
先述の通り、名に反して一度も飲み会をできずにきた黒千代歌。この日も居酒屋で大騒ぎ…とはなりませんでしたが、演奏後、お祭りに出ていた屋台からビールを買ってきて、1杯限定でついに実現した「乾杯」!このビールの美味さ、そしてメンバーの笑顔は忘れられないものになりました。
(実は意外と飲めない人が多い、というのはまた別のハナシ)
黒千代歌の邁進は続く
ようやく大きな一歩を踏み出すことができた黒千代歌。残念ながらさまざまな事情で今回オンステできなかったメンバーがいたので、全員でステージに立つ日を夢見つつ、音楽追求の旅を続けていこうと思います。
ちなみに次のステージも決まっていて、10月22日(土)に鹿児島市立美術館前と照国公園をライトアップして開催される「音とあかりの散歩道2022」にも出演します。我々の出番は、19:45から15分ほど、照国公園のステージで予定しています。よろしければぜひお聴きください。
漢、求む。
また、黒千代歌はメンバー大募集中です。
月に2回、火曜日の18:30ー20:30、たてばば福祉館で練習しています。初心者も大歓迎です。メンバーの半分が初めての男声合唱に挑んでいます。あなたの美声を活かしてみませんか。「その美声、いつまで眠らせておくつもり?」お待ちしています。
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