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公民館講座2022「楽しく歌おう童謡・唱歌」
新たな挑戦
令和4年度も、谷山北公民館前期講座を担当させて頂きました。
昨年まで5年ほど「はじめよう混声合唱」という「合唱」の講座を実施してきましたが、公民館のご意向で今年度は「楽しく歌おう童謡・唱歌」に様変わり。シニア世代の受講が多いことを受けて、もっとカジュアルに懐かしの歌を楽しく歌う内容にして欲しいとご相談があり、チャレンジしてみたのでした。
愛唱歌集ともしび
教材として使用したのは「愛唱歌集ともしび」。中学時代を鹿児島市で過ごした方の多くが懐かしく思うのではないでしょうか。鹿児島県中学校教育研究会音楽部会による編纂で、日本の唱歌や民謡、世界の歌、郷土鹿児島の歌、青春の歌など、いくつかの区分に分けて148曲が掲載されているステキな曲集なのです。
今回の講座は、この「ともしび」の区分に合わせて、日本の唱歌の回、民謡の回など分けて全6回実施しました。
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受講生の皆さま
火曜日午後の開催ということで、やはりシニア世代が多く男女17名でのスタート。最終的に修了したのは9名と少なかったことは、反省。様々な理由で回を経るごとに減ってゆくのは講座の常ですが、内容が悪かったかなとチクリと胸に刺さるのも事実なのであります。
とにかく歌う、歌う、歌う!
今回の講座では、「とにかくたくさん歌う!」を掲げて進めました。難しい歌唱指導などはせず、曲の生まれた背景や豆知識などがあればチョコチョコと挟みつつ、どんどん歌う!という講座。
いろいろな発見も
進めていく中で、いろいろな発見もありました。
「この曲はよくご存知なんですね。」
「え?この曲は知らないの?」
私は1985年生まれ。受講生の皆さんとは親と子あるいは孫くらいの世代の違いがあるので、ある種当然なのですが、こちらも皆さんのよく知っていそうな曲を予想して組んでいるのですが、盛大に空振りすることもありました。
中でも、鹿児島の数え歌「一かけ二かけ」を歌えない方が多かったのには驚きました。子どもたちの民謡離れはわかるのですが、シニア世代でも全然ご存知ないこともあるのですね。しかし「茶わんむしの歌」の全世代に通じる力はさすがでした。せっかくなのでなかなか知られていない2〜3番も覚えて頂きましたよ。
仕事してない感
普段は一応「合唱指揮者」な私。
合唱団の前に立ち、指揮をしながら歌声を聴いて、「そこはもっとこう!」「いいや物足りないね。」「やー!今のいいね!」とかリアクションしながらあれこれ注文をつけることを仕事としているわけで。しかし今回の講座ではそういうのを基本的にナシでやらねばならず、とにかく歌ってもらうばかりだったので「仕事していない感」が非常に強く、毎回「これでいいんだろうか…仕事してない…」と小さく震えておりました。時折「この曲を上手に歌うコツ!」なんて言いながらアドバイスしちゃったりしましたけどもね。
最終回では、アンケートで選ばれた曲を取り上げて、上手に歌うコツも取り入れながらしばし練習し、館長さんたち職員さんの前で披露。「思ってたよりずっと上手!」とのお言葉をいただきながら、笑顔で修了・解散となりました。
勇者たちの笑顔
チキンな私。仕事してない感が強過ぎて講座中にも「大丈夫?楽しい?」とか受講生に訊ねてしまう始末でしたが、見事修了した勇者たちが「とっても楽しかった」「また来年も参加します」「先生の合唱団も見学してみたいです」「他の公民館で実施されても追いかけて参加します!」などと笑顔で嬉しいお言葉をたくさんくださったので、ちゃんと成果はあったのだなと、こちらこそ喜びを頂きました。
歌はいいもんだ
今回の講座は、特に訓練もしていない方々が好きなように懐かしい歌を歌う歌う歌う、というある意味でそれだけのものだったのだけど。人が、楽しんで歌う、その歌声というものは、たまらなく良いものだ、と教えて頂きました。普段あれこれ難しいことしてるけど、忘れちゃいけない根っこの部分。大事なことを思い出させてくれました。
ステキな機会を与えてくださった谷山北公民館の方々、楽しんで参加してくださった受講生の皆さん、そして膨大な数の曲を懸命に弾いてくれたピアニストさん(妻)。皆さんありがとうございました。とても、楽しかったです。